ホンダの斬新「高級ミニバン」! 前後スライドの「観音開きドア」採用の「便利モデル」! 乗り降り楽々すぎる「ALMAS」とは
自ら運転を楽しみ、仲間との移動も快適にこなすプレミアムな福祉車両。20年以上前にホンダが提案した「Honda ALMAS CONCEPT」とは、いったいどのようなモデルだったのでしょうか。
誰もが自由に移動できる喜びを!
誰もが自由に移動できる喜びを、より身近なものに。ホンダは長年、福祉車両の普及に取り組んできましたが、20年以上前にはさらに一歩踏み込んだ提案を行っていました。そんな革新的なパッケージングを備えたコンセプトカーがありました。
その名は「Honda ALMAS CONCEPT(アルマス コンセプト)」です。2004年11月2日から7日まで千葉県の幕張メッセで開催された「第38回東京モーターショー2004 -働くくるまと福祉車両-」にて、世界初公開されました。
このモーターショーでホンダは「ひとり一人がいきいきと。Enjoy Motoring」をテーマに「P.V」「HOBICK(ホビック)」「フィット スポーツ コンセプト with POWER TECHMATIC」とあわせて4台のコンセプトカーを提案しました。
アルマスコンセプトは、そのなかで「自らスマートにアクティブに走れる、プレミアム福祉車両」と設定。
さらに自ら運転を楽しみ、仲間をもてなすプレミアム福祉車両の提案と位置づけていました。一人で乗っても、友人を乗せても運転して楽しいこと、そして車いすを利用している方が、より快適に運転を楽しめることを目指したコンセプトモデルです。

ベース車両は、当時のホンダの最上級ミニバン「エリシオン」。ボディサイズは全長4840mm×全幅1830mm×全高1770mm、ホイールベース2900mmで、乗車定員は6名(車いす収納用ロッドを使用しない場合は最大8名)となっていました。
最大の特徴は、スマートでスピーディな乗降を実現する専用機構です。リモコン操作で運転席電動スイングドアとパワースライドドアが開き、ステアリングは大きくチルトアップ、運転席は車外にリフトダウンします。
さらに、たたんだ車いすを収納用ロッドにセットすると、自動的に運転席後方へ収納できる車いす収納システムも採用していました。
また、運転補助装置「パワーテックマチック」が参考出品されており、ブレーキアシストによる軽い操作で、より快適に運転ができることも訴求していました。
アルマスコンセプトのエンジン形式や排気量、駆動方式などの具体的なパワートレインスペックを公表していませんでしたが、ベース車両のエリシオンと共通と推測されます。
なお、ホンダの福祉車両ブランド「ALMAS」は、このコンセプトカー以前からすでに市販展開されていました。
たとえば2003年には、軽ワゴンの「ライフ・アルマス」が発売されており、手軽な操作で助手席シートが回転し、電動で昇降する助手席リフトアップシート車などが設定されていました。
こういった背景から、アルマス コンセプトは、このシリーズの“起点”というより、既存の福祉車両展開をさらに発展させた提案だったといえるでしょう。
※ ※ ※
アルマスコンセプトは、自ら運転を楽しみながら仲間との移動も快適にこなせる、プレミアム福祉車両の可能性を示したコンセプトモデルでした。
スマートな乗降機構や車いす収納システム、運転補助装置の提案を通じて、ホンダが福祉車両の新たな可能性を模索していたことがうかがえます。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。


























































































