“13年ぶり全面刷新”の日産「新型スカイライン」どんなクルマに? 400馬力超え「V6TT」×MTあり!? 旧車デザインの新たなセダンどうなるのか

日産は2026年4月14日に「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」という長期ビジョンを発表。同発表の中で、来年にも登場するのであれば13年ぶりの全面刷新を遂げる新型「スカイライン」の姿も公開されました。どのようなモデルとなるのでしょうか。

13年ぶりの全面刷新へ?

 日産は2026年4月14日に「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」という長期ビジョンを発表。同発表の中で、来年にも登場するのであれば13年ぶりの全面刷新を遂げる新型「スカイライン」の姿も公開されました。

 果たして新型はどんなクルマになるのでしょうか。ズバリ、筆者(工藤貴宏)が考えているのは、「フェアレディZ」のようなモデルチェンジです。 

 フェアレディZは2022年にフルモデルチェンジし型式が「Z34」から「RZ34」となりました。その際に日産がとった手法は、基本構造はそのままに車体を進化させ、デザインを変更し、新しいパワートレインを積むというもの。

 十分なコストを掛けられるのであれば、プラットフォームなど基本的な骨格部分から全面的に刷新するフルモデルチェンジという選択もあるでしょう。しかしスカイラインは存在感の大きいモデルではありますが、多くの販売台数を見込める車種とは言えません。

 となれば、現状の車体構造を受け継ぐのがもっとも現実的です(先に謝っておくと、筆者はかつて「次期スカイラインはSUVになるのでは?」という記事を書いたことがありますが、あれは認識不足でした。大変申し訳ありません)。

 車体構造は搭載するパワートレインともかかわってきます。次期スカイラインに考えられる選択肢としてはEV、ハイブリッド、そして純エンジン車の3タイプですが、スカイラインに対して多くの人が求めるパワートレインは果たしてどれでしょうか。

 筆者の知る限り、伝統あるスポーツセダンをEV化して成功した例は世界的に存在しないので、もし筆者が日産の商品企画担当者ならその選択肢は取りません。

 ならばハイブリッドはどうか。

 たしかに現行世代のスカイラインは当初ハイブリッドではじまりました。ただ、現時点で日産のハイブリッドは「e-POWER」と呼ぶシリーズハイブリッドしか用意がなく、これはエンジンを発電機として使い、そこで起した電気を使ってモーターを回して駆動するもの。果たして、スカイラインファンはそれで納得するでしょうか。

 大型モーターと小型エンジンを組み合わせるハイブリッドは、あのAMGすら速さを極めた自信作「C63」が不人気となり「失敗だった」と認めました。

 そんな状況のなかでスカイラインはハイブリッドを選ぶでしょうか。そう考えていくと、多くのファンが喜ぶであろうピュアエンジンを選択する可能性が高そうだと筆者はみています。

 ここで車体の話に戻ると、もしピュアエンジンであれば、次期スカイラインの投入に際してエンジン車用のプラットフォームを新規に開発するという選択は考えにくい。となれば、プラットフォームは現行モデルから継承すると考えるのが自然です。

 それはたしかに古い。しかし、プラットフォームは新しければいいとは限りません。適切な進化と熟成が大切なのです。

「V6TT」×MTあり!?
「V6TT」×MTあり!?

 そんな流れでいくとパワートレインは、現行フェアレディZ(プラットフォームは現行スカイラインと共用)と同じものを搭載すると筆者は予測。つまり「VR30DDTT型」のV6ツインターボで排気量は3.0リッター。最高出力は400PSを越えます。

 そのエンジンは現行スカイラインの「400R」にも積んでいますが、注目はトランスミッション。フェアレディZの状況を考えるとATは現行の7速から9速へ進化するでしょう。そのうえで、MTも用意されると筆者は期待しています。

 なぜなら、次期スカイラインとして日産からオフィシャルで公開された画像や動画(YouTubeの日産公式チャンネルで確認できる)をみて、次期スカイラインのテーマは「先祖返り」だと感じるから。MTの復活をその象徴とすれば、これほどわかりやすいアドバルーンはないでしょう。

 もうひとついえば、いま販売しているスカイラインでは足踏み式となっている駐車ブレーキはサイドレバー式だと多くのファンに喜ばれそうです。現行フェアレディZがそうであるように。

 そして先祖がえりは、デザインにも。

 RZ34のデザインは随所に歴代フェアレディZをモチーフとした意匠がありますが、次期スカイラインもその流れと筆者は予測します。丸テールはもちろん、古い書体の「Skyline」ロゴや「S」エンブレム、そしてサーフィンラインのようなプレスラインも日産が公開した写真や動画で確認可能。

 さらに、動画ではハコスカと並走している様子もあり、漂う雰囲気がノスタルジックなのです。新しさを求めるのではなく、往年の日産ファンが納得のデザインとなるのではないでしょうか。

 北米ではクーペの「マスタング」や「カマロ」をはじめ、セダンでは「チャレンジャー」など伝統的なスポーツモデルの多くが懐古主義路線になりました。

 なぜなら、それが購入中心層となる年配ユーザーの心をつかみやすいから。年を重ねると今のアイドルよりも、往年のアイドルのほうが親しみを感じるもの。音楽だってそう。最新の曲より、自分が青春時代を送っていた頃の曲のほうが馴染めます。クルマだって同じなのです。

 気になる登場時期は、そう遠くないと筆者は考えます。初代スカイラインのデビューは1957年で、来年2027年はスカイライン登場70周年にあたります。もし筆者が日産の担当者なら、ぜひともそのタイミングで“ノスタルジックな新型”を登場させたいと考えるに違いありません。

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