ダイハツ「“軽自動車”の皮をかぶった小型スポーツ」に再注目! 26年8月で生産終了の「コペン」 ワイドボディ&豪華内装を備えた2005年公開のコンセプトカー「コペンZZ」とは
2025年9月末、ダイハツは軽オープンスポーツ「コペン」の現行モデルについて、2026年8月をもって生産を終了すると公式に発表しました。ここでは2005年に公開された「コペンZZ」について振り返ります。
軽自動車の枠を超えた「幻のコペン」
2025年9月末、ダイハツは軽オープンスポーツ「コペン」の現行モデルについて、2026年8月をもって生産を終了すると公式に発表しました。
環境規制の強化や電動化への移行が加速する現代において、小型ガソリンスポーツカーの維持が困難になっていることは、業界全体の潮流といえます。
しかし、20年以上にわたり“走りの楽しさを味わえる軽”として親しまれてきたコペンが市場から姿を消すという一報は、多くのファンに衝撃を与え、惜しむ声が絶えません。
初代コペンが誕生したのは2002年のことです。当時としては珍しかった電動開閉式ルーフを軽自動車という限られた規格の中で実現し、その愛らしいフォルムと軽快な走りで、発売後すぐに人気車の仲間入りを果たしました。特別な存在感を放つ“国産オープンカー”の象徴的な一台として、長年にわたって多くのドライバーから支持され続けてきました。
コペンの歴史は、単なる市販モデルの変遷にとどまりません。東京モーターショーなどの舞台では、数多くの派生モデルやコンセプトカーが公開され、その可能性を常に探ってきました。
中でも特に人々の記憶に強く残っているのが、2005年の東京モーターショーに出展された「コペン ZZ」です。このクルマは、初代よりも一回り大きなボディを持ち、全幅は1600mmにまで拡大されていました。張り出したフェンダーや低く構えた車高が織りなす力強いシルエットは、軽自動車の枠を超えた挑戦の意志を感じさせるものでした。

インテリアも同様に特別で、レカロ製の本革シートやMOMOステアリングといった本格的なスポーツ装備が採用され、特別なコクピット空間を演出していました。
しかし、コペン ZZが最も大きな衝撃を与えたのは、その心臓部であるパワートレインでした。搭載されたのは1.5リッター直列4気筒自然吸気エンジンで、最高出力は109psに達しました。これは、同時期に販売されていた初代コペン(L880K型)の660ccターボエンジンが発生する64psと比較して、実に約1.7倍もの数値です。
軽自動車の規格を完全に逸脱したその性能は、ファンの間で「軽の皮をかぶった小型スポーツ」と評されるほどでした。最終的にコペン ZZが市販化されることはありませんでしたが、その存在は、コペンというクルマが単に愛らしい軽オープンであるだけでなく、常に新たな挑戦を続ける“実験の舞台”であったことを物語っています。
そうしたコペンの挑戦の歴史があるからこそ、2025年秋の「ジャパンモビリリティショー2025」でダイハツが公開したコンセプトカー「K-OPEN」は、大きな関心を集めました。現行モデルの生産終了が目前に迫るタイミングでの登場だったため、会場を訪れた多くの人々は「次期コペンを示唆するモデルではないか」と強い期待を抱き、その姿を一目見ようと連日人だかりができていました。
K-OPENは、電動化時代を見据えた軽スポーツの未来像を提示する一台として、従来の軽オープンの枠にとらわれない大胆なデザインを備えており、ファンだけでなく業界関係者からも注目されています。
現行コペンの生産終了後、ダイハツは2026年春から全国でファン向けのイベントを開催する予定です。そこでは、コペンが歩んできた20年以上の歴史が振り返られることでしょう。そして、人々の関心は自然と、K-OPENが示す未来へと向けられるはずです。時代は大きく変化していますが、コペンが築き上げた“走る楽しさ”の精神は、形を変えながらもこれからも多くの人々の心に刻まれ続けるに違いありません。
Writer: くるまのニュース編集部
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