後半戦ドゥカティ優位が明確に 得意のレッドブル・リンクで3年連続勝利
ポディウムに登った3人のコメント
・ドゥカティ・チーム J・ロレンソ選手(優勝)
「信じられないようなレースだった。これまでの自分のキャリアの中でもベストなレースのひとつだろう。とにかく凄いレースだった! これまで勝利したことのないこのサーキットで、マルケスとの接戦を制してドゥカティで優勝できて格別な気分だ。レース前に、どんな戦略を取るかを考えていたが、前回のブルノと同様にタイヤをいたわって後半で勝負することに決めた。とくに今回のレースでは、ソフト・タイヤを選択した数少ないライダーとなったので、タイヤに優しいライディングを心がけて、最後までもたせることができた。マルケスとのバトルで、彼をパスすることは難しいことが分かったので、「デスモセディチGP」の加速性能を最大限に活かして勝負する戦略に切り替えた。これが見事に功を奏して、チャンピオンシップ・ポイントでも3位に浮上することができたが、なにより僕たちのチームの仕事に誇りを感じているし、本当に満足している。マシンは、レースを重ねるごとに良くなっているので、今後のレースで何度も優勝争いができるだろう。今日は、チーム全員で勝利に酔いしれたい。彼らと仕事ができて本当に嬉しく思っている。」
・Repsol Honda Team M・マルケス選手(2位)
「今日はとてもレースを楽しみました。2位でフィニッシュしましたが、全力を尽くしました。ブルノでは十分な自信がありませんでしたが、ここではがんばりました。序盤、ギャップを広げるためにリアにハードタイヤを選んだので、最初から一生懸命プッシュしました。なぜならドヴィやロレンソがレース終盤、タイヤが消耗したときにとても速くなることが分かっていたからです。これが今日の戦略でした。前半は、それがうまくいくと思いましたが、再び彼らに追いつかれてしまいました。すばらしいバトルでした。自分のラインを変えて守ろうとしましたが、不可能でした。このサーキットは彼らがとても強いところです。特にストレートが強いです。このような状況ではベストを尽くだけです。今日はブレーキングとコーナーエントリーに強みがありました。もちろんこの強みをほかのサーキットでも活かしていきます。ここまでの戦いでは、常に表彰台に上がっています。これはもっとも重要なことです。ロレンソに対してわずか5ポイント失っただけで、ランキング2位のバレンティーノに対してはさらに差を広げました。この結果には満足しています。すばらしい仕事ができました。」
・ドゥカティ・チーム A・ドヴィツィオーゾ選手(3位)
「レース序盤で、残念ながら今日はトップ争いをすることができないと思った。ホルヘよりも良いタイムを出していたにもかかわらず、彼をパスすることができなかった。そこでリア・タイアを使い過ぎて、終盤の10周はグリップが大幅に低下して、レースに少し影響が出てしまった。そこから先は、思った通りにコーナリングするのが難しくなり、全力でプッシュできなくなった。今日はブレーキングが良かっただけに残念だが、レースでは毎回いろんなことが起こる。タイヤを最大限に活かすことを常に考えてレースを戦うことが重要だ。」
【了】