マツダが名車「コスモ」復活を提案!? 伝統の“ロータリーエンジン”を「2ドア・クーペ」ボディに搭載! “昭和レトロ”な旧車デザイン×「FR」採用で“走り”が楽しい「コスモ21」に大注目!
マツダの誇る二大アイコンである「ロードスター」と「ロータリーエンジン」。実はこの両者を融合させた夢のようなクルマを、マツダ直系のモータースポーツ部門が発表したことがありました。
伝統の“ロータリーエンジン”を「2ドア・クーペ」ボディに搭載!
マツダの歴史を語る上で決して外すことのできない二つの要素といえば、世界中に熱狂的なファンを持つライトウェイトオープンスポーツカーの「ロードスター」と、同社が独自に量産化を成し遂げた「ロータリーエンジン」でしょう。
この二つのアイコンがもし融合したらどのようなクルマが生まれるのかという想像は、長年にわたり自動車愛好家たちの間で語り草となってきました。
実は、その夢のような組み合わせが、メーカー直系のモータースポーツ部門の手によって一度だけ公式な舞台で形にされたことがあります。
それが、2002年に開催された「東京オートサロン」において、マツダスピードのブースに展示されたスポーツカー「コスモ21」です。
このコスモ21は、マツダが1967年に世に送り出した量産初のロータリーエンジン搭載車である名車「コスモスポーツ」を、もし21世紀の現代に蘇らせたらどうなるかというテーマのもとに開発されたコンセプトカー。
車両の土台として選ばれたのは、当時販売されていた2代目のロードスター(NB型)です。

しかし、その外観からはベース車両の面影を感じ取ることはほとんど不可能。
フロントマスクには、往年のコスモスポーツを彷彿とさせるレンズカバー付きの丸型ヘッドライトが配置され、ボンネットの先端寄りに設けられたクラシカルなフェンダーミラーが旧車特有の優美な雰囲気を醸し出しています。
また、リアビューに目を移すと、バンパーを挟んで上下に分割された特徴的なテールランプが採用されており、名車のデザインモチーフが現代的な解釈で巧みに再構築されていることが分かります。
このようにレトロな意匠を追求する一方で、コスモ21には当時の最新テクノロジーも積極的に取り入れられていました。
ウインカーやテールランプの発光部には高輝度のLEDが円形に配置され、点灯時には近未来的なきらびやかさを演出する仕組みを採用。
さらにインテリアに目を向けると、車内全体がシルバーを基調とした無機質かつ先進的な空間にまとめられており、ドアハンドルにはアルミパイプがむき出しで使われるなど、自動車メーカー直系のデザイナーとモデラーによる執念とも言える緻密な作り込みが随所に施されていました。
懐かしさを感じさせる外観と、無駄を削ぎ落とした宇宙船のような内装のコントラストが、このクルマの非日常感をより一層際立たせていたのです。
そしてコスモ21の最大のトピックは、ボンネットの下に隠されたパワートレインにあります。
ロードスターをベースとするコンパクトな車体に詰め込まれていたのは、後に4ドアスポーツカーの「RX-8」に搭載されることになる次世代の自然吸気ロータリーエンジン「RENESIS(レネシス)」。
最高出力250馬力とも言われるこの高回転型のパワーユニットを、軽量なオープンカーのシャシーに組み合わせるというパッケージングは、まさに多くのスポーツカーファンが理想と思い描いていたスペックそのものでした。
このような特徴を持ち寄り、東京オートサロンの会場で赤い照明に照らされてデビューを飾ったコスモ21は、圧倒的な存在感で来場者の注目を集め、市販化を熱望する声が数多く寄せられました。
しかし残念ながら、このクルマが量産ラインに乗ることはなく、そこには技術的なハードルやコストの問題、そしてメーカーとしての車両コンセプトの棲み分けといった様々な背景があったと言われています。
しかし、ロードスターの軽快なハンドリング性能とロータリーエンジンの滑らかな吹け上がり、そして伝説の“コスモ”名前を一つの車体に宿らせたコスモ21の存在は、マツダのエンジニアたちが持つ遊び心と情熱の結晶として、現在でも色褪せることなく語り継がれているのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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