ダイハツの鮮烈「“4人乗り”軽トラ」に大注目! 「丸目2灯ライト」旧車顔×「めちゃシンプル」内装もイイ! 実用性もバツグンな「バスケット」コンセプト どんなクルマ?
2009年の「第41回 東京モーターショー」にダイハツが出展したコンセプトカー「Basket(バスケット)」は、今でも熱視線が注がれるちいさな軽自動車のコンセプトカーです。一体どのようなクルマなのでしょうか。
2009年に公開した時代を超えて愛される「バスケット」とは
2025年10月から11月にかけて開催された「ジャパンモビリティショー2025」では、未来のモビリティが数多く披露され、人気を集めました。
過去のモーターショーにおいても話題のコンセプトモデルは多く、残念ながら市販化へつながらなかった「幻の名車」たちに対しても、いまもなお熱い視線が注がれ続けています。
その代表格といえるのが、2009年の「第41回 東京モーターショー」にダイハツが出展したコンセプトカー「Basket(バスケット)」です。
家庭菜園やガーデニングを楽しむ「スローライフ」をテーマに開発されたこのモデルは、既存の軽トラックやオープンカーの常識を大きく覆す、独創的なパッケージングで多くの来場者を驚かせました。

バスケット最大の特徴は、その変幻自在なボディ構造にあります。
一見するとレトロな雰囲気の軽乗用車に見えますが、フロントシート上部には脱着式のハードトップを、リアシート上部にはキャンバストップ(幌)を採用しており、これらを取り外すことで開放的な「4人乗りオープンカー」へと早変わりするのです。
さらに、リアシートを前方に折り畳むとフラットな荷台が現れ、軽ピックアップトラックとしても活用できるという、多用途性も備えていました。
この斬新な構造は現在でも高く評価されており、今なお称賛の声が絶えません。
実用面においても、単なるショーカーの域を超えた作り込みが随所に見られました。
ピックアップモード時の荷台には汚れを拭き取りやすい収納式の樹脂製パネルが敷かれており、土のついた農具や肥料なども気兼ねなく積み込むことができます。
また、リアのゲートは垂直に開閉するトラック方式を採用しており、荷物の積み下ろしのしやすさにも配慮されていました。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mmと、軽自動車規格を最大限に活かしたコンパクトな設計です。
エクステリアは丸目のヘッドライト、シンプルな直線のグリル、ボディサイドの水平基調のプレスラインなど、どこか懐かしさを感じさせるデザインが施されており、その意匠に対する好意的な声も多く聞かれます。
インテリアは、麻(リネン)の素材感を活かしたグレージュカラーを基調としており、インパネやドアトリムの一部にはあえてボディ同色の「ライトモスグリーン」の鉄板を露出させることで、道具としての使い勝手と温かみを兼ね備えた空間を演出しました。
その仕上がりはまるで現代の「バンライフ」やアウトドアブームを先取りしていたかのようで、登場が早すぎた名車として惜しむ声が後を絶ちません。
バスケットが公開された2009年当時は、リーマンショック後の不況やエコカー減税への関心が高まっていた時期であり、趣味性の高いモデルを市販化するには難しい環境でした。
しかしライフスタイルが多様化した現在、バスケットの持つ「ゆるやかな時間を楽しむ」というコンセプトは、当時以上に市場に響く可能性を秘めています。
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発表から長い年月が経った今もなお、色褪せるどころか輝きを増しているダイハツのバスケット。
もし現代の技術で復活を果たすことができれば、予想を超えるヒット作になるポテンシャルを十分に秘めているのではないでしょうか。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。






















































