「パリモーターショー2018」開幕 注目の新型車・コンセプトモデルをイッキに紹介!
1898年に初開催され今年で120周年を迎える「パリモーターショー」が2018年10月4日から一般公開されます。ここでは出展された注目度の高い新型車やコンセプトモデル、最新技術について紹介していきます。
大手メーカーが注目の新型車を続々と発表
1898年に初開催され、今年で120周年を迎える「パリモーターショー」が2018年10月4日から一般公開されます。今回からはイベントの名称をこれまでの“ル・モンディアル・ド・ロートモービル”から“ル・モンディアル”に変え、ショーの構成も大幅に変更しています。
「今年はリニューアルして“0年目”と考えている」と主催者がコメントし、注目を集めていますが、ここではそこに出展される新型車や新技術など、注目度の高いものを紹介していきます。
【トヨタ/レクサス】
●トヨタ カローラ・ツーリングスポーツ(ワゴン&ハイブリッド)
「カローラ・ツーリングスポーツ」は、2018年6月に日本市場で発表された「カローラスポーツ」のワゴン版で、欧州市場で使われていた「オーリス」からグローバルネームの「カローラ」に変更されたものです。
ハッチバックに加えワゴンを投入することで、欧州市場での販売増を狙っています。TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)と呼ばれている開発手法により、2019年初頭に市場投入されるツーリングスポーツ、セダンもハッチバックと合わせた共通の基本設計を持つものとなります。
●トヨタ ヤリスGR/Y20
日本国内では「ヴィッツ」の名前で親しまれている「ヤリス」には、ラリーで活躍する同社のレーシングモデル「ヤリスGRMN」からインスパイアされた「GRスポーツ」グレードと、20周年仕様車が発表されました。
パワートレインは従来の「ヤリス」と同じ1.5リッターのハイブリットを搭載する「GRスポーツ」では、専用の17インチホイールを装着した上で、車高を18mmダウン。ハンドルは「GT86クーペ」と同様の小径3スポークを採用するなど、インテリアもスポーティに仕上げられています。
また、20周年モデルでは10本スポークの16インチホイールや専用のロゴ入りのインテリアやエンブレムの他、最新のナビゲーションやスマートフォンとの連携性を高めたコネクテッド・システムを搭載します。
●レクサス UX
「UX」は、SUVラインナップの中でNXの下位となるレクサスブランド最小のSUVで、俊敏な走りとタフさを連想させる大胆かつ洗練されたデザインとなっています。
欧州仕様では直噴2リッター直列4気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせた、新開発のハイブリッドシステムを採用する「UX250h」が設定され、燃費性能と気持ちの良い加速フィーリングをもたらすとされています。
●レクサス RC
新型「RC」はスポーティなイメージはそのままに、上位モデルの「LC」のようなエレガントなエクステリアとなり、エンジン特性やハンドル操作のフィーリングなどもチューニングされました。
また、ドライバーに忠実な高い操縦安定性を実現するために、空力性能やタイヤ、サスペンションなどの主要部品を改良し、レクサスならではの高い質感や、快適性だけに留まらない魅力的なクーペに進化しています。
●レクサス ES(欧州仕様)
初代「ES」は日本で「ウィンダム」の名称で販売されていたクルマで、新型では「カムリ」のプラットフォームをベースに開発された7世代目となります。
「LC」や「LS]などのフラッグシップモデルと同様に流麗で引き締まったエクステリアと、広い室内空間を持ち、上質な快適性と乗り心地と優れた操縦安定性を実現。2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせた、新世代のハイブリッドシステムを採用した「ES300h」も設定されています。
ポルシェ、BMW、ルノーも続々と発表
【ポルシェ】
●ポルシェ 911スピードスター・コンセプト
世界中のスポーツカーマニアが注目している新型「911」も、現行の991型から992型となるフルモデルチェンジされた車が展示されるといわれています。今回は「356」から続く「スピードスター」のコンセプトモデルも登場します。
今年2月に開発スタッフが「2年前は911のEVは考えていないと言えたが、今は可能性がないと言えません」とコメントしたことで、新型「911」にプラグインハイブリッドが設定されるのではないかと言われています。
【BMW】
●BMW 3シリーズ・リムジン
2011年秋に発表された現行「3シリーズ」を7年ぶりにモデルチェンジし、7世代目となった新型「3シリーズ」が発表されます。車両重量の軽量化や低重心化、50対50の前後重量配分やサスペンション取り付け部の剛性アップなどにより、質感の高いドライビングフィールを実現しています。
高出力でありながら現行比で5%の低燃費化を図った、新開発の直列4気筒ガソリンエンジンや「ステップトロニック」8速ATの走りにも世界中の期待が集まっています。
●BMW Z4
フルモデルチェンジで3代目へと世代交代する新型「Z4ロードスター」の実車が世界初展示されます。日本でも新型「Z4 ロードスター ファーストエディション」の発売日を2019年春と発表していますが、340PSを引き出す直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載して、0-100km/h加速4.6秒と強力なスペックを持っているだけに、話題を集めています。
●BMW 8シリーズ・クーペ
BMW「8シリーズ・クーペ」も新型が初披露されます。高級スポーツカーの運動性能とラグジュアリークーペの高級感をあわせ持った新型8シリーズの「M850i xDriveクーペ」は、530PSを誇る新型V8ガソリンエンジンを初めて搭載し、世界耐久選手権のレーシングカー「BMW M8 GTE」のイメージを踏襲しています。
また、320PSを引き出すパワフルな直列6気筒ディーゼルエンジン搭載の「840d xDrive」では、エレガントな走りと低燃費を実現しています。
●BMW X5
2000年に誕生したSUV「X5」の4世代目となる新型が発表されます。新世代BMWのデザインをまとったボディは現行型よりも若干大きくなり、オプションで3列シートも用意されています。
最大出力340PS、最大トルク45.9kgmを発揮する3リッター直列6気筒ガソリンターボエンジン搭載車は0-100km/h加速5.5秒、最高速243km/hと、スポーツカー顔負けの性能が与えられています。
●BMW M5コンペティション
新型「M5」の高性能モデルである「M5コンペティション」もパリモーターショーで発表されます。最大出力625PS、最大トルク76.5kgmを発揮する4.4リッターV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速3.3秒、オプションとなる「Mドライバーパッケージ」では最高速305km/hを実現しています。
見た目は通常の5シリーズと大きく変わらない4ドアセダンながらも、路面状況や走行状態に応じて4WDに変化する「M xDrive」のトラクション性能とあわせ、驚異的な動力性能を発揮します。
【ルノー】
●ルノー EZ-ULTIMO
ルノーは次世代のシェアモビリティとして、過去に出典した「SYMBIOZ」「EZ-GO」に続き、ロボットカーコンセプトを「EZ-ULTIMO」発表します。
「SYMBIOZ」では自動運転の移動するラウンジ、続く「EZ-GO」ではいつでもどこでも呼べば使えるシェアモビリティを示し、直前の国際モーターショー2018(フランクフルトモーターショー)では「EZ-PRO」として自動運転で個別の宅配を実現するクルマを公開していましたが、「EZ-ULTIMO」はこれに続くものとして公開されます。