車中泊ブームに火をつけた「道の駅」が次々と宿泊禁止に キャンプ場と勘違いする利用者増加?

道の駅や高速道路のSA/PAの駐車場などで車中泊をしながらドライブ旅行を楽しむ人々が増えています。しかし道の駅での車中泊を禁止するところが増えているといいます。

国交省は道の駅での仮眠OKでも宿泊NG

 近年、道の駅や高速道路のSA/PAの駐車場などで、車中泊をしながらドライブ旅行を楽しむ人々が増えています。道の駅の駐車場は無料ですから、車中泊をしても駐車料金はかかりません。チェックイン・チェックアウトもないので、好きな時に停めて、好きな時に出発という時間的制約のない自由な旅を楽しむことができます。

 しかし道の駅での車中泊を禁止するところも増えているといいます。

野沢温泉村に立てられた車中泊禁止の看板

 国土交通省の公式サイトでは、道の駅での車中泊に関して以下のように記されています。

「『道の駅』は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、『道の駅』は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません」

 高速道路のSA/PAも道の駅と同様の扱いのようで、数時間の仮眠ならもちろん良いけれど、宿泊はダメということのようです。それでは、道の駅における「仮眠と宿泊」はどのように線引きされるのでしょうか? 全国20か所の道の駅に電話取材をして車中泊について聞いてみました。

・仮眠:時間帯に関わらず、長くても5~6時間程度。
・宿泊:夕方から夜に駐車場に入り、朝7-8時頃まで駐車場を占有すること。

 おおよそ、どの道の駅からも同じような回答を頂きました。

常識を超えた利用者の迷惑行為

 2018年4月末現在、全国には1145箇所の道の駅が登録されています。道の駅が車中泊の場として人気を集めている理由は、言うまでもなく「24時間利用できる駐車場と清潔なトイレ」となります。

 しかし取材した道の駅では、車中泊を禁止している場所もいくつかありました。その理由を尋ねると「長時間(長期間)駐車スペースを占有する」「駐車場でBBQをする」「洗面所で炊事をする」などの迷惑行為が目立つようになり、車中泊を禁止せざるを得なくなったといいます。

 また、周辺に宿泊施設がたくさんあるようなエリアでは、無料で泊まれる車中泊が近隣のホテルや旅館などにとって、好ましくない存在となっている場合も少なからずあるようです。

 車中泊禁止かどうかは、各道の駅の公式サイトや道の駅近辺に掲げられた「車中泊禁止」と書かれた看板などで確認することができます。事前に知っておきたい場合は、立ち寄る予定の道の駅に直接確認することをお勧めします。

車中泊歓迎で人気となった道の駅やRVパーク等写真でチェック(5枚)

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