「猛スピードで突っ込んだ!?」 自転車がクルマに追突し“ノーヘル”男性搬送! 「義務化して」の声も着用進まぬ実態とは
北海道札幌市の道路においてクルマと自転車が衝突する事故が発生し、自転車に乗っていた男性がけがをして病院に搬送されました。自転車の男性はヘルメットを着用していなかったとみられ、ヘルメットの重要性が改めて指摘されています。
自転車利用者がヘルメットを着用しない理由は?
2026年6月3日の午前8時頃、北海道札幌市中央区の国道において、ライトバンと自転車の衝突事故が発生し、自転車に乗っていた10代後半の男性がけがをして病院に搬送されました。男性は搬送の際、意識がもうろうとしていたということです。
事故当時、ライトバンと自転車はいずれも北方向に進んでいたとみられ、ライトバンの後方ガラスと自転車の前かごが大きく破損していることなどから、警察は自転車がライトバンに追突した可能性があるとみて捜査しています。
なお、自転車の男性についてはヘルメットを着用していませんでした。
このニュースに対してインターネット上では、「大けがするほどのスピードで突っ込んだのかな? けっこう前見ずに危険運転する自転車がいるから、なんか想像できてしまう」「この事故の原因は分からないけど、スマホ見ながら猛スピードで走っている自転車はよく見かける」など、自転車ユーザーの危険な運転を指摘する声があがっています。
さらに「たぶん頭から突っ込んで、ガラスが割れたのではないかな。ヘルメットは重要」「車道を走行するならば自転車に乗る人は少なくともヘルメット着用を義務付けてもらいたい。原チャリが着用しているのに自転車はいらないのはリスクありすぎ」といったヘルメットの確実な着用を求める意見も寄せられました。
2023年4月1日からは、自転車のヘルメット着用が「努力義務」となっていますが、現在の法令では着用を強制することはできず、依然として着用が進んでいません。
警察庁が公表している「自転車乗車用ヘルメット着用率調査結果」によると、ヘルメットの着用率の全国平均は2023年が13.5%、2024年が17%、2025年が21.2%という結果でした。着用率は微増しているものの、ヘルメットの普及にはまだまだ課題があるといえるでしょう。

では、なぜヘルメットの着用が広まらないのでしょうか。東京都が2024年2月、都内在住の18歳以上の自転車利用者1000人に対しておこなった「自転車等の安全利用に関する調査」では、ヘルメットを「着用している」「時々着用している」と答えた人が全体の27%にとどまりました。
またヘルメットを着用しない理由については、以下のような回答が寄せられています(複数回答)。
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・着用が面倒だから 49.5%
・「努力義務」であり「義務」ではないから 48.9%
・駐車場や移動先にヘルメット保管場所がないから 26.8%
・髪型が崩れるから 25.3%
・着用している人が少ないから 23.2%
・ヘルメットを購入する金銭的負担が大きいから 22.3%
・着用しないことによる危険性を感じないから 19.6%
・格好悪いから 17%
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このように、ヘルメットの着用が努力義務であること以外にも、様々な理由があることが分かります。とはいえ、ヘルメットの着用は事故による死亡や重傷リスクを下げるうえで非常に重要であり、各ユーザーが着用すべきといえます。
警察庁の2021年~2025年までの統計によると、自転車乗車中の事故で亡くなった人1679人のうち、致命傷となった部位で最も多かったのが「頭部」の877人と全体の52.2%を占めており、頭部を守ることの重要性がうかがえます。
加えてヘルメット非着用の場合、着用していた場合と比べて約1.7倍も頭部を損傷する確率が高まることが明らかになっています。
最近は普段着にも合わせやすいファッショナブルなヘルメットや、持ち運びしやすい折りたたみヘルメットなども販売されているため、以前よりも選択肢が増えているといえるでしょう。
また自転車のヘルメット購入に関しては、補助金を出している自治体も多くあります。自分の住んでいる地域で利用できるかどうか、事前に調べてみると良いかもしれません。
ヘルメットを購入する際は、安全性を示すSGマーク(製品安全協会)やJCF公認マーク・JCF推奨マーク(日本自転車競技連盟)、JISマークなどが付いたものを選ぶことが大切です。
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警視庁の公式YouTubeチャンネルでは、「【交通総務課】『ヘルメットに救われた命』生きているから伝えられるメッセージ」と題した動画を公開し、実際の事故事例や被害者の体験談を紹介しています。
ヘルメットの着用はあくまで努力義務ではあるものの、万が一の際に自分の命を守るアイテムという認識を持ち、できるかぎり着用を心がけましょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。










































































