交差点で右折しただけなのに…「はい!違反です」 どういうこと!? 私なにか悪いことしましたか? うっかり見落としがちな「指定方向外進入禁止」標識に注意

ただ交差点で右左折をしただけなのに…なぜか違反切符を切られてしまった。実はその交差点の手前に「右折禁止」「左折禁止」などの「指定方向外進行禁止」の標識があったかもしれません。見落としがちな標識について解説します。

土地勘のない場所での街にとけ込む「指定方向外進行禁止」に注意せよ

 土地勘のない場所を走行中。ショートカットするために交差点で右折か左折したところ、いきなり警察が現れて違反キップを切られてしまった。そんな経験はありませんか。
 
 実はその交差点の手前に、「指定方向外進行禁止」の標識があったはずです。見落としがちな標識について解説します。

「指定方向外進行禁止」の標識は、その標識の矢印に書かれた方向にしか進めないことを示しています。

 片側2車線道路やスクールゾーンなど、時間帯によって右折または左折(場合によっては直進も)を禁止している場合もあり、その場合は、その標識の有効な時間を示す「7-9 16-18」などの「補助標識」が設けられている場合があります。

 このようにしっかりと標識で示されているものの、しかし、そこは所詮人間の行うことです。見落としなどのミスをすることがあります。

うっかりやりがちな「指定方向外進入禁止」の見落し(画像:G-item / PIXTA(ピクスタ))
うっかりやりがちな「指定方向外進入禁止」の見落し(画像:G-item / PIXTA(ピクスタ))

 ついうっかり右折や左折をしてしまい、実は右折(左折)禁止だったということがあります。

 そこに待ち構えていた(隠れていた)警察官。サイレンとともにパトカーやバイクがヌッと現れ、「ハイ、そこのクルマ止まりなさーい」と停止をうながされます。

 仕方なく停止すると「そこの交差点、右折(または左折)禁止だから」とその場で違反キップを切られます。

 ちなみに、道路交通法においては「指定方向外進行等違反」に該当し、違反点数は2点、反則金は普通車で7千円、原付で6千円、2輪車も6千円、大型車は9千円となっています。2点はなかなかイタい点数です。

 この場合、ついうっかり「一瞬曲がっただけだからセーフでしょ」とはみなされず、標識の指定に反した「進行開始」と判断された時点で違反成立です。

 また「夜間で標識が見えなかった」という場合でも、基本的に免責にはなりません。

 そのほか「知らなかった」「うっかりしていた」「気がつかなかった」の弁明も通用しません。

 実はこの手の取り締まり、地元住民はまず引っかかりません。取り締まりの定番スポットとして、すでに情報共有がなされているからです。おそらく、全国のどの地域にもこのような場所があるはずです。

 そうなると、ターゲットは「土地勘のないドライバー」です。特に時間指定の指定方向外進行禁止は、地元住民ではなければ非常にやっかいです。

 とはいえ一応の救済処置として、標識だけでなく、すぐ近くの電柱や標識の柱などに手作り感満載の立て看板が設置されていることがあります。

 また、時間帯で右左折禁止が変わる場合も、白地に赤い文字で「7-9 右折禁止 ○○署」などと書かれた立て看板が設置されていることもあります。

 本来の標識だけではどうしてもドライバーに見落とされがちなので、目立つように手作り感満載の立て看板を設置してくれているのです。

 しかし、こうした立て看板は管轄の警察署によるもので、道路標識のように日本全国で規格が統一されているわけではないため、良くも悪くも周囲の風景にとけ込んでしまい、思った以上に目立たないことが多いのです。

 では、どうすれば良いのか。もちろん、標識をよく見て運転するのが大原則となりますが、「土地勘のない場所での裏道やショートカットを極力避ける」ことも対処法として挙げられます。

 また、多少遠回りになっても比較的広めのルートを選択するのもひとつの対処法といえそうです。

 特に、Google Mapを使っていると抜け道につぐ抜け道で、最短ルートを案内してくれるものの、そればかり信用していると、油断するととんでもないルートを案内されたり、右折/左折禁止を通そうとすることがあります(なかには逆走も…)。

 結果として検挙されてしまっても「カーナビに案内されたから…」は理由として成立しません。

 カーナビ音声で「実際の交通規制にしたがって走行してください」と言う通り、ナビだけを信じず、標識を見落とさないように注意しなければなりません。

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。

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