635馬力の「V8TT」搭載の“最強”「大型SUV」! “ゴツゴツ”デザイン×上質内装の高性能モデル「ディフェンダー オクタ」どんなクルマ?
ランドローバーは2024年7月、ハイパフォーマンスSUV「ディフェンダー オクタ」を世界初公開しました。パワフルなエンジンを搭載しながら、快適性も高いレベルで両立しています。今回は同モデルに試乗し、その実力を確かめました。
タフネスとラグジュアリーを融合した最強ディフェンダー
ランドローバーの本格SUV「DEFENDER OCTA(ディフェンダー オクタ)」は、2024年7月に世界初公開された注目モデルです。
今回は、パワフルなエンジンを搭載し、圧倒的な走破性と快適性を高次元で両立した同モデルに試乗し、その実力を確かめました。
ランドローバーは、プレミアム系SUVを手がけるイギリスの自動車メーカーです。
「ディスカバリー」と「ディスカバリースポーツ」、そして「ディフェンダー」の3モデルで構成され、さらにラグジュアリー性を際立たせたブランドとしてレンジローバーを展開。
「レンジローバー」「レンジローバースポーツ」「ヴェラール」「イヴォーク」の4モデルがラインナップされています。

今回紹介するディフェンダーは、1948年に質実剛健な軍用・作業用4WDとして誕生しました。
シリーズ1から始まり、4世代にわたって進化を重ね、長い歴史を築いてきたモデルです。1990年にはディフェンダーの名称が与えられ、一部の限定モデルを除き、その歴史は2016年にいったん幕を下ろしました。
その後、2019年のフランクフルトショーで現行型が発表され、2020年より日本市場での受注を開始。従来の高い悪路走破性を継承しながら、内外装は現代的なデザインへと一新され、ラグジュアリー性も兼ね備えたモデルへと進化しています。
ボディはアルミモノコック構造を採用し、ミドルホイールベースの「110」からスタート。2021年にはショートホイールベースの3ドア「90」、さらに2022年には3列シートを備えるロングホイールベースの「130」が追加され、用途に応じた3タイプが用意されています。
今回試乗したのは、そのラインナップの中でも別格の存在といえるディフェンダー オクタです。
110をベースとし、モデル名はダイヤモンドの8面体結晶「オクタヘドロン」に由来。多様な結晶の中でも最も硬度が高いことで知られています。
ボディサイズは全長4940mm×全幅2065mm×全高2000mm、ホイールベースは3020mmです。
パワーユニットには、マイルドハイブリッド機能を備えた4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力635馬力、最大トルク750Nmという圧倒的なスペックを誇ります。トランスミッションは8速ATを組み合わせています。
エントリーモデルの「P300」は2リッター直列4気筒ターボで300馬力であることを考えると、オクタのパフォーマンスはまさに別格といえるでしょう。
しかし、その走りは決して荒々しいものではありません。日常域では低回転から厚いトルクを活かし、アクセル操作だけで余裕ある加速が可能です。
ひとたび踏み込めば、中回転域から一気にパワーが立ち上がり、高周波サウンドとともに高回転域まで鋭く吹け上がります。
さらに注目すべきは、その走破性です。公式映像では人が足を踏み入れるのをためらうようなガレ場を難なく走破する様子が確認できますが、そうした状況でもシャシの硬さは感じられません。
新たに6Dダイナミックエアサスペンションを装備し、横揺れだけではなく縦揺れや前後の動きまで抑制。場面を問わず、ボディがムダに動かずフラット感ある走りが保たれます。
舗装路での乗り心地は快適そのものです。ゴツいブロックパターンを組み合わせるオールテレインタイヤを履いているものの、ゴロゴロする回転感を意識する場面は稀にあります。
ただ、快適さを損なうことはありません。ステアリング操作に対する応答性は切り始めから正確で、直進状態での落ち着きも感じられます。
驚くのは静粛性の高さです。タイヤに起因するパターンノイズやロードノイズは確実に存在しているはずですが、それらが耳障りに感じられません。プレミアム系らしいボディの造り込みにより、優れた遮音性が確保されているのでしょう。
内外装の仕上がりと走りの質の高さによって、タフネスをラグジュアリーへと昇華させたディフェンダー オクタ。ドイツの高性能プレミアムSUVに勝るとも劣らない魅力を備えた1台といえそうです。
なお、ディフェンダー オクタの価格(消費税込)は2190万円です。
Writer: 萩原秀輝
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。在学中からフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、同時期にツーリングカー・レースにも参戦。豊富なクルマの知識とドライビング理論を活かし、自動車メーカーなどが主催する安全運転教育の講師を数多く務めた経験を持つ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。





























































