これは楽しい! 試乗で魅せたアルピーヌ新型「A110」の凄さ 街乗りからドリフトまで自由自在

すべての人が扱いやすいクルマ

 サーキット試乗では、走行モードを「トラックモード」に変更した上で行ないました。走り出しは、ノーマルやスポーツと大きな違いはありませんが、アクセルを踏み込むにつれ、アルピーヌの本気度合いを感じられます。

 とくに、コーナーでは少しのきっかけで、車体後部が滑り始め簡単にドリフト走行を体感でき、まっすぐに戻す際も難しいハンドル操作が必要ないほど余裕のある走りを楽しめ、思わず熱中してしまうほどです。

 また、ピュアグレードのシートは、背もたれ調整不可のフルバケット式です。街乗りでは、若干使いにくさを感じますが、サーキットでは身体にピタッと密着して意のままにクルマを操る一体感を味わえます。

 街乗りからサーキット、クルマに慣れていない人からプロ級なテクニックを持った人まで「ドライビングプレジャー(運転する歓び)」を感じることができる理想的なクルマです。

 復活したアルピーヌ「A110」について、本国からこのために来たアルピーヌの開発テストドライバーは、「とにかく前後の重量配分に苦労しました。ラジエーターの位置や角度など各所のパーツも細かく設計しています。また、ブレーキはブレンボ製を使用しており、世界初の技術を採用しています。さらに、タイヤはミシュランのパイロットスポーツ4を専用開発し、より走りを楽しめる仕様です」と話します。

一体感を味わえる室内空間

 また、日本国内のマーケティングを担当するブレン氏は「年齢関係なく、すべての方が通勤やスポーツ走行、ワインディングで楽しめるクルマです。とくに、女性でも簡単に運転できるので多くの人に乗って頂ければ嬉しいです」と言います。

【了】

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