ホンダが「新型軽ワゴン」初公開! 丸目ライト&斬新「パンダ顔」×超シンプル内装を採用! 「日常のアシ」に最適な“史上初”の静音モデル「N-ONE e:」 N-ONEとの違いは?

ホンダが2025年秋に発売する新型軽自動車「N-ONE e:」。軽ハイトワゴン「N-ONE」をベースにしていますが、どのような違いがあるのでしょうか。今回はデザインをメインに見ていきます。

新型「N-ONE e:」は限りなくシンプル

 ホンダは2025年7月28日に初の乗用軽EV「N-ONE e:(エヌワン イー)」を先行公開しました。2025年秋の発売が予定されています。

 その名が示すように、ホンダ軽ハイトワゴン「N-ONE」のEV(電気自動車)版ですが、EV化に際して、様々な変更が加えられています。

 今回はエンジン車とEVの違いを主にデザインで比較してみました。

待望の軽乗用EV「新型N-ONE e:」 ベースの「N-ONE」との違いは?
待望の軽乗用EV「新型N-ONE e:」 ベースの「N-ONE」との違いは?

 ホンダ軽商用EV「N-VAN e:(エヌバン イー)」に続く、軽EVの第2弾として投入される「N-ONE e:」は、形状と機能はN-ONE譲り。

 一方でメカニズムは、N-VAN e:がベースとなり、電気自動車の構造としての特徴を受け継いでいます。

 N-VAN e:では、電動パワーユニットや充電システムをフロントボンネット内部に、駆動用バッテリーをホンダ独自の「センタータンクレイアウト」のスペースを活用し、フロア中央に配置しています。

 そのため、車室空間とラゲッジスペースはエンジン車同等をキープしています。

 大変更を加えたのは、ボンネット部分です。電動パワーユニットと急速と普通の充電口の両方を確保するために、ボンネット内のスペースを拡大した結果、ボクシーな顔つきに変化。

 それこそが、かつての「N360」譲りのノーズデザインを持つN-ONEとの、最大の違いとなります。

 もちろん、「N」シリーズらしい愛嬌はしっかりと受け継がれており、丸目ライトも継承。ただし、ライトデザインは専用化され、丸目リングの中央に角型ランプを組み合わせた特徴的なものに。

 そのライトが収まるのは、N-VAN e:譲りのバンパーリサイクル素材のフロントパネルとなります。

 そして、フロントバンパーデザインも変更を受け、開口部を中央のみとしています。激変したボクシーな顔立ちですが、意外とホンダの得意技でもあります。その好例が、先代(5代目)「ステップワゴン」。

 後期型で登場した「スパーダ ハイブリッド」では、ハイブリッドシステム搭載のために、ボンネットを拡張しつつも、よりスパーダらしい顔つきとした見事な手腕を発揮しています。

 それに通ずるものをN-ONE:eにも感じるのです。このモダンさとクラシカルさを同居させた新顔は、Nらしさを持ち合わせながら、パンダやレッサーパンダなどの目元を彷彿させる、より微笑ましいものになりました。

 キャビンのフォルムは、N-ONE同様ですが、リアスタイルの一部も専用化されています。

 まずライトデザインは、「N-ONE プレミアム」同様のクリア仕様となるホワイトリングライトを標準化。さらにテールゲート中央にあったガーニッシュを配することで、プレーンなスタイルとしています。

 個人的には、その丸みと直線を活かしたスタイルには、よりレトロモダンさが際立ったのではないでしょうか。筆者(大音安弘)の印象としては、個性的でありながらシンプルな造形であった1970年代のルノー「サンク」を彷彿させます。

 ボディカラーに関しても、イメージカラーの「チアフルグリーン」こそ鮮やかですが、それ以外は落ち着いた色味が中心の全5色に。N-ONEのような赤や黄、黒などはありません。

 インテリアでは、N-ONEの小さくとも上質を強調したデザインから、ちょっと庶民派にシフト。

 まずEV化のためにダッシュボードデザインを専用化。フル液晶デジタルメーターパネルに加え、シフトレバーもボタン式に変更するなど、EV化の対応に加え、ダッシュボード自体も直線基調のよりシンプルなデザインに仕上げました。

 大胆なことに、なんとエントリーグレードでは、センターディスプレイレス仕様を基本とし、そのために専用Bluetoothオーディオを搭載することで、凹凸の少ないすっきりしたコクピットデザインを実現しています。

 さらにフロントシートも、ヘッドレスト一体式とし、ステアリングも2本スポーク仕様とするなどシンプル化に注力されています。

 多彩なグレード構成を持つN-ONEと異なり、N-ONE e:は、「e:G」と「e:L」の2種類のみとシンプル。

 現時点では、エントリーの「e:G」がBluetoothオーディオとホイールキャップ付きの仕様となり、上位の「e:L」では9インチナビとアルミホイール仕様となることが明かされています。

 N-ONE:eは、EV航続距離が270km以上を目標に開発されており、それはN-VAN e:よりもちょっとプラスとなっています。

 1人+αの移動が多いN-ONE e:の実燃費は、N-VAN e:よりも伸びるでしょうか。エンジン車ほどの行動範囲は広くありませんが、日常+αの移動にも応えてくれるでしょう。

 より質実剛健を意識したデザインと機能は、庶民の生活の友として生まれた軽乗用車本来の姿を体現したものでもあるのでしょうから、その価格と実力も期待が膨らみますね。

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Writer: 大音安弘(自動車ライター)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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