あおり運転はどんな状況で起こり得る? あおりの標的にならないための運転術とは
運転姿勢、ハンドルの握り方、いかにも「運転が不慣れ」は標的になりやすい?
標的になりやすいのは物理的にも精神的にも初心者や運転に不慣れなドライバーである場合が多いとも聞きます。運転になれるまでは実際仕方ないとしても、「ヘタそう」に見せない工夫をすることも自衛のために大切です。
例えば、運転姿勢に関しては、ハンドルは「(アナログ時計の針で)10時10分の位置」など上の方ではなく、9時15分の位置より下の方が良いです。しがみつくような形で握るのは、急な回避ハンドル操作にも支障をきたします。
背中はしっかりシートの背もたれに着けます。初心者ドライバーの方は、特に前をよく見ようと前のめりの姿勢になりがちです。
また、ブレーキの踏み方にイラつく後続車もいることを覚えておきましょう。危険回避のためにブレーキをかけることはもちろん重要ですが、適正ではないブレーキを踏む(=ブレーキランプを点灯させる)ことは、周囲のクルマに様々なストレスを与えます。
あおり運転は理不尽で卑劣な腹立たしい犯罪行為ですが、あおりの標的にならないよう自衛することも大切です。怪しいクルマは動きを見ていればだいたいわかります。間違ってもそんなクルマの前に割り込んだり、逆に割り込みを拒否したりはしないように。そして、追越し車線の意味を理解し、後ろにつかれたら速やかに道を譲りましょう。
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Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。