福島の「無料・快適バイパス」開通で利用者“急増”! 「県イチデカいイオン」や「水族館」もめちゃ便利に! 「避難経路」にもなる重要な「小名浜道路」 開通後1年の効果を発表
福島県は2026年4月15日、いわき市内で2025年に開通した「小名浜道路」の整備効果をまとめた調査レポートを公開しました。
交通の安全性だけでなく、経済面でも大きな変化
福島県いわき市内で2025年に開通した「小名浜道路」が、地域にもたらした整備効果を調査したレポートが公表されています。
開通から1年が経ってどのような変化が起きているのでしょうか。
小名浜道路は、福島県いわき市泉町から山田町にかけて敷設された延長約8.3kmの自動車専用道路です。
いわき駅から北西の小野町に至る県道20号「いわき上三坂小野線」のバイパスという位置づけとなっており、福島県最大規模の港湾である「小名浜港」から内陸側に向かって通っています。
福島県が整備を進めている「ふくしま復興再生道路」に指定されており、2014年の都市計画決定からわずか11年後の2025年に完成。同年8月7日15時に供用を開始しました。
いわき小名浜ICで常磐道の新設ICと接続し、県道56号線、県道20号線や国道6号などといわき市南西部の重要な交通ネットワークを構築するとともに、小名浜港にある水族館「アクアマリンふくしま」や県下最大の大型商業施設「イオンモールいわき小名浜」へのアクセスも担います。

そんな小名浜道路の開通から1年を経て、周辺地域にもたらされた整備効果を調査したレポートを福島県が公開しています。
小名浜道路の開通により、常磐道と小名浜港を結ぶ交通ネットワークが改善され、約30分かかっていた所要時間が16~17分短縮されています。
また、仙台方面からの利用のうち約23%、東京方面からの利用は約33%が、隣接ICから小名浜道路に交通が転換されているそうです。
また、小名浜道路の断面交通量が4.7%増加している一方で、県道14号「いわき石川線」や国道289号などでは渋滞の解消・緩和が見られ、県道20号の「泉町」交差点では1kmあった渋滞長が0.54kmに減少するなど、並行する道路の交通も小名浜道路に転換が進んでいることが分かります。
小名浜道路の開通によって地域全体の交通がスムーズに流れるようになった影響は、物流にも好影響をもたらしています。
ルートの効率化による所要時間短縮によって、生産性の向上や労働環境の改善など、事業者から開通効果を実感として得ているという声も上がっているようです。
物流だけでなく、観光・レジャーの面でも効果を発揮しており、小名浜エリアの観光施設における利用客数・売上額が増加しているといい、なかでも小名浜港に近い「道の駅いわき・ら・ら・ミュウ」では、小名浜道路の開通前と比較して利用客数と売上額が約3割も増加しているそうです。
また、地域の医療ネットワークの面でも小名浜道路は大きく貢献しており、いわき山田ICから救急指定病院のかしま病院まで、県道20号線、国道6号を経由する既存のルートでは32分かかっていたところ、小名浜道路を経由するルート変更で13分も短縮するという効果が出ています。
開通から半年間で救急搬送の利用は25件あり、搬送時間の短縮・傷病者の負担軽減に効果を発揮し、これにより多量出血時の死亡率が約53%から約13%に改善しています。
さらに、東日本大震災で大きな被害が出た小名浜港ですが、小名浜道路の開通により、津波警報が発令された際、内陸側へつながることで、沿岸部の住民が内陸側に避難しやすくなっています。
多くの改善を生んでいる小名浜道路に、利用者からは「渋滞ストレスが減った」「燃料等の運行コストを抑えることができた」「通勤面でも便利になった」などの声も寄せられ、開通による効果はしっかりと感じられている様子です。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。






























