「スバル360」の再来!? 丸目レトロな「5ドアハッチバック」に熱視線! 「デザイン好き」「絶対に売れる」と絶賛も! 先進ハイブリッド&シンメトリカルAWD搭載した「エルテン」とは?
20年以上前に発表され、今なお「市販してほしい」と話題のスバル「エルテン」。名車360を彷彿とさせる愛らしい姿に、先進技術を凝縮した一台を振り返ります。
「スバル360」の再来!?
現代の軽自動車市場を見渡すと、室内空間の広さを追求したスーパーハイトワゴンが主流となり、街中で見かけるクルマの姿もどこか似通ったものになっています。
そんな中で、多くのクルマ好きが「今こそこんなクルマが欲しい」と熱い視線を送る一台があります。それが、1997年の「第32回 東京モーターショー」でスバルが発表したコンセプトカー「エルテン」です。
このエルテンを語る上で欠かせないのが、スバルの、さらには日本のモータリゼーションの象徴である「スバル360」の存在です。
かつて「てんとう虫」の愛称で親しまれたスバル360は、日本に自動車を普及させた立役者。エルテンは、そのスバル360のDNAを受け継ぐ5ドアハッチバックの軽自動車として提案されました。
丸みを帯びたクラシカルな曲線美や、愛嬌のある丸目のヘッドライトなど、そのレトロな外観は一目でスバル360を彷彿とさせるものですが、しかし、エルテンは単に過去のデザインを模倣したリバイバル車ではありません。当時のスバルが誇る最先端のハイブリッドシステムが詰め込まれていたのです。

フロントには最高出力46馬力を発生する660ccの直列4気筒エンジンを搭載し、さらにプロペラシャフトの途中に41馬力の電気モーターを配置するという、非常に珍しいレイアウトを採用。
さらに驚くべきことに、電力の供給源としてマンガンリチウムバッテリーとコンデンサーバッテリーの2種類を使い分け、さらにルーフには駐車中の充電を助けるソーラーシステムまで備えるという、3つの電源を統合制御する仕組みを持っていました。
これにスバルの代名詞である「シンメトリカルAWD」とCVTを組み合わせることで、優れた燃費性能と、軽自動車の枠を超えた力強い走りの両立を図っています。
現在の軽自動車市場ではマイルドハイブリッドは一般的ですが、20年以上も前にこれほどまでに複雑で高度なメカニズムを構想し、具現化しようとしていた点からは、当時のスバルの技術者たちの並々ならぬ情熱が伝わってきます。
そして、エルテンの発表から四半世紀以上が過ぎた今でも、SNSなどでは惜しむ声が絶えず、「レトロなデザインが好き」「効率ばかりの今の軽自動車市場に、こうした個性的なクルマを投じてほしい」といった意見が数多く見られます。
中には、「今発売されたら絶対に売れる」「売ってくれたらすぐ買うよ」といった購入を希望する声に加え、高度なハイブリッド機構はなくてもいいから、このデザインのままガソリン車として販売してほしいという切実な願いまであります。
これは、ユーザーがクルマに対して単なる移動手段としてのスペックや燃費だけでなく、所有する喜びや愛着を感じられる「個性」を求めていることの表れでしょう。
残念ながら、スバルは軽自動車の自社開発を終了しており、現在販売されているスバルの軽自動車はすべてダイハツからのOEM供給となっています。
そのため、再びスバルが独自の軽自動車を一から開発・生産するハードルは非常に高いと言わざるを得ませんが、もしもスバルが自社開発を続けていたら、エルテンのようにワクワクするようなモデルが登場していたのかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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