トヨタの「“高性能”FRセダン」に熱視線! 大排気量V6エンジン×6速MT搭載の凄いヤツ! 特別仕様の限定車「マークX GRMN」に再評価の声! どんなモデル?

トヨタがかつて限定発売した「マークX GRMN」は、大排気量V6エンジンに6速MTを組み合わせた希少なFRスポーツセダンです。一体どのようなモデルだったのでしょうか。

トヨタの「高性能FRセダン」に熱視線!

 トヨタのモータースポーツブランドであるGAZOO Racing(GR)は2026年6月2日、「GRMNカローラ」を世界初公開しました。

 ハッチバックの「カローラスポーツ」をベースとした高性能な限定モデルですが、このGRMNの新型車が登場したことを機に、過去に発売された「マークX GRMN」を思い起こす人も少なくありません。

 マークX GRMNとは、どのようなモデルだったのでしょうか。

 ベースとなったマークXは、1968年に誕生した「マークII」の系譜を受け継ぐミドルサイズセダンです。初代のマークIIは、当時の「クラウン」と「コロナ」の中間を埋める車種として登場し、その後は姉妹車の「チェイサー」や「クレスタ」とともにトヨタの中核を担う存在となりました。

 1980年代には高い品質から「ハイソカー」としてヒットを記録し、ターボエンジンを搭載した「GT」グレードによってスポーツセダンとしての地位も確立。1990年代には同グレードが「ツアラー」へ改称され、独自の支持を集めました。

3.5リッターV6エンジン×6速MTの高性能セダン!
3.5リッターV6エンジン×6速MTの高性能セダン!

 2004年には名称を「マークX」に変え、スタイリングの刷新や安全性能の向上を図ります。2009年に登場した2代目では、2.5リッターV型6気筒エンジンに加え、従来の3リッターから新たに3.5リッターV型6気筒エンジンと6速ATを搭載したことで、さらなる高性能化を実現。よりスポーティなFR(後輪駆動)セダンとしての個性を強調しました。

 その後は先進安全装備の追加など2度の大幅な改良を行いましたが、市場におけるセダン人気の低迷により、2019年末に生産を終了しています。

 しかし生産終了後も、扱いやすいサイズに高級感と居住性を備えたセダンとして、現在も一定の需要を維持しています。

 このマークXは、通常モデルではAT車のみの展開となっていましたが、2015年6月に特別な限定車として発売されたのがマークX GRMNです。

 TOYOTA GAZOO Racingが開発した100台限定のモデルで、通常モデルにはない6速MTを採用したことで注目されました。

 MTの搭載に伴い、手引き式のサイドブレーキへの変更や、ペダルレイアウトの最適化が実施されています。最高出力321馬力の3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンに、専用の足回りやボディ剛性強化、専用トルセンLSD、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製ルーフなどが組み合わされ、走行性能が高められました。

 当時の価格は540万円(消費税込、以下同)であり、ベースとなった「350S」より170万円高く設定されていましたが、その装備内容から割安感のある仕上がりとなっていました。

 さらに2019年には、2度目のマイナーチェンジ後のモデルをベースにした新たなマークX GRMNが350台限定で発売されました。

 このモデルでは、3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンの出力特性をMTに合わせて最適化したほか、リアデフのギア比変更など操作系のチューニングを実施。ボディに関しては、252か所のスポット溶接を追加することでさらなる剛性アップが図られました。

 そのほか、専用の4本出しマフラーや19インチBBS製鍛造アルミホイール、カーボン調の内装パネルなどが装備されています。

 価格は513万円で、ベースモデルの「350RDS」より約130万円高い設定でしたが、発表後すぐに完売となりました。

※ ※ ※

 昨今はセダン市場の縮小が進んでおり、大排気量のFRセダンでMTを搭載した車種は現在では非常に希少となっています。

 ネット上でもこのマークX GRMNを再評価する声は多く、そのメカニズムやパッケージングに対して「大排気量V6エンジンとMTの組み合わせは今では考えられないスペック」「ただマニュアルを載せただけでなく、ボディまで徹底的に補強されている点が素晴らしい」「4ドアFRでマニュアルという構成は、往年のファンだけでなく若い世代が見てもカッコいい」といった意見が見られます。

 また、現行のクラウンがSUVテイストへシフトしたこともあり、「マークXのような正統派FRスポーツセダンの後継モデルが出てほしい」と、新型車の登場を期待する声も存在します。

 新型のGRMNカローラのような最新モデルが注目を集める一方で、かつてトヨタが送り出したマークX GRMNのパッケージングは、今なお色褪せない独自の価値を保ち続けているといえるでしょう。

【画像】超カッコいい! これがトヨタの「“高性能”FRセダン」です!(30枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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