全長4.1mで600馬力! 日産「超“コンパクト”GT-R」に再注目!? 「V6ツインターボ」×高性能4WD搭載! R35を「めちゃ小さいSUV」に凝縮した「ジュークR」はもはや伝説に
日産を代表するスーパースポーツカー「GT-R」のパワートレインを「コンパクトSUV」に詰め込んだ移植のモデル「ジュークR」を振り返ります。
日産公式が「売ってしまった」モンスター
日産はかつて、コンパクトSUV「ジューク」にスーパースポーツ「GT-R」(R35型)のパワートレインを移植した異例のモデル「ジュークR」を限定販売しました。
小さなボディに強大なパワーユニットを搭載した、いわば「コンパクトGT-R」ともいえるこのクルマは、どのような経緯で誕生したのでしょうか。
ジュークは、個性的なデザインと優れた走行性能が特徴的なコンパクトSUV。
超個性的ともいえるエクステリアデザインに賛否両論でしたが、日本の道路事情に合致するコンパクトサイズからも人気を博し、日本のコンパクトSUVブームの火付け役ともいえるモデルとなりました。
ボディサイズは全長4135-4165mm×全幅1765-1770mm×全高1565mm、ホイールベースは2530mmです。
日本では2019年末に販売が終了しており、国内ニーズにあわせた日産「キックス」が導入された一方、欧州では同年にジューク2代目が発表されており、今も個性的なキャラクターはそのままに販売されています。
ジュークは2010年にデビューしたコンパクトSUVです。スポーツカーのようなスタイリッシュさとSUVらしい力強さを融合させたデザインが特徴で、直線や曲線、多角形を組み合わせた生物的なフォルムを採用しています。
ボディサイズは全長4135-4165mm×全幅1765-1770mm×全高1565mm、ホイールベースは2530mmとなっています。
登場当初は奇抜なエクステリアに賛否が分かれたものの、日本市場では取り回しやすいサイズ感が支持を集め、コンパクトSUVブームの先駆けとなりました。
日本での販売は2019年末をもって終了していますが、欧州では同年に2代目へ移行し、キープコンセプトのまま現在もラインナップに名を連ねています。

そのジュークをベースとしたジュークRは、2011年10月4日に日産の欧州法人が突如として発表しました。同月25日にはスペインでサプライズ公開も実施され、当時大きな話題を呼んでいます。
開発は欧州日産のテクノロジーセンター(NTC-E)が担い、製造は英国のモータースポーツ大手RMLが手掛けました。日産はこのクルマを「世界最速のクロスオーバー」と説明しています。
搭載されるパワートレインは、GT-Rと同型の3.8リッター V型6気筒DOHCツインターボエンジン「VR38DETT」型です。トランスミッションもGT-Rと共通の6速DCTを採用し、4WDシステム「アテーサE-TS」との組み合わせにより、487馬力を発生しました。
GT-Rに対してホイールベースが短いため、専用設計のプロペラシャフトが用いられ、重量配分にも配慮が施されています。
ボディにはロールケージが組み込まれ、高剛性のハイパフォーマンスサスペンションも装着されるなど、ベースのジュークから大幅に手が加えられています。
外装はマットブラックで塗装され、フロントバンパーには5つの丸型ロアダクトが追加されました。リア側には2分割スポイラーを装備し、ジュークの有機的な造形にハイパフォーマンスカーとしての迫力を重ねています。
インテリアにはGT-Rと同形状のステアリングやシートが移植され、「R」エンブレムが配されました。センターコンソールにはGT-R同様のパワートレインセッティングスイッチも設置されています。
当初はワンオフのショーカーとして企画されていましたが(左右ハンドル仕様が存在するため、少なくとも2台が製作されています)、市販に対して極めて多くの反響が寄せられたことから、2012年5月に英国日産が限定で市販化することを発表しました。
市販モデルは改良が加えられた2012年モデルのGT-Rをベースとし、最高出力は553馬力へと引き上げられています。当時の販売価格は約5000万円でした。
さらに2015年6月、英国の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」では進化版となる「ジュークR 2.0」が公開されています。
こちらはGT-Rのハイエンドモデル「GT-R NISMO」をベースとし、最高出力を600馬力にまで高めたほか、GT-R NISMO風のバンパーも備えていました。ただし、このジュークR 2.0は市販には至っていません。
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2025年8月26日、日産はGT-Rの生産を終了しました。1969年から1973年、1989年から2002年、そして2007年から2025年と、初代「スカイラインGT-R」から続くGT-Rの系譜はまたしても途絶えることになり、再び「終売した伝説のモデル」として歴史が今後も語り継がれていくことになります。
そうしたなかで、メーカー自らがコンパクトSUVにGT-Rの心臓を移植するという前代未聞の試みを実現したジュークRもまた、日産の挑戦を象徴する1台として記憶に残るモデルになることでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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