価格39億円! 脅威の価値を誇った「3人乗りスポーツカー」とは? BMWの「V12エンジン」搭載&まさかの“王室所有”経歴も!? 類を見ない“超高額車”マクラーレン「F1」がUAEオークションで落札
2025年12月5日、UAE(アラブ首長国連邦)アブダビで開催されたRMサザビーズのオークションで、1994年式マクラーレン「F1」が出品され高値で落札されました。
驚きの落札額は「39億円」超え!
2025年12月5日、RMサザビーズ欧州本社がアラブ首長国連邦(UAE)アブダビの「セントレジス・サーディヤット島リゾート」で開催したオークション「Collectors’ Week Abu Dhabi」。
同オークションで、1994年式のマクラーレン「F1」が出品され、歴代トップクラスの高値で落札されました。
マクラーレンF1を設計したエンジニア ゴードン・マレー氏と彼のチームは、F1の技術とカーボンファイバー構造を乗用車に移植するというプロジェクトを敢行。
そして誕生したのが、最高速度391km/hという驚くべき速さを記録した伝説のマシン、マクラーレンF1です。
パワートレインにはBMW製6.1リッターV型12気筒自然吸気エンジンが搭載され、最高出力は627馬力をマーク。
中央に運転席を配置した3座の斬新なレイアウトに、エンジンルームには金箔の断熱材、そして専用設計のケンウッド製超軽量10連CDチェンジャーなど、走りへの追求が細部にまで貫かれていました。
マクラーレンF1はレース参戦を目的としていなかったものの、「GTR」仕様として1995年の「ル・マン24時間」レースに出場。
なんと初参戦ながら総合優勝を果たしてしまいます。この結果からも基本性能の高さがうかがえます。
公道走行可能なマクラーレンF1は64台しか製造されませんでしたが、なかでも今回落札された1台は注目すべき車両でした。

チタニウム・イエローの外装にブラックレザーとアルカンターラの内装を組み合わせたこの個体は、世界屈指のカーコレクターであるブルネイ王室に納車されたものでした。
その後はイギリスに戻され、マクラーレン・カーズ元ディレクターのデイビッド・クラーク氏を通じて新しいオーナーに渡りました。
その後はアメリカのニューヨークやカリフォルニアのオーナーに渡り、BMW北米支社が整備を担当しました。
そして2006年にはまた新たなオーナーの手に渡りますが、当時の走行距離はわずか3224マイル(約5188km)でした。
翌年にはマクラーレン本社で大規模なリビルドが行われ、ボディカラーを「アイビスホワイト」に変更。
リアウイングを装備した「ハイダウンフォースキット(HDK)」も搭載されます。
また、GTR由来のフロントバンパーやスプリッター、LM仕様のフロントフェンダールーバーも追加装備されました。
このHDK仕様のF1は世界で8台しかなく、オークションに出品された車両は、その中の最後の1台でした。
王室由来の車両であり、マクラーレンによりハイダウンフォースキットとLM仕様インテリアを与えられたこの車両は、非常に希少価値の高い存在だったといえます。
非常に注目されたオークションですが、落札価格は2531万7500ドル(1USドル=155円換算で日本円で約39億2416万円)となりました。
過去の最高落札額である「フェラーリ 250 GTO(2018年)」の5170万5000ドル(約78億円)には及ばないものの、同ジャンルでの落札額としては歴代トップレベルです。
今後開催されるオークションでは、マクラーレンF1のようにコレクターを唸らせるスーパーカーは果たして登場するのでしょうか。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。













































