斬新「最速“4WD”スポーツカー」が凄い! 全長4.7m“ちょうどいいボディ”に「専用の過激デザイン」&「“600馬力”V8スーパーチャージャー」採用! 2人乗り/4人乗り選べるジャガー「XE SV プロジェクト8」に再注目
ブランドの電動化が進む現在、ハイパフォーマンスな内燃機関モデルはますます希少な存在となっています。そんなジャガーがかつて生み出した究極のスポーツサルーンが「XE SV プロジェクト8」です。最高出力600PSを発生するV8エンジンを搭載し、当時、同カテゴリで最速の称号も獲得した特別なモデルの魅力を振り返ります。
電動化時代に際立つ究極のハイパフォーマンスサルーン
ジャガーはブランドの再構築に伴い、電動ラグジュアリーブランドへの転換を進めています。
その一方で、ブランドの歴史を振り返ると、大排気量エンジンが生み出す圧倒的なパフォーマンスを追求したモデルも数多く存在しました。
そのうちの1台として展開されたのが「XE SV プロジェクト8」です。4ドアサルーンでありながらスーパーカーに匹敵する性能を実現し、当時ジャガー史上最もパワフルなロードカーとして誕生しました。
「プロジェクト」シリーズは、ジャガーのスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が手掛ける少量生産の特別モデルです。
通常モデルをベースとしながらも、エンジンやシャシ、空力性能などを徹底的に見直し、量産車の枠を超えた性能を追求することを目的として開発されています。
第1弾は「Fタイプ プロジェクト7」で、それに続く第2弾モデルとして2017年に登場したのがXE SV プロジェクト8です。
世界限定300台のみが生産され、英国・コベントリーにあるSVOテクニカルセンターで熟練スタッフによるハンドメイド生産が行われました。日本への導入台数はわずか8台にとどまり、現在では極めて希少なモデルとなっています。

ベースとなる「XE」は、2015年に登場したジャガーのスポーツサルーンです。軽量アルミニウムアーキテクチャーを採用したことで、高いボディ剛性と軽快なハンドリングを実現し、プレミアムセダンとしての快適性とスポーティな走行性能を高次元で両立しました。
流れるようなルーフラインやワイドなスタンスを備えたエクステリアも特徴で、ジャガーらしい美しさとドライビングプレジャーを兼ね備えたモデルとして高く評価されています。
そのXEをベースにしたXE SV プロジェクト8は、SVOが徹底的なチューニングを施したのが特徴です。
ボディサイズは全長4713mm×全幅1954mm×全高1430mm、ホイールベース2835mm。当時発売されていたXE(全長4680mm×全幅1850mm×全高1415mm、ホイールベース2835mm)と比較すると一回り大きくなっています。
ルーフとフロントドア以外の外板は大幅に見直され、カーボンファイバー製ボンネットや大型フロントスプリッター、ワイドフェンダー、リアディフューザー、大型可変式リアウイングなどを装備することで、サーキット走行にも対応する高い空力性能を実現しています。
また、約75%のコンポーネントが標準のXEから変更されるなど、ベース車とは別物といえる仕上がりとなっています。
インテリアはスポーツ走行を重視しながらも、高級感を兼ね備えた空間に仕上げられています。
専用スポーツシートやアルカンターラを採用し、優れたホールド性と質感を両立。通常の4シーター仕様に加え、後席を撤去してロールケージを装着した2シーター仕様「Track Pack(トラックパック)」も設定され、より本格的なサーキット走行に対応しました。
パワートレインには5リッターV8スーパーチャージドエンジンを搭載し、最高出力600PS、最大トルク700Nmを発生します。
8速オートマチックトランスミッションと四輪駆動システムを組み合わせることで、0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は322km/hを実現しました。
さらに、専用セッティングのサスペンションやカーボンセラミックブレーキ、電子制御アクティブディファレンシャルを採用し、ニュルブルクリンク北コースでは当時の量産4ドアサルーン最速となる7分21秒23を記録しています。日本でのメーカー希望小売価格(消費税込み)は2181万円でした。
また、2019年には派生モデルとして「XE SV プロジェクト8 Touring」も登場しました。世界限定15台のみが生産され、大型可変式リアウイングを廃し、控えめな固定式のリアスポイラーを採用することで、より落ち着いたスタイリングを実現しています。
パワートレインは標準モデルと同じ600PS仕様ですが、最高速度は300km/hに設定され、4シーター専用モデルとして販売されました。
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ジャガーは現在、ブランドの未来を電動化へとシフトさせています。しかし、V8スーパーチャージドエンジンを搭載し、サルーンの実用性とスーパーカー級の性能を高い次元で融合したXE SV プロジェクト8は、同社のハイパフォーマンスモデルを語るうえで欠かせない存在です。
世界限定300台、日本導入8台という希少性に加え、後に登場した世界限定15台のTouring仕様も含め、その価値は今後さらに高まっていくことでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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