9年ぶり全面刷新! 新型「“3列7人乗り”SUV」に乗った印象は? 独創的な内外装と軽快な走りが魅力! 600万円切りのプジョー新型「5008」の実力とは
ステランティス ジャパンは2026年2月19日、約9年ぶりに全面刷新したプジョーのフラッグシップSUV「5008」を日本市場に導入しました。今回は、自動車ジャーナリストの西川昇吾氏が3列7人乗りSUVとなる新型5008の実力をチェックしました。
3代目に生まれ変わった7シーターSUV
現在のプジョーのラインナップにおいて、フラッグシップにあたるのが今回試乗した「5008」です。約9年ぶりに全面刷新され、3代目へと進化した現行型は2026年2月19日に日本市場へ導入されたばかりのニューモデルとなります。
3列シートを有するフラッグシップSUVという大柄なモデルですが、乗ってみるとしっかりと現代のプジョーのキャラクターが表れていました。
現在ラインナップされているプジョーのSUVの中でも、5008は唯一の3列シート7人乗りとなるモデルです。7人乗りといってもプジョーはスライドドアで3列シートの「リフター ロング」を有しているので、位置づけとしては多人数で楽しむMPV(マルチ・パーパス・ビークル)というよりも、大柄なフラッグシップSUVという表現が正しいでしょう。
試乗前の説明では「3列目はエマージェンシーとして考えて、2列目までを使うユーザーが多い」そんな触れ込みもありました。
3代目へと進化したことでプラットフォームやパワーユニットなどが全面刷新されましたが、これらの要素は2025年7月に日本市場に導入された現行型「3008」と同じです。

ボディサイズは全長4810mm×全幅1895mm×全高1735mm、ホイールベースは2900mmとなっていて、全長で245mm、全高で70mm、ホイールベースで170mm、3008に比べて大きくなっています。
このように採用メカニズムや数値を見てみると、「3008をそのまま大きくしたSUV」と捉えることもできます。
運転席に乗り込むと最近のプジョーらしいエッジの効いたインテリアがお出迎えしてくれました。ドライバーを取り囲むようにデザインされたインパネに、プジョー独自とも言えるステアリングの上にメーターが配置される「i-Cockpit」などが、未来的な印象を演出しています。
キャンバス生地のインテリアパッドは温かみを感じる雰囲気を演出。近年のプジョーはライオンの爪痕をイメージしたライトデザインを中心にエクステリアデザインの評価が高いですが、インテリアの方が独自の世界観を感じられて秀逸だと、乗り込んだ時に改めて思いました。このインテリアでプジョーを選ぶというのも理由としては大いにアリでしょう。
走り始めてみると、7シーターのSUVとは思えない軽快なフィーリングに驚かされました。特にそれを感じるのが加減速で、マイルドハイブリッドの利点を生かして、電動感が強めの加減速フィーリングとなっています。

街中で通常の走行をする分にはレスポンスの良い反応を見せてくれる感触です。ただ、ブレーキは回生ブレーキの介入が目立つ感触で、人によっては不自然と感じる人もいそうです。
また、ステアリングフィールも軽快です。操作に対してクイックに曲がってくれる印象となっていて、このクイック感は7シーターのSUVとは思えないほどです。7人乗れる大柄なSUVであっても、シャープなステアリングフィールを求めている人は、ぜひ一度試乗してみてほしい存在だと言えます。
高速へ乗り、合流のために加速していくと、少しパワーユニットの力不足を感じました。最高出力136馬力・最大トルク230Nmを発揮する1.2リッター直列3気筒ガソリンターボエンジンに、21.8馬力・51Nmの電動モーターと48V駆動用バッテリー(0.9kWh)を組み合わせたマイルドハイブリッドは現在のステランティスで広く採用されているパワーユニットですが、この車格になると厳しいと感じる部分が出てくるのが正直なところです。
ちなみにシステム合計の最高出力は145psを発揮し、トランスミッションは6速DCTを採用します。ヨーロッパ市場では1.6リッター直列4気筒エンジンとプラグインハイブリッド(PHEV)を組み合わせたパワーユニットもラインナップされているので、そちらも試してみたいと思いました。
最後に、後部座席にも試乗。2列目に座りましたが、身長177cmの筆者が座っても足元は広々とした印象で、3列シート車であることを考えると驚きました。ただ、そう感じたのは座面がやや浅めであることも影響していそうです。

そして好印象だったのが後部座席からの視界の良さです。後部座席からも前がよく見えて明るい印象となっていて、複数人での移動も明るい雰囲気で楽しむことができそうです。
そして何より魅力的なのが価格です。600万円を切る価格設定となっていて、7人乗りの輸入車SUVとしてはリーズナブルな設定となっています。軽快な乗り味も、エッジの効いた内外装も、オーソドックスとは違う7シーターSUVが欲しい人はぜひ実車を見てほしい一台だと思いました。
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価格(消費税込)は、ベースグレードの「5008 GT ハイブリッド」が596万円、「5008 GT アルカンターラパッケージ ハイブリッド」が614万円に設定されています。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。








































