東名の“破滅渋滞”「綾瀬SIC」解消へ!? 「車線増設」工事で渋滞緩和目指す 26年10月から大規模規制へ
NEXCO中日本は、東名高速道路の横浜町田IC〜海老名JCT間(上り線)において、綾瀬スマートIC付近の渋滞緩和を目的とした付加車線の設置工事を実施すると発表しました。全国有数の重交通区間における大規模工事の背景や、予測される渋滞状況、ドライバーへの注意点などを解説します。
今年10月から“車線シフト”で渋滞発生に注意!
NEXCO中日本は、東名高速道路上り線の横浜町田インターチェンジ(IC)〜海老名ジャンクション(JCT)間において、綾瀬スマートIC付近の渋滞緩和を目的とした付加車線の設置工事を実施します。
2026年8月下旬からの夜間車線規制を皮切りに、10月からは現在の車線数を確保した昼夜連続の車線シフト規制がおこなわれます。
東名高速道路の横浜町田ICから海老名JCTの間は、1日平均で14万台もの車両が通行する国内でも有数の重交通区間です。この区間はアップダウンが多く、大和トンネル周辺での速度低下も重なるため、以前から慢性的な渋滞が発生していました。
国土交通省が2020年に発表したIC区間別の渋滞ワーストランキングにおいて、海老名JCTから横浜町田ICにかけての上り線が全国ワースト1位となるなど、抜本的な対策は喫緊の課題となっています。
そのため、NEXCOではこれまでも大和トンネル周辺などで付加車線を設置する工事が継続して進められてきましたが、さらなる渋滞緩和を目指して、新たに上り線の綾瀬スマートIC付近の土工区間を拡幅し、付加車線を設置する工事が着手されることになりました。

今回の渋滞対策工事は、綾瀬スマートIC付近の約1.5kmの区間が対象となります。全体の工事期間は2026年8月下旬から2028年4月下旬頃までの約1年半が予定されており、対象区間の車線を切り替えながら2つのステップに分けて施工されます。
最初のステップとして、2026年8月下旬から9月下旬までの約1カ月間は、車線の切り替え準備のための夜間車線規制が実施されます。
この期間中は平日の夜間などに上り線の走行可能な車線数が2車線から1車線に減少する時間帯があるため、走行には注意が必要です。
その後、2026年10月3日から2027年4月下旬頃までの約7カ月間は、上り線の路肩側を拡幅するための工事が本格化します。
この期間は、上下線ともに現在の6車線を極力確保したまま、昼夜連続の車線シフト規制がおこなわれます。
交通量の非常に多い区間で車線数を減らすと大規模な渋滞が懸念されるため、車線の幅を通常の3.6mから3.25mに縮小することで、現在の車線数を維持する工夫が施されています。
なお、次のステップ以降の詳細な内容については、時期が近づき次第あらためて告知される予定です。

工事期間中は車線数が確保されるものの、車線の幅が通常よりも狭くなる影響により、日常的に発生している渋滞がさらに悪化することが予測されています。
過去のリニューアル工事の実績などに基づく算出によれば、工事区間では日常的な渋滞の長さに比べて3.5kmほど渋滞が延びる見通しです。また、渋滞が発生する日数も年間で約84日程度増加すると推測されています。
平日においては、ピークとなる17時から18時頃には最大で約22kmの渋滞が発生し、通過に約53分を要すると見込まれており、これは通常時よりも約13分程度の所要時間増加にあたります。
休日に至っては影響がさらに大きく、夕方のピーク時には最大で約31.3kmもの渋滞が予測されています。この場合、通過にかかる時間は約75分となり、工事を実施していない時と比較して約23分も長くかかってしまいます 。
このような大規模な交通規制にともなう影響を最小限にするため、NEXCO中日本では工事の実施時期を交通量が増加するゴールデンウィークや夏の混雑期と重ならないように設定するなどの対策を講じています。
しかしながら、先述の通り渋滞の悪化は避けられないため、この区間を利用するドライバーにはこれまで以上の備えが求められるでしょう。
NEXCO中日本が開設している「東名軸大規模工事サイト」では、工事期間中の最新の渋滞予測や所要時間の情報などが随時提供されます。
外出の前には最新の交通情報を確認し、夕方の混雑する時間帯を避けるなど、時間に余裕を持った移動計画を立てることが重要です。また、状況によっては公共交通機関への振り替えを検討することも推奨されています。
Writer: くるまのニュース編集部
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