宮崎の「海側主要ルート」に新トンネル貫通! 「土砂災害頻発」の“危険地帯”をショートカット! 「しょっちゅう通行止め」を回避する国道220号 日南防災 「内海トンネル」貫通
国土交通省 宮崎河川国道事務所が整備を進めている国道220号・日南防災(北区間)内海トンネル(仮称)が、2026年5月17日に貫通式を迎えました。
安定して利用できる交通ネットワーク実現
国土交通省 宮崎河川国道事務所は2026年5月17日、宮崎県で整備を進めている国道220号「日南防災(北区間)」の内海トンネル(仮称)が貫通し、貫通式が執り行われました。
同トンネルが完成することでどのような効果がもたらされるのでしょうか。
国道220号は、宮崎県宮崎市と鹿児島県霧島市を結ぶ総延長187.3kmの一般国道です。
日南市や鹿屋市などを経由し、宮崎県の海側と鹿児島湾側を結ぶように大隈半島を横断する重要な道路となっている一方で、線形不良や高低差の激しい峠道などが複数あり、各所でバイパスの整備が進められています。
このうち「日南防災(北区間)」は、宮崎市内から南下して日南市に向かう日向灘に面した国道220号の2.6kmの改良区間です。
ここは山から海にかけて非常に急な傾斜になっており、その真中に国道220号が通っています。そのため、これまで何度も土砂災害に見舞われており、延長32kmにもおよぶ「異常気象時事前通行規制区間」に指定されています。
海側の主要ルートながら一定の雨量に達した場合や落石のおそれがある場合には通行止めになり、周辺の集落は孤立。救急搬送も不可能で、生活物資の購入もできなくなります。
日南防災は、制限実施時に集落の孤立や通行止めによる迂回を解消するために整備が進められています。

ルートは海岸沿いに敷設された現道よりも内陸部に位置する山中にトンネルを設けるもので、通行規制区間をショートカットします。
今回貫通式が行われた内海トンネルは、鶯巣地区に新設する延長871mのトンネルです。2020年には、同区間で伊比井潮風トンネルが開通したことで、規制が行われるほどの大雨が降ったときも周辺住民の孤立解消に効果を発揮した経緯があります。
内海トンネルにも同様の効果を期待されているほか、沿線には「鬼の洗濯板」や「富土海水浴場」などの観光スポットが数多くあり、トンネルの整備による交通ネットワークの改善は観光レジャーの活性化にも効果が期待できます。
5月17日に実施した貫通式では、通り初めなどが催されました。今後は開通に向けて整備が進められる予定で、供用開始にはもう少し時間がかかる見込みです。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。




















