あおり運転はどんな状況で起こり得る? あおりの標的にならないための運転術とは

警察はあおり運転への罰則を強化し、最近ではヘリコプターによるあおり運転摘発も行われるようになりました。しかし、あおり運転はなかなか減っていないのが現状です。

あおる側の心理から、あおられない運転を考える

 警察はあおり運転への罰則を強化し、最近ではヘリコプターによるあおり運転摘発も行われるようになりました。また、「高速道路上であおられたらSAPAに避難して通報する」「本線上では絶対にクルマを停めない」「あおりの挑発に乗らない」など、「あおられたときの対応策」も浸透しつつあります。しかし、あおり運転はなかなか減っていないのが現状です。

先行車との車間をつめる運転のイメージ

 そもそも、あおり運転を繰り返すクルマは、「罰則が強化されたからあおり運転はやめよう」など素直に引き下がることは期待できないでしょう。一番よいことは、「あおられない」ことです。あおり被害に遭うクルマは、(理不尽な場合もありますが)何かしら、相手を激高させる原因を作っている場合も少なくありません。あおられやすい人、特に運転に不慣れな初心者や運転に自信がない女性ドライバーに向けた「あおりの標的にならないための運転術」はないのでしょうか。

 そもそも、あおり運転はどんな状況で起こるのでしょうか? 数多くのTV番組に出演されている交通事故鑑定の国内第一人者、交通事故鑑定ラプター 中島博史氏に教えていただきました。

――あおり運転はどんな状況で起きることが多いのでしょうか?

 あおる側の心理で整理してみると、以下の3つに分析できるのではないかと思います。

(1)自分のしようとしていた操作を妨げられたとき→特に急いでいるときには遅いクルマが邪魔に思える。合流させてくれなかった。右左折の優先順が守られなかった(ことで自分が後ろになった)。

(2)侮辱された・あおられたと思ったとき。※勘違いや思い込みも含みます→ハイビームで近づかれた。車間距離が狭すぎる状態が続いた。割り込まれた等。

(3)あおり運転自体を好んでいる場合→初心者・女性・自車よりも小さい(格が低い)クルマを狙うケースが多いですね。

――あおられないように気を付けることはありますか?

 簡単に言うと、上記1-3の状況にならない(そう思われないように)ようにすればよいわけです。女性や初心者の場合、とくに初心者で運転に自信がないように見せない工夫ということです。

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