「パリモーターショー2018」開幕 注目の新型車・コンセプトモデルをイッキに紹介!
メルセデスやプジョー/シトロエン/DS、インフィニティも発表
【メルセデス・ベンツ】
●メルセデス・ベンツ GLE
メルセデス・ベンツの歴史の中で最も売れているSUVが「GLEクラス」です。先代は途中で「Mクラス」からビッグマイナーチェンジとともに「GLEクラス」に名称変更されたこともあり、純粋に「GLEクラス」としてデビューするのは初めてです。
48V(ボルト)駆動のアクティブサスペンションシステム「E-ACTIVE BODY CONTROL」、運転支援システムは「Active Stop-and-Go Assist」を搭載し、フルカラーヘッドアップディスプレイと、手や腕の動きを認識する新しいユーザーインターフェース「MBUXインテリアアシスタント」と数々の先進技術を装備しています。また、「GLEクラス」にはプラグインハイブリッド仕様も加わる予定です。
●メルセデス・ベンツ Bクラス
新型の「Bクラス」は先代よりもダイナミックなスタイリングとなったスポーツツアラーです。インテリアはより広々とし、エンジンはより効率的でクリーンになっているといいます。
画期的なユーザーインターフェースの「アダプティブMBUXマルチメディアシステム」を備え、運転支援システムはSクラスから継承したため、「Bクラス」と同等のセグメントのなかでは最も優れたアクティブセーフティを提供するとしています。
●メルセデス・ベンツ EQC 400 4MATIC
「EQ」は未来に向けたテクノロジーのブランドで、いまと未来の電気自動車のために製品・サービス・新技術のシンボルとして、新しい時代のモビリティを象徴したものとしています。
そして、メルセデス・ベンツで最初の電気自動車となるのが「EQC 400 4MATIC」となります。「EQC 400 4MATIC」はクロスオーバーSUVのスタイルとなっており、暫定値300kWの出力を持つ前後2つのモーターを搭載し、ダイナミックなパフォーマンスを実現。100km走行に総消費電力は22.2kWhとなり、1回の充電で450km以上の走行が可能となっています。
●メルセデス・AMG A35 4MATIC
メルセデス・AMGのエントリーモデルとして「A35 4MATIC」が発表されます。ベースモデルは新型Aクラスで、4気筒2リッター・ターボエンジンは306PSを発揮し、0-100km/h加速は4.7秒となっています。
ボディ、サスペンション、4WDシステム、トランスミッション、ドライブプログラムと、あらゆる箇所がチューニングされていますが、日常の快適性を損なうことなく最高のドライビングダイナミクスを提供するとしています。
●メルセデス・AMG GT43 4MATIC+4ドアクーペ
メルセデス・AMG GTファミリーの新しいモデルが「GT43 4MATIC+4ドアクーペ」です。2018年3月に発表されたより強力な「GT53 4MATIC+」と外見や装備、オプションなどは同じですが「AMG GT43 4MATIC+」は魅力的な価格のエントリーレベルのクルマとされています。
搭載されるエンジンは「AMG GT53 4MATIC+」と同じ6気筒で、燃費は9.4から9.1L/100km、CO2総排出量は215から209g/kmとなっています。
【プジョー/シトロエン/DS】
●プジョー 508 SW
新しくなったプジョー「508 SW」がパリモーターショーで初公開されます。2019年1月からヨーロッパで発売されますが、先行して「508 SW ファーストエディション」をフランスとイギリスでオンライン販売します。これには、光沢のあるブラックグリル、19インチアルミホイールが装備されます。
ヘッドアップデジタルパネル、10インチのタッチスクリーンからなる「プジョー i-コクピット」も装備しているほか、運転補助装置や200m先まで動体を検出できるナイトビジョンも搭載しています。
●プジョー e-LEGEND CONCEPT
プジョー「e-LEGEND CONCEPT」は、エクステリアは1960年代に発売された504クーペを官能的な形で再解釈したものとなっています。動力はモーターで、自動運転もできるコネクティッドカーとなっているなど、プジョーの最新技術が採用されています。
運転モードは複数あり、自動運転では快適さの「ソフト」とダイナミックな走りの「シャープ」が選べ、SNSやスケジュールと連動する走りも選択出来ます。自動運転時にはステアリングホイールが引き込まれ、フロントシートがリクライニング、フロントガラスに49インチスクリーンが登場します。
●シトロエン C5 エアクロス SUV Hybrid Concept
シトロエンは「C5 エアクロス」のプラグインハイブリッド仕様をパリモーターショーで世界初公開。バッテリーを充電するシトロエンではじめてのプラグインハイブリッド車で、2023年には80%が電動化、2025年には100%電動化するための基礎となるモデルです。
●DS 3 CROSSBACK E-TENSE
ワールドプレミアの「DS3 CROSSBACK E-TENSE」は「DS3 CROSSBACK」の電気自動車で2019年夏頃に発売を予定しています。50kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、100kWの出力、260Nmのトルクを持つ電気モーターで、0-50km/hの加速は3.3秒、0-100km/h加速は8.7秒となっています。
充電は11kWの三相交流充電器を使い、5時間でフル充電ができるとし、100kWに対応した急速充電器では30分で80%まで充電できます。後続距離はWLTPモードで320km、NEDC(欧州規格の排出ガスやテスト・サイクル)で430kmとなっています。
●DS 7 CROSSBACK E-TENSE 4×4
「DS7 CROSSBACK E-TENSE 4X4」は「DS7 CROSSBACK」のプラグインハイブリッドモデルで、座席下に13.2kWhのリチウムイオンバッテリーを配置し、四輪駆動でゼロ・エミッションモード50km(WLTP)の走行が可能となっています。
200PSの出力を持つガソリンエンジンと、前後にふたつの80kW電気モーターを搭載したパワートレインは、電動8速のオートマチックトランスミッションで制御されています。なお、充電は3.3kW充電器で8時間、急速充電の場合は32Aソケットで、2時間で充電できます。
【インフィニティ】
●プロジェクト・ブラックS
インフィニティは、スポーツクーペ「Q60」をベースにルノースポーツF1チームのデュアルハイブリッドパワートレイン技術を導入した「プロジェクト・ブラックS」を披露します。
400PSを発揮する3リッターV6エンジンに搭載されたターボに発電機を備えることで、加速時に発生する排気ガスのエネルギーを回収して電気を作り出すこのモデルは、インフィニティが提供する最高レベルのパフォーマンスとダイナミックな能力、効果的な空力と高効率なエネルギー管理を備えたもので、2019年にプロトタイプのテストが行なわれるとアナウンスされています。