“昭和・平成”の定番だった「サンルーフ」なぜ減った? かつての「憧れ装備」が“絶滅危惧種”に? 新車オプションから「サンルーフ」が消えていく“納得の理由”とは

かつてクルマ好きにとっての憧れの装備だった「サンルーフ」。なぜ新型車のオプションから姿を消しつつあるのでしょうか。

“昭和・平成”の定番だった「サンルーフ」なぜ減った?

 かつて、昭和から平成初期にかけてのクルマ好きにとって、「サンルーフ」は高級感やスポーティさを象徴する憧れの装備でした。

 新車を購入する際、少し無理をしてでもメーカーオプションで装着したという経験を持つベテランドライバーも多いのではないでしょうか。

 しかし近年、新型車のカタログや公式サイトをチェックすると、“開閉式”のサンルーフを設定している車種は目に見えて減っています。

 なぜ、かつての人気オプションは姿を消しつつあるのでしょうか。

 もっとも大きな要因として挙げられるのが、「軽量化」と「燃費性能」へのシビアな要求です。

 サンルーフを装着するには、ガラスパネルだけでなく、それを動かすためのモーターやレールなどの駆動ユニットをルーフ部分に組み込む必要があります。

 この駆動ユニットはなかなか重く、車両重量が20キロから30キロ近く増加してしまいます。

 現代のクルマは、環境規制の強化に伴って少しでも燃費(EVであれば電費)を稼ぐためにグラム単位の軽量化が求められています。

 また、クルマの一番高い位置である屋根が重くなることは、重心が高くなり走行安定性にも悪影響を及ぼします。

 さらに、屋根に大きな穴を開ける構造上、ボディ剛性を維持するための補強材も追加しなければならず、設計上の負担が大きくなるのが実情です。

日本車ではじめて「電動サンルーフ」を装着したホンダ「プレリュード」[初代・1978年]
日本車ではじめて「電動サンルーフ」を装着したホンダ「プレリュード」[初代・1978年]

 二つ目の理由は、日本の「気候の変化」です。

 近年の夏場の猛暑は異常とも言えるレベルに達しており、サンルーフを開けて直射日光が車内に差し込むと、車内温度を急激に上昇させます。

 ネット上やSNSでも「昔は憧れて付けたけど夏は頭の上から熱気が伝わってきた」「紫外線が気になるので結局サンルーフは閉めっぱなしにしている」といった声が多く聞かれます。

 また日焼けを嫌うユーザーが増えたこともあり、「わざわざ高いお金を出してまで暑くなる装備を付けたくない」というのが現代のドライバーのリアルな本音のようです。

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