新車値引きの定番テクニック「県またぎの相見積もり」は有効か? 元ディーラーマンの筆者が自ら実践! 「値引き額の差」や「納期タイミング」は?
新車購入時の定番テクニック「他県ディーラーとの競合」は、販売環境が変わった今でも有効なのでしょうか。元ディーラー営業マンの筆者が、日産「セレナ」を購入。2つの店舗で相見積もりを行い、「値引き額の差」と「商談のリアル」をレポートします。
日産「セレナ」の新車商談 “安く買う”極意とは?
新車商談の方法として「相見積をとって比較する」という方法は、インターネットが普及する前からカー雑誌などで紹介されていました。
「他車種を引き合いに出す」や「同車種でも別資本のディーラーにぶつける」など様々なテクニックがある中で「他県のディーラーに行って商談する」という方法もあります。
筆者(宇野源一)もディーラー勤務当時に何回かそういったお客様を応対したことがありますが、この手法は今でも効果があるのか、2025年末に新車(日産「セレナ」)を購入した際に実践したので、結果と合わせてご紹介します。

元勤務先の先輩に相談
筆者がディーラーを辞めたのは10年近く前になりますが、お世話になった先輩が勤めているので点検整備は自宅から1時間以上かけて先輩のいる元職場を頼っています。
車の買い替えを検討したとき、まっさきに先輩に相談。すると「昔と違って会社の状況や方針も変わってるから、値引きはかなり渋くなっているよ」との回答。
実際に出てきたのは約20万円値引きの提示。「即納の在庫があるからもう少し頑張れると思う」と言われましたが、ここからもう少しの上乗せが期待できるとはいえ、ネットなどでみる値引き条件には程遠かったため、自宅近くで車を買う可能性もあることを先輩に伝え、いったん持ち帰ることにしました。
自宅最寄りのディーラーを訪問
翌週末、自宅から車で5分程度の販売店をアポなし訪問。応対してくれた若手営業マンに「元ディーラー営業マン、すでに他県の元勤務先と商談中、条件が良ければここで買う」と伝え、商談開始。
ファーストアプローチだったので細かい条件は伝えていなかったのですが、最初の見積時点で元勤務先の先輩の提示よりはるかに高い30万円引きを提示されました。
「この場で決めていただけたらオプション値引き10万円出します」とさらに追い討ちをかけられました。
ディーラーに勤めていた経験、またネットの口コミから推測した時点で、このディーラーは赤字スレスレで提示している…と確信したためその場で決めようと思ったのですが、そのディーラーには在庫がないらしく最短で納期3ヶ月。
その時点で20万円安く買える条件となっていたのですが、下取の変動リスクもあったことに加えて、妻が「3ヶ月も待つなら即納のほうで相談した方がいいんじゃない?」と言っていたこともあり、再度持ち帰り。
担当営業マンから「来週末までこの価格で」とありがたいお言葉をいただいたので、下取車の売却査定も含めて調整を行うことになりました。
再度先輩を頼る
買取店に愛車の査定をしてもらうのと同時に先輩に改めて相談。
正直に「車両30万円、オプション10万円値引きが出ています。だけど納期が3ヶ月かかるから、下取価格が心配なので…」と伝えました。
この時点で愛車の売却査定を終え、納得のいく条件(ディーラー査定より10万円以上高い価格)を提示してもらっていたので「この条件をやると赤字スレスレか赤字になるのはわかっています。ここに合わせられないのは承知していますが、最終見積をいただけますか? その数字を見て判断します」と伝え、「1時間ほど待って」と先輩からの連絡。
最終的な条件は「車両28万、オプション9万円、諸費用の一部カットで1万円引」でした。車の売却相場の下落を考慮した結果、値引き額は自宅近くのディーラーにかないませんでしたが、契約する運びとなりました。
結論:県またぎの商談は有効
長々とお伝えしましたが、最終的に県を跨いだ商談は時間と手間と労力がかかるものの、今回は有効な方法でした。
同じ県内に資本が違うディーラー(日産プリンス○○、○○日産、日産サティオ○○)があれば、複数店舗を訪問し、県境に住んでいれば隣県のディーラー訪問で商談をするのも有効な手段と言えます。
今回の筆者の商談のように、単純な値引きだけではなく下取車の売却価格(下取価格)も考慮した総合的な判断をすることをおすすめします。
Writer: 宇野源一(元自動車ディーラー)
大学卒業後、大手メーカー系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。2018年よりライターとしても活動。FP視点でのカーライフを提案することが得意。





































