V12エンジンの「4人乗りSUV」出現!? 全長4.9mに「カウンタックエンジン」×5速MT搭載! 超・重量級車体&豪華内装のランボルギーニ「LM002」“国王所有車”が米AACで登場
ランボルギーニのステーションワゴン「LM002」が海外オークションで登場しました。実はこの1台、とんでもないヒストリーを持つものでした。
ブルネイ国王がオーダーした超ラグジュアリーSUV
2025年夏、米国の自動車オークションサイト「Bring A Trailer」に、とある要人のオーダーで誕生したランボルギーニ「LM002」のステーションワゴンが出品され、話題を呼びました。
LMシリーズの歴史を含め、どんなクルマなのか解説します。
LM002といえばランボルギーニの超高級SUVとして名を残しています。でも、「LM002にワゴンボディなんてあったかしら?」と思う人がいるかもしれません。
そう、この1986年式LM002ワゴンはノーマルモデルではありません。「ビッザリーニ」の工場長を務めたサルヴァトーレ・ディオマンテによって、1989年に架装されたワンオフモデル。
しかもブルネイのハサナル・ボルキア国王(スルタン)がオーダー(!)したという、由緒正しい一台なのです。
2026年4月現在も在位中のボルキア国王は、稀代のカーコレクターとして知られており、その保有台数はなんと7000台以上といわれています。
通常のLM002は、4枚のドアを持つ密閉式キャビンの後部に4つの簡易的なシートを持つ開放式の荷台を備えていますが、国王がオーダーしたLM002ワゴンでは、リアオーバーハングを延長・キャビン後端の隔壁を撤去、ワゴン風ボディとハイルーフを構築しています。
荷台部分は車内の拡大に用いられ、ベンチシートをコの字のラウンジ風に配置しています。
なおこの個体は、正式にランボルギーニの認証を受けた「公認モデル」となっています。
性能的にはノーマルのLM002と同一ですが、LM002自体が、ウェーバーの6連装キャブレターを備え、450psという高出力を発生する「カウンタック」用5.2リッターV型12気筒DOHC 48バルブ「クワトロバルボーレ」エンジンをフロントに搭載するモンスターSUV。
さらに高性能を求めるユーザーには、なんとボート用の7.2リッターV12エンジンも選べたといいます。駆動方式はフルタイム4WDで、トランスミッションはZF製の5速マニュアルを組み合わせていました。
全長4.9m・全幅2mという大柄な車体ながらも、乗車定員は4名という贅沢すぎる設計も特徴です。車重は2.7tもありますが、最高速度200km/hオーバーを可能としていました。
ド級の高級SUVだけあり、車内は極めて豪華。シートや内装の各部は本革で覆われ、ダッシュボードとドアトリムには木目パネルがあしらわれます。

さらにLM002ワゴンでは、パイオニア製テレビとDVDプレイヤーを収めた後席用コンソール、電動サンルーフなどを追加しています。
ボディカラーは、当初は違う色だったそうですが、現在はシルバーに塗装済み。
国王が手放した後は、BMWやフォルクスワーゲン、スカニアでCEOを務めたベルント・ピシェッツリーダー氏が購入したものの、2012年以降はスウェーデンの女性オーナーが手に入れ、子供たちを学校に送迎するために2024年まで使っていたとのことです。
しかしトータルの走行距離は、わずか1.1万キロという少なさです。
オークションは2025年12月9日に締め切られ、17件の入札があったものの、最低落札額24万ユーロ(約4400万円)に満たず、入札が流れています。


















































































