「50cc原付」に代わる存在「新基準原付」 実際のところ売れている? 納期期間は? 販売店に聞いてみた

2025年11月に従来の原付の生産が終了となり、その代わりとして新たに登場したのが「新基準原付」と呼ばれる区分です。各メーカーからこの新しい基準に適合したモデルが市場に出回りはじめていますが、実際のところ販売店での売れ行きや納期の期間はどのようになっているのでしょうか。

販売店における納期と実際の売れ行きは?

日本の各バイクメーカーは、2025年11月をもって50ccの原付一種モデルの生産を終了しました。

この従来の原付を生産終了させるにあたって、日常の移動を支える足の代わりとして新たに登場したのが、「新基準原付」という区分です。

 この新基準原付とは、搭載するエンジンの総排気量が50ccを超えて125cc以下の範囲にありながら、最高出力を4.0kW以下におさえて開発されたバイクのことを指しています。

 車両のエンジンパワーが意図的に低く抑えられているため、公道を走る際の交通ルールについてはこれまで存在していた原付一種とまったく同じ扱いになります。

 現在、各バイクメーカーはこの新基準原付の規定に適合したモデルを順次開発して市場に投入しています。

 ホンダは「ホンダライトシリーズ」として、さまざまな車種を展開しています。

 通勤や買い物に便利な「ディオ110ライト」や、伝統的なデザインを引き継いだ「スーパーカブ110ライト」を販売しています。

 加えて、ビジネス用途に向けた「スーパーカブ110プロライト」や、レジャーにも活用できる「クロスカブ110ライト」といった多彩なラインナップを取り揃えています。

 また、ヤマハからも新基準に対応したモデルとして、「JOG ONE」の発売が2026年3月から開始されました。

ホンダの新基準原付「スーパーカブ110 Lite」
ホンダの新基準原付「スーパーカブ110 Lite」

 市場には新基準原付の普及がすすんでいるように見受けられますが、実際の販売店の現場ではどのような状況になっているのでしょうか。

 都内のホンダ販売店の担当者は、次のように話しています。

「正直なところ、新基準原付の納期を正確に予測することは難しいのが現状です。

 4月にこの色が数台入荷すると決まっているモデルもあれば、店舗への入荷は決まっているけどそれがいつになるかわからないというモデルもあるといった状況です。

 そのため、新基準原付を購入する場合、タイミングにもよりますがある程度お待たせしてしまうなどとスムーズなご案内ができない可能性もあるかと思います。

 とはいえ、リコールなどの問題によって従来の予定が崩れてしまい、今の状態にいたってしまっているため、これは新基準原付に限った話ではありません」。

 さらに、新基準原付の購入実態についても続けます。

「実は、実際に購入されお客様のもとに渡った新基準原付は、グループ全体でも3台ほどです。

 当店を含め、周辺にはグループ内の販売店が5店舗があるのですが、そのなかでの3台ですので、かなり少ないといえます。ここだけの話、スタッフでも新基準原付に乗ったことがあるという者はほとんどいません。

 しかし、入荷予定のモデルにはすでに購入待ちのお客様が数名いらっしゃるので、興味関心をひかれるお客様は少なくないのかもしれません」。

 また、別のホンダ販売店の担当者は次のように話していました。

「正直なところ売れ行きが伸びているとは言いがたい状況です。

 そのため、モデルや色によってはすぐに納車可能なものもございます。

 たとえばディオ110ライトの白でしたら当店に在庫はございますが、他のカラーですと今後の入荷スケジュールは不明です。

 また、現状スケジュールがわかっているものですと、スーパーカブ110ライトが5月頃に入荷し、6月にはお客様のもとにお渡しできるかと思います」。

※ ※ ※

 なお、前述の担当者は、実際の購入実態について次のように話しています。

「当店では、新基準原付を購入されたお客様は10名ほどいらっしゃるほか、現在検討中のお客様も数名いらっしゃいます。

 実際に乗られたお客様からは、50ccの原付よりもパワーがあってスピードが出しやすいとの感想もいただきました」。

 新基準原付は従来の原付一種より高めの価格設定となっているものがほとんどですが、そのゆとりあるトルクや車体の安定感に価値を見出すユーザーは着実に存在しているようです。

【画像】超カッコイイ! これがホンダとヤマハの「新基準原付」最新モデルです! 画像で見る(30枚以上)

【複数社比較】愛車の最高額を見る(外部リンク)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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