マツダの「5ドア“幅広”SUV」どんなクルマ? 全幅1.9m超えに「トヨタハイブリッド」搭載で「リッター16km超え」も! 日本では買えない「CX-50」は国内導入に期待の1台
マツダが米国などで販売するミドルサイズSUV「CX-50」を日本国内で試乗する機会に恵まれました。くるまのニュース編集部員Nが乗って確かめました。
「ラージ商品群」ではないミドルサイズSUVに乗った!
各地域のニーズに合わせた海外専売モデルを数多く用意するマツダですが、米国や中国で販売するものとして、ミドルサイズSUV「CX-50」というモデルがあります。
2026年3月上旬、メディア向けに国内で開催された「マツダ体験会」で、幸運にも試乗する機会に恵まれました。
どのようなモデルなのか、くるまのニュース編集部員Nが確かめました。
CX-50は2021年11月に世界初公開されたミドルサイズSUVです。
マツダが2021年10月に発表した「クロスオーバーSUV商品群の拡充計画(SUV拡充計画)」で海外市場に投入することが明らかになったもので、北米地域を皮切りに中国市場でも展開しています。
アメリカ仕様車は2022年1月より、アラバマ州にあるトヨタとの合弁新工場「マツダ・トヨタ・マニファクチュリングUSA(MTMUS)」で生産されています。
ラインナップ上では、コンパクトカー「MAZDA3」やコンパクトSUV「CX-30」と同様の「スモール商品群」に属しますが、実際には国外向けに設計された大きなボディを持っていることが特徴です。
![マツダの海外向けミドルサイズSUV「CX-50」[マツダ体験会]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/04/20260416_mazda_cx50_00.jpg?v=1776338227)
具体的なボディサイズは全長4720mm×全幅1920mm×全高1613mm、ホイールベース2815mm。
日本で販売されているラージ商品群の「CX-60」と同等の全長を持ちますが、その割にはかなりワイドな車幅となっています。ミラーを展開した状態では2034mmにも及びます。
エクステリアは、最新のマツダ共通のデザインテーマ「魂動デザイン」を採用しつつも、広い車幅を活かし差別化を図っています。
CX-60や「CX-80」などのラージ商品群が流麗なスタイルである一方、CX-50では水平基調のホイールアーチや、控えめなメッキ加飾などが、よりアウトドアらしい雰囲気です。
インテリアはドライバー中心のレイアウトを採用し、インパネやシートには上質なステッチを施したほか、光沢感のある加飾パネルを組み合わせ、高い質感を表現しています。
ラージ商品群よりも下位クラスのモデルでありながら、繊細なステッチによって安っぽさは感じません。
シートにはベンチレーションも装備されており、最上級モデルではリアシートにもシートヒーターが備わるなど、まさに至れり尽くせりな装備になっています。
先進運転支援システムは最新の「i ACTIVSENSE セーフティ」や「マツダ レーダークルーズコントロール」などを標準装備するほか、上級モデルでは360度モニターや渋滞時アシストも設定しています。
パワートレインは「SKYACTIV」技術を投入した2.5リッター自然吸気エンジンと、同ターボエンジンのほか、トヨタの「THS II」を採用したハイブリッドモデルも用意します。
ハイブリッドモデルでは、エンジンもトヨタの2.5リッター「A25A」エンジンと前後3つのモーターを組み合わせる4WDとなり、システム最高出力では219馬力を発揮。燃費は米国EPA複合モードで38ガロン、約16.2km/Lをマークします。
米国における最新の2026年モデルの価格は、3万4750ドルから4万450ドル。日本円換算で、約553万円から約643万円です(2026年4月中旬のレート)。
![マツダの海外向けミドルサイズSUV「CX-50」[マツダ体験会]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/04/20260416_mazda_cx50_026.jpg?v=1776338164)
さて、そんな米国産のSUVですが、今回試乗したのはハイブリッドモデルの最上級グレード「HYBRID PREMIUM PLUS」です。レッドレザーシートに、インパネ部までもレザーとなっており、非常に贅沢な仕立てとなっています。
試乗コースは山口県美祢市にあった旧「MINEサーキット」を改良した「マツダ美祢試験場」の外周路です。
走り出すと、「あっ、乗ったことある感じ」。当然ですがTHS IIに乗り慣れていると親しみのあるフィーリングです。
走り出しからアクセルを踏んでモーターで走り出し、そこからアクセルを踏み足してエンジンが始動するところまで、トヨタのハイブリッド車の感覚に近いです。
しかし、同乗したマツダの担当者によると、すべてをTHS IIそのままにしているのではなく、マツダ流で制御のチューニングを行っているそうで、特にブレーキ関係に手を入れているのだとか。
確かにブレーキのフィーリングは、ハイブリッド車にありがちな「カックン」が目立つものではなく、コーナーでの減速調整もしやすく、停止時も微調整しやすいように感じました。
コーナーでは幅広のトレッドと4WDにより、非常に安定してクリア。狭い周回路では車幅こそ感じますが、視界の良さから自然と馴染んできました。
今回の体験会で試乗した車種はCX-50以外にも、直6ガソリンターボを搭載する北米向け「CX-90」や、爽快な「ロードスター」など、走りのフィーリングを存分に感じられるモデルが多かったため、それらと比較すると、いささか不憫なようにも思えましたが、高い完成度のTHS IIを搭載するCX-50も、普段使いするぶんには全く遜色のない仕上がりです。
現在のところ、残念ながら日本国内ではCX-60や「CX-5」とも競合してしまうことなどから、すぐの導入はできなそうですが、2月に施行された米国製乗用車の認定制度により、アメリカ製造のモデルを輸入しやすくなっているのは間違いありません。
国内で販売されれば、さらにSUVの選択肢が広がることになり、ヒットの可能性も秘めている1台といえそうです。今後の動きには期待したいところです。
ちなみに、このCX-50、広島の販売店がレンタカーとして貸しているほか、並行輸入車の販売も行っており、実は未発売ながらも国内(しかもマツダのお膝元・広島で)乗ることができます。興味のある人は、ぜひ問い合わせてみるとよいでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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