トヨタ「新“スライドドア”5人乗りワゴン」発売! 全長4.4m「シエンタ」級“ちょうどイイ”サイズに「ひろびろ車内&荷室」確保! 日本独自の「ジャパンタクシー」一部改良でどう変わった?
2026年5月12日、トヨタはタクシー専用車両「JPN TAXI」の一部改良モデルを発売しました。どのような変更が加わったのでしょうか。
日本のタクシーが再び進化!
2026年5月12日、トヨタは後席スライドドアを備えたハイトワゴン、タクシー専用車両「JPN TAXI」の一部改良モデルを発売しました。
JPN TAXIは2017年に登場して以来、日本のタクシー業界を代表する専用車両として存在感を高めてきた「5ドアハイトワゴン型」モデルです。
従来のセダン型タクシーとは異なる背高スタイルを採用し、乗降性・居住性・バリアフリー性能を重視した設計によって、多くの事業者から支持を集めています。
開発コンセプトのベースとなったのは、「第43回東京モーターショー2013」で公開された「JPN TAXI Concept」です。
日本らしい「おもてなし」を体現する移動空間を目指して誕生したモデルで、大開口のスライドドアや低床フロアを採用することで、高齢者や小さな子ども、車いす利用者でもスムーズに乗り降りできる点が大きな特徴となっています。
訪日外国人観光客の増加を背景に都市部を中心に導入が急速に進み、現在では街中で見かける機会も非常に多くなりました。
ボディサイズは全長4400mm×全幅1695mm×全高1750mmで、トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」に近いサイズ感です。取り回しの良さと車内空間のゆとりをバランスよく両立しています。

インテリアは5人乗りレイアウトで、後席は頭上空間・足元スペースともに十分なスペースを確保。荷室には大型スーツケースを収納できる容量を確保しており、観光利用や空港送迎など幅広いシーンに対応できます。
パワートレインには1.5リッターLPGハイブリッドシステムを搭載しました。燃料コストを抑えながら環境性能にも配慮した構成で、長時間・長距離の運行が前提となるタクシー車両に求められる経済性と耐久性の両立という点でも高い評価を受けています。
安全装備についても継続的なアップデートが行われてきました。先進予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」を全車標準装備するほか、過去の改良ではプリクラッシュセーフティ機能の強化や車いす用スロープの使い勝手向上など、現場の声を反映した改善が積み重ねられています。
今回の一部改良で新たに採用されたのが「制動灯表示灯」の標準装備です。
これは通常のブレーキ操作による減速時だけでなく、運転支援システムによる制動時にもメーター内の表示灯が点灯する仕組みとなっています。
近年の車両では先進運転支援システムの搭載が一般化しており、自動ブレーキや制御による減速介入が行われる場面も増加。一方で、システム制御によって車両が減速している際に、ドライバーが「今どのような制御が入っているのか」を瞬時に把握しづらいケースもありました。
今回追加された制動灯表示灯によって、システムによる制動状態がドライバーへ分かりやすく伝わるようになり、安心感の向上につながるとしています。
タクシー車両は長時間にわたって運転を続けるケースが多く、ドライバーの負担軽減や安全確認のしやすさは非常に重要です。今回の改良は派手さこそないものの、実際の業務現場では高く評価されそうです。
グレード構成は従来通り、標準グレード「和」と上級グレード「匠」の2種類を設定しています。
価格(消費税込み)は「和」が348万9200円、「匠」が371万3600円で、両グレードとも従来モデルから約3万円の値上げです。
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日々の営業を支えるプロユース車両として、着実な進化を続けるJPN TAXI。
細部にわたる改良の積み重ねが、タクシードライバーと乗客の双方にとってより安心・快適な移動を支えています。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。








































