新型「ファストバックSUV」初公開! 日産「ムラーノ」に続く日本発売は? インフィニティ「QX65」に見る米国車輸入の今後、展望を予測

日産の高級ブランド、インフィニティの新型ファストバックSUV「QX65」が米国で世界初公開されました。流麗なフォルムにVCターボを搭載する同車ですが、実は「日本発売」の期待が高まっています。新認証制度の活用や、新型「ムラーノ」に続く北米モデル導入はあるのか、その可能性を考察します。

日産の北米向け高級SUV「QX65」発表!インフィニティの「米国生産モデル」 日本導入はあるか

 日産は2026年3月27日、米国で高級ブランド「インフィニティ」の新型ファストバックSUV「QX65」を発表しました。

 近年、日本メーカーが北米生産車を日本へ導入する動きが活発化しています。

 日産も米国製「ムラーノ」の日本導入を発表していますが、今回はQX65が日本市場へ投入される可能性について考察します。

インフィニティ「QX65」日本上陸はあるか!?
インフィニティ「QX65」日本上陸はあるか!?

 北米市場を中心に展開されるインフィニティブランドですが、昨今の日本市場における輸入車事情を踏まえると、同モデルが日本国内で販売される可能性も否定できません。

 そうしたなかで新たに発表されたQX65は、インフィニティが新たに市場へ投入するファストバック形状のSUVです。

 エクステリアは過去のモデルである「FX」から着想を得ており、大きく弧を描くルーフラインとワイドなスタンスを備えています。

 ボディサイズは全長198.9インチ(約5052mm)、全高69.7インチ(約1770mm)となっています。

 外装色には金を配合したガラスフレークを用いた新色「サンファイアレッド」が設定され、複雑な塗装プロセスにより独自の質感を実現。

 パワートレインには、インフィニティ独自の可変圧縮比技術を採用した2リッター直列4気筒VCターボエンジンを搭載。最高出力268hp、最大トルク286lb-ftを発生し、9速ATとインテリジェントAWDが組み合わされます。

 インテリアは、インフォテインメント用とメーター用の2つの12.3インチディスプレイを配置し、Google搭載のシステムを標準採用。また、後席を折りたたんだ際のラゲッジスペースは最大67.7立方フィートを確保しています。

 グレードは「LUXE」「SPORT」「AUTOGRAPH」の3種類が設定され、SPORTグレードには専用のグリルメッシュやグロスブラックの装飾が施され、最上位のAUTOGRAPHグレードには木目調アクセントやマッサージ機能付きフロントシートに加え、最大20個のスピーカーを搭載するクリプシュ社のオーディオシステムが採用されています。

インフィニティ「QX65」のインテリア
インフィニティ「QX65」のインテリア

 現在、日本の自動車メーカー各社は、北米市場向けに開発および生産された車両を日本国内へ導入する方針を相次いで打ち出しています。

 トヨタはセダンの「カムリ」やミドルサイズSUVの「ハイランダー」、大型ピックアップトラックの「タンドラ」の国内展開を予定。

 ホンダもミドルサイズSUV「パスポート」や、海外向け高級ブランドであるアキュラの「インテグラ」の日本導入を計画しています。

 日産においても同様の動きが見られ、2026年3月17日に米国で生産しているミドルサイズSUV「ムラーノ」を日本市場に導入し、2027年初頭より販売を開始すると発表。ムラーノは米国テネシー州のスマーナ工場で生産されています。

 この導入の背景には、2026年2月に国土交通省が創設した米国製乗用車の新たな認定制度が存在します。

 この制度を活用することで、日米間の法規や仕様の差異を調整する手間が軽減され、米国で生産されたモデルをより円滑に日本市場へ導入することが可能となりました。

 QX65もムラーノと同じくテネシー州スマーナ工場での生産が予定されており、生産拠点や認証制度の観点から見れば、日本へ導入する上での環境的ハードルは下がっていると考えられます。

  現在の日産は、経営環境からの回復を図るため、商品力の高いモデルの拡充を進めています。

 日本国内の展開として、コンパクトSUV「キックス」の投入や、2026年夏に予定されている高級ミニバン「エルグランド」のフルモデルチェンジ、さらに2027年には本格SUV「パトロール」の投入が明らかにされています。

 これらの車種展開は、付加価値の高い高価格帯モデルをラインナップに揃えることで、収益性の改善を目指す戦略と見受けられます。

 こうした状況下において、インフィニティブランドの最新モデルであるQX65は、日産の国内向け商品群に新たな付加価値をもたらす存在になり得ます。

 現在の日産の国内ラインナップにおいて、高価格帯のスポーティーなSUVは手薄な領域となっています。先進的なハンズオフ運転支援技術「ProPILOT Assist 2.1」を備え、専用の素材やオーディオ環境で設えられたQX65は、需要が堅調なプレミアムSUV市場に対して有効な選択肢となります。

 プレミアム市場での対抗馬 仮にQX65が日本市場へ導入された場合、直接的な競合となるのはレクサスの「NX」や「RX」といったプレミアムセグメントのSUVです。

 レクサスのこれらのモデルは、洗練されたデザインや高い静粛性により日本国内で安定した支持を得ています。

 日産がこの領域に対抗するためには、明確な個性を持つモデルが必要です。

 QX65が持つファストバック形状の外観や、日本の四季から着想を得たアンビエントライトなどの和を意識した演出は、既存の国産プレミアムSUVとは異なる個性を持っています。

  米国市場におけるQX65の価格は5万3990ドル(約865万円)からと発表されており、日本国内向けの仕様の最適化などが導入の際の課題として挙げられ、日本での価格は1000万円を超えてくる可能性もあります。

 しかし、国土交通省の新たな認定制度を活用したムラーノの日本市場への導入が実績となれば、続くモデルとしてインフィニティ車を展開する道筋も現実味を帯びてきます。

 日産が国内市場のラインナップ強化に向けて、海外専売モデルであるQX65を日本に持ち込む決断をするかどうかが、今後の商品展開における注目点となります。

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Writer: 本山 かおる

クルマとバイクをこよなく愛し、道路や交通情報にも興味津々。
車中泊をしながら各地を巡るドライブ旅が生きがいです。
地図にない発見を求めて、今日もどこかの道を走っています。

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