スズキ最新「軽セダン」は“走り”がイイ! 名車「アルトワークス」乗りの“開発者”が手掛けた「こだわりの一台」! エンジンも改良した“大幅刷新”の新アルトは「MTターボ仕様」登場にも期待大!
2025年7月に一部改良を実施し、大きく性能を向上させたスズキ「アルト」。今回、その開発責任者にお話をうかがいました。
「?」があるクルマはダメ
【Q】竹中さんが理想とする軽自動車とはどういうクルマですか。
【竹中】難しいですね。
クルマを選ぶ時って色や外観が可愛いとか、かっこいいという第一印象で決まるとは思います。
ただ私としては、乗った時に「あれ?」とか「おや?」とか「え?」というクエスチョンマークがつくような状況にならないクルマですね。
乗って素直に思った通りに動くこと。意図通りに動けば、意に反していないので、クエスチョンマークがつかない。
あるべきところにあるものがあって、走る、曲がる、止まるが違和感なくできる。
それをシンプルな構成でやるのが軽自動車の一番目指すところです。
ですからこの「?」がつかないクルマを作ろうよ、自分で「?」ってついたらやり直し、そういう感じの話をよくしています。

【Q】やはり素性を良くしないと絶対その「?」が出てしまいますね。
【竹中】そうですね。後でお金をかければできるものもあるかもしれませんが、今回採用した構造用接着剤でも、素が良くなければベースからの作り込みの幅が少なくなる。
ですので、素性を高くしておかないといけないのです。
【Q】アルトをマイナーチェンジするにあたって、竹中さんが一番やりたかったことは何です。
【竹中】まず違和感なく走るところに関しては、マイナーチェンジではあるものの車体に手を入れています。
これは改良前の「ラパン」もそうだったのですが、ちょっと“やわい”というか、ねじれる感じがしたのです。
そこで車体を強くしたいというのは思っていたことでした。そこはあまりお金をかけずに、でも一番やりたかったかことですね。
つまり基本性能を上げたい。そのうえで、法規対応や時代に合わせて進化させました。
【Q】今回その剛性を上げたところに関し、具体的な例をいくつか挙げていただけますか。
【竹中】構造用接着剤を車体、バックドアを含めたドア周りの可動部やボディ側の四隅などに使いました。
そういったところに歪みが溜まりますし、応力が出てしまいますので、それを抑えたい。
そしてフロア周りですね。ここは減衰接着剤を入れています。その結果、車体剛性がそれほどお金をかけずに向上できたのです。
他の部分はそんなに補強はしていません。もともと2021年の改良でやっていますし、2019年の「ハスラー」の改良で採用した環状の骨格構造はすでに要素として入っていますので、骨格そのものはそれなりに強い。
そこにもう一息というところがあったわけです。
それで車体の剛性のところと、ハンドルのセンターの遊びも含めて、切り始めにちょっと違和感があったわけです。
具体的な挙動としては、切った時に車体がよじれてサスが動いてという順番を感じていましたので、車体をしっかりさせたことで車体はそのままで足が動く。
それに合わせてパワステのチューニングをして、違和感が少なくなりました。
































































