全長4.3mの新「“小さな”スポーツカー」公開! 1トン未満の“超軽量ボディ”に大排気量「V8」エンジン! 6速MT搭載のニコルズ・カーズ「N1A」英国モデルとは
英ニコルズ・カーズが「N1A」の生産仕様を公開しました。軽量ボディにV8エンジンと6速MTを組み合わせた、アナログ志向のミッドシップスポーツカーです。どのようなモデルなのでしょうか。
“900kg未満”の軽量MRスポーツカー
英国の少量生産メーカー、ニコルズ・カーズは2026年6月、ミッドシップスポーツカー「N1A(エヌワンエー)」の生産仕様を公開し、顧客向け車両の生産へ移行しました。
手がけたのは、元F1エンジニアのスティーブ・ニコルズ氏。マクラーレンの「MP4/1」「MP4/3」「MP4/4」といったF1の名車のエンジニアリングで中心的な役割を担った人物です。
なかでも1988年のMP4/4は、アイルトン・セナとアラン・プロストが駆り、全16戦中15勝という圧倒的な成績を残した名車として知られます。
N1Aは、1960年代のマクラーレン「M1A」に着想を得たモデルです。M1Aは軽量なオープンミッドシップのレーシングカーで、N1Aのスタイリングもこの初期マクラーレンのデザイン言語を現代的に解釈しています。
N1Aは過給機もハイブリッドもモーターも持たない、現代のスーパーカーへのアンチテーゼといえる存在です。軽さと自然吸気V8らしいキャラクター、ドライバーとの直接的なつながりという、シンプルな思想を貫いています。

オープンボディの低いシルエットが特徴で、空力はMIRAの風洞で開発され、外観の美しさを保ちながら前後のダウンフォースを得たとしています。
素材は現代化され、ボンディング(接着)構造のアルミ押し出し材とカーボンファイバー製パネルでシャシとボディを構成し、軽量化を図っています。
ボディサイズは全長4300mm×全幅1760mm×全高990mmで、ホイールベースは2450mm。
パワートレインは自然吸気V型8気筒エンジンを用意します。標準仕様は466psのシボレーLT1で、オプションとして527ps仕様と7リッター659ps仕様も設定されます。
さらに、顧客向け生産車では7リッターV8搭載モデルが740psと説明されており、N1Aの軽量ボディと組み合わせることで高いパワーウェイトレシオを実現します。
0-62mph(約100km/h)加速は3.5秒とされています。
N1Aはドライバー自身が操る感覚を重視し、ニコルズが開発した6速MTと後輪駆動を組み合わせます。シフトノブはアイルトン・セナにインスパイアされたデザインです。
サスペンションは前後ダブルウィッシュボーンの独立式で、両軸にスタビライザーを採用。タイヤは前245/40R19、後305/30R20のミシュラン「パイロットスポーツ カップ2」を組み合わせます。
ステアリングは標準で非アシストのラック&ピニオン式とし、速度感応式パワーステアリングはオプションで用意されます。トラクションコントロールも利用可能で、電子制御への依存を抑えながら、ドライバーとの機械的なつながりを重視した構成です。
生産は、英国のRMLグループとの提携で行われます。ニコルズはRMLをN1Aの生産パートナーに指名しており、RMLの低量生産・高性能車製造の知見を活用します。
生産台数は世界で100台以下に限定されます。また、初期の15台は、1988年F1シーズンでマクラーレンMP4/4が挙げた15勝を記念する「アイコン88(Icon 88)」エディションとして用意されます。
価格は標準車が45万ポンドから、アイコン88が50万ポンドからとされています。日本円に換算すると、標準車は45万ポンド(約9630万円 ※2026年6月下旬時点、以下同)から、アイコン88は50万ポンド(約1億700万円)からです。
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N1Aは、過給やハイブリッドではなく、軽量ボディと自然吸気V8、6速MTによるドライバー主体の走りを重視したクルマです。F1で名車に関わったスティーブ・ニコルズ氏の思想を反映した1台が、少量生産モデルとして顧客向け生産へと移ります。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。








































