21年ぶり復活! 「“2ドア”スポーツカー」に注目! 日産「フェアレディZ」より大きい全長4.5m級サイズ! 「540馬力超え」&4WDの「高性能モデル」もある MG「サイバースター」英国仕様とは
英国のスポーツカーブランド「MG」。かつて日本でも「MGF」などが大ヒットし、多くのクルマ好きを魅了しました。そんなMGが現在、BEV(電気自動車)ブランドとして大躍進を遂げています。今回は、2シーターオープンスポーツカー「サイバースター」の驚異的なスペックと、同ブランドの最新動向に迫ります。
21年ぶりに2ドアスポーツカー復活!
1990年代に日本でも大ヒットしたミッドシップスポーツ「MGF」で知られる英国の老舗ブランド「MG」が創立100周年を迎え、2シーターオープンスポーツカー「サイバースター(Cyberster)」を投入し、再び熱い視線を集めています。
MG(モーリス・ガレージ)と聞いて、胸を熱くするクルマ好きは多いはず。1924年に英国で誕生した同ブランドは、スタイリッシュで手頃な価格の英国製スポーツカーを製造していました。
日本においても、1960年代の「MGB」や、1990年代半ばに登場した流麗なミッドシップ・オープン・スポーツカー「MGF」は絶大な人気を誇りました。
とくに1995年に登場したMGFは、当時のロータス「エリーゼ」などにも採用されたことで知られる名機、ローバー製の1.8リッター直列4気筒「Kシリーズ」エンジンをシート後方のミッドシップに搭載。

丸みを帯びた愛らしいスタイリングに加え、ハイドラガス・サスペンションの独特なしなやかな乗り味、そして英国車ならではの気品あふれる佇まいで、当時のライトウェイトスポーツカー市場において大いに市場を牽引した存在です。
そんなMGですが、現在は中国・上海汽車(SAIC)のグローバルブランドとして展開されており、欧州を中心にBEVメーカーとして大躍進を遂げています。2025年11月10日の発表によると、英国市場において10万台目のBEVを販売するという記念すべき節目を、同年10月31日に達成しました。
ハイブリッド車やBEVといった新しいモビリティ技術を成功裏に取り入れながらも、ブランドの本質的な精神と冒険心を維持し続けているのです。かつての輝かしいスポーツカーの歴史と現代のモビリティ技術を融合して生み出され、2023年夏に初公開されたフラッグシップモデルが、サイバースターです。
MGブランドのオープンスポーツカーとしては、MGFの後継車である「MG TF」(2002年登場)以来、実に21年ぶりの完全新作となります。
翌2024年にイギリスで開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」では、ブランド創立100周年という節目を祝うMGの象徴的なモデルとして大きな話題を呼びました。
ボディサイズは、全長4535mm×全幅1913mm×全高1329mm、ホイールベース2690mmとなっています。日本のスポーツカーで比較すると、日産「フェアレディZ」(全長4380mm×全幅1845mm)よりも一回り大きく、ワイドで堂々たるプロポーションを持っているのが特徴です。
電動開閉式ソフトトップルーフや、斜め上方に跳ね上がるシザーズドアを採用しており、停車しているだけでも周囲の視線を釘付けにするオーラを放ちます。ポテンシャルも並のオープンスポーツカーではありません。
パワートレインは大きく分けて2種類が用意されており、より軽快なハンドリングと長い航続距離を誇るシングルモーターのRWD(後輪駆動)モデルにくわえ、トップグレードとしてデュアルモーターAWD(四輪駆動)モデルがラインナップされています。
このAWDモデルの最高出力は544馬力・最大トルクは725Nmを発生させます。この圧倒的なパワーにより、0-100km/h加速をわずか3.2秒で駆けぬけるという、世界のトップ・スーパーカー顔負けのパフォーマンスを発揮するのです。
エクステリアデザインは同社のロンドン・スタジオで手がけられており、フラッグシップモデルにふさわしい洗練された造形となっています。さらに注目したいのはリアビューで、矢印型のテールランプには「ユニオンジャック(英国旗)」のパターンがさりげなく組み込まれており、英国発祥のブランドとしてのアイデンティティと遊び心を強く主張しています。
環境対応車になるとクルマの個性が失われると言われることもありますが、サイバースターはこうしたデザインやパフォーマンスを通じて、キャラクターやドライビングの魅力に欠けるという認識に真っ向から挑戦し、MGのオープンスポーツカーとしての本質と冒険心をしっかりと受け継いでいるのです。
さらにMGは、サイバースターをベースに凄みを増したコンセプトカー「MG Cyberster Black」や、アーバン・エクスプローラーを標榜する「MG Cyber X」といった大胆なコンセプトモデルも新たに発表しており、新世代モビリティの開発に意欲を見せています。
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かつてMGFのステアリングを握り、オープンエア・モータリングを楽しんだ世代はもちろん、新しい世代のクルマ好きにとっても、このMGの快進撃とサイバースターの圧倒的な存在感は、非常に魅力的に映るはずです。
なお、英国での価格は、シングルモーター RWDモデルの「Trophy(トロフィー)」が5万4995ポンド(約1160万円 ※2026年3月9日現在)、トップグレードとなるデュアルモーター AWDモデルの「GT」が5万9995ポンド(約1266万円)に設定されています。
Writer: くるまのニュース編集部
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