北海道の“ド真ん中”に「新バイパス」 開通まであと少し! 将来は「壮大な旭川〜占冠“直結”」の大動脈に! 富良野の「ノロノロ“地獄渋滞”」を解消する「富良野北道路」とは
国土交通省 北海道開発局が北海道内で整備を進めている「富良野北道路」(延長5.7km)の工事進捗が公開されています。同区間が完成すると、どのような効果に期待できるのでしょうか。
市街地の渋滞緩和、広域的な効果にも期待
国土交通省 北海道開発局が国道237号のバイパスとして整備を進めている「富良野北道路」(延長5.7km)の進捗が公開されています。
すでに開通済みの「富良野道路」(延長8.3km)と一体となる同区間が開通すると、どのような効果がもたらされるのでしょうか。
国道237号は、北海道の旭川市と浦河町を結ぶ総延長約260kmの一般国道です。
道内第2位の人口を有する中核都市である旭川市から南下し、観光地として知られる富良野市、馬産地として有名な日高町を経由して、約300カ所の牧場がある浦河町に至ります。
このうち富良野北道路は、富良野市の北側に位置する中富良野町から北の峰IC(富良野市字学田三区)にかけて整備が進められている延長5.3kmの国道237号のバイパス区間です。
直結する「富良野道路」(延長8.3km)は2018年(平成30年)に開通しており、旭川市を起点とし、北海道の中央を貫く延長約120kmの高規格道路「旭川十勝道路」を構成します。

2008年に事業化、2010年に工事着手となった富良野北道路は、道路幅13.5m・2車線を有する自動車専用道路として現在も整備が進められています。
現道(国道237号)の並行する区間は、以前から交通渋滞が問題視されており、観光シーズンには最長1kmを超える渋滞によって、旅行速度が20km/h未満にまで低下している事例が記録されています。
また、富良野市の周辺では、観光だけでなく農業も盛んで、美瑛町で5月~10月にかけて収穫されるトマトは全道2位、10月~12月にかけて収穫されるゆり根は全道4位の収穫量を誇ります。
しかし、農産物の出荷ピークが夏季の観光シーズンと重なると、観光・レジャーと産業・物流だけでなく、さらには地域住民の生活にまで交通混雑の影響が広がります。
そうした問題を解決するべく計画されたのが富良野北道路および富良野道路です。
現道を利用していた通過交通をバイパスに誘導することで、市街地における交通混雑の緩和を図り、混雑の影響を受けやすい農産品の流通利便性が向上します。
2026年3月末時点での事業の進捗率は約86%で、用地取得率は100%となっています。開通に向けては現在、切土工の工事を進めているところで、中富良野町や富良野市の工区では、道路の敷設にあたって地盤の改良が行われている最中です。
富良野北道路および富良野道路を含む旭川十勝道路は、多くの区間が未完成となっており、富良野北道路から旭川方面の大部分はまだ調査中なほか、富良野道路の南側、占冠村に至る部分も調査中となっています。
全線開通にはかなりの時間を要するとみられますが、想定しているルート上にある旭川空港、北海道縦貫道の本線や根室線、旭川・紋別道、深川・留萌自道などに接続できるようになるため、交通ネットワークの拡充によって地域全体の連絡機能を強化し、地域間交流の活性化などにも効果を期待されています。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。














