トヨタが新たな「本気の運転教室」を大幅刷新! 「えっ…こんなに運転変わるの!?」プロ直伝で“限界走行”と“クルマを操る”感覚を学べる! 日頃の運転にも役立つ新「GRドライビングエクスペリエンス」とは?
トヨタのスポーツブランド「GR」が展開する体験型ドライビングレッスン「GRドライビングエクスペリエンス(GRDE)」が2026年4月に刷新されました。現役プロドライバーから直接学べる新プログラムを、自動車研究家の山本シンヤ氏が体験しました。
「操る」感覚を磨くGR2級
続いてGR2級では、モビリタの広い敷地に設置されたパイロンコースを走行し、クルマの限界を知り、実際に「操る」感覚を習得します。
コースはドライエリアとウエットエリアに分かれており、タイヤグリップやブレーキングの違いも体験可能です。
こちらの担当講師は、スーパーGTやスーパー耐久、GR86/BRZ CUPに参戦する井口卓人選手。
井口選手は以前から取材していましたが、教わるのは初めて。こちらも妙な緊張感の中でスタートです。

先ほどと同じく助手席に同乗し、お手本を見せてもらいますが、井口選手のドライビングも無駄がなく丁寧なのに速い。さらに「シンヤさんなら簡単だと思いますよ」と、プレッシャー付き(笑)。
今回は、直線、タイトコーナー、ヘアピン、S字、パイロンスラロームなどを組み合わせたコースでしたが、個々のコーナーは上手く走れても、なかなか1周を通してまとめられません。
すると即座に無線で、「先のコーナーを考えた走りを!」「もっと遠くを見て!」とアドバイス。
講師からかなり離れた場所でも、まるで助手席に座っているかのような細かな指摘とレクチャーに驚かされます。
こちらでも「今、失敗」「今、成功」がリアルタイムで分かるため、次の周回ですぐ活かせるのが大きな魅力です。
今回走って意外だったのは、ドライ→ウエットよりも、ウエット→ドライのほうが失敗が多かったこと。
井口選手は、「ドライ→ウエットは“守り”に入る運転になりますが、ウエット→ドライは『イケるよね』とグリップを過信しやすいんです。しかもタイヤも冷えているので、最初のコーナーは特に気をつけましょう」と教えてくれ、納得。これは日頃の安全運転にも直結する教訓でした。
こちらも30分はあっという間。速度域も高く操作量も多いため、終了後はスポーツをした後のような心地よい“汗”もかけました。
走行後、井口選手に「マジでちゃんと走れていましたよ」と褒めていただき、別の意味でホッとしました。
ちなみに編集部員N氏は、こちらでは発進時にエンストし、講師陣から「大丈夫?」と心配されていましたが、周回を重ねるごとにみるみる上達。
井口選手も「最初と全然違うし、最後なんてプロみたいなブレーキングだったよ!」と、その伸びしろに驚いていました。

総じて言うと、GRモデルのオーナーはもちろん、クルマ好きならぜひ受講してほしい内容です。
運転が上手くなれば、愛車が持つ“個性”や“能力”をより深く理解でき、走りはもっと楽しくなります。
そして何より、「限界域を知る」ことは「安全への意識」に直結します。安全な環境で危険を体験するからこそ、公道で無理な運転をしなくなるし、仮に危険な状況になっても回避できる運転につながると思います。
モリゾウこと豊田章男氏が語る「プロドライバーは究極の安全運転」という言葉の本質を、この新生GRDEでぜひ体感してください。
ちなみに価格は、GR4級が3万8000円、GR3級が4万8000円、GR2級が9万8000円、GR1級が12万8000円。
どれもドライビングレッスンとしてはリーズナブルな価格設定ですが、GR2級とGR1級はクルマレンタル・タイヤ・燃料代込みと考えると、採算度外視かもしれません。
最後に一言。自己流で悩むより、プロから学ぶのが上達への最短ルートです。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。



























