トヨタ「“新型”RAV4 GRスポーツ」まもなく発売! 330馬力の「初のスポーティモデル」は“走り向け”専用サス×エアロで武装!? 「日常使い」できる“新たなGRモデル”の魅力とは?
トヨタ車の製造を手掛ける豊田自動織機は、「東京オートサロン2026」で新型「RAV4」のスポーティグレード「GRスポーツ」を展示しました。発売目前ですが、どのようなクルマなのかを解説します。
まもなく発売の「RAV4 GRスポーツ」とは?
2026年1月9日から3日間開催された「東京オートサロン2026」の会場では、トヨタ車の生産も手掛けている豊田自動織機がブースを出展しました。その主役は、新型「RAV4」。
同社では、新型RAV4を生産することが決まっており、2026年3月までの発売が予告されているPHEV(プラグインハイブリッド車)専用のオンロードスポーツ「GRスポーツ」のプロトタイプが展示されていました。
今回は、開発担当者に発売目前となったGRスポーツの特徴と魅力を伺いました。
豊田自動織機ブースで展示されていた新型RAV4 GRスポーツは、昨年12月に発売された新型RAV4に、2025年度内の設定が予告されている新グレードです。
先代も海外仕様に限っては、GRスポーツが設定されていましたが、日本初導入となる同グレードは、従来型以上に他モデルとの差別化が図られているようで、ファンからも大きく期待されています。
とはいえRAV4は、先代モデルでアウトドアに適した世界観や悪路走破性の強化など、マルチに活躍できる本格的なSUVとしての魅力を高め、アピールしてきました。

そのイメージが浸透した今、あえてオンロード性能を強めた「GRスポーツ」を投入する狙いを尋ねると、「RAV4」と「GRスポーツ」のふたつのブランドでの進化があるといいます。
RAV4開発担当者は、このように話します。
「先代RAV4では、オフロードでも活躍できるSUVとして、お客様に認知していただくことができました。しかし、クロスオーバーSUVであるRAV4は、オンロードでの性能にも優れています。基本性能から磨いた新型で、その点をアピールしたかったことがあります。
そして、GRブランドのエントリーであるGRスポーツでは、ビジュアルの違いがメインというイメージもある。もちろん、モデルによっては、足回りやボディ強化まで手掛けていますが、開発者目線でも、やり切れていないと感じることも多かった。
そこでGRスポーツの立ち位置を、この新型RAV4から変えていこうと。“GRスポーツ改革”の第一弾となるのが、同モデル。かなり気合を入れて作り上げました」
新しいGRスポーツのコンセプトは、「日常からワインディングまでの領域で気持ちよく走れる」をコンセプトに開発。その乗り味は、かなり爽快感のあるもののようです。
具体的な機能面について尋ねると、GRモデルを象徴するエアロパーツでは機能性を最重視しながら、同時にGRらしいデザインにも拘ったとします。
その特徴となるが、GR専用フロントマスクとなる「Functional MATRIX(ファンクショナル マトリックス)グリル」です。
さらに性能面では、フロントバンパーのリップスポイラーやリアウイングで、かなりダウンフォースを生んでいるそう。アルミホイールのデザインも空力性能を意識し、エアロとの相乗効果で操縦安定性を高めています。
さらに足回りは、+20mmのワイドトレッド化を含む専用サスペンションを採用。EPS(電動パワーステアリング)の専用チューニングなどを行うことで、操縦性能を高めています。
GRモデルで行ってきたボディ補強も行われ、ボディブレースを追加。さらにフロント部には、ヤマハ製「パフォーマンスダンパー」を装着することで、走りで感じる雑味を抑える工夫も加えられています。
力強い走りの生むパワートレインは、前後に駆動用モーターを備える4WDのPHEVシステムを搭載。システム出力は、従来型の1割増しほどとなる約330psを発揮。
さらにバッテリー容量の拡大と高効率化により、EV航続距離も約1.5倍の150kmほどまでに拡大しており、通勤などに使っても1週間に1度ほどしか充電する必要がないほど利便性が高まっています。
また従来型では非採用だったCHAdeMO方式の急速充電にも対応したのも見過ごせないところ。急速充電の能力は30分程度で約8割までバッテリー残量が回復する性能としています。
新PHEVシステムで出力が高まっていることもあり、標準車「Z」に追加予定のPHEVと性能は同等としていますが、スポーティな走りに不足はないものと太鼓判を押してくれました。
またGRスポーツがPHEV専用となったのは、パワー面だけでなく、普及が進まないPHEVの魅力を訴求する狙いもあるそう。
PHEVならではのパワーとスポーティな走りを感じてもらいつつ、日常領域ではEV走行によるメリットを感じて欲しいという想いがあるようです。
新しいRAV4 GRスポーツのオーナー像を尋ねると、
「家族がいて、『GRスープラ』や『GR86』のようなGR専用車を選ぶのが難しいけれど、走りを楽しみたい人や、サーキットを走ることはないが、日常でスポーティな走りを楽しみたい人にオススメしたいです。GRの持つ世界観を、より多くの量産車に設定して楽しんでもらうことが、GRスポーツの使命だと考えています。だからこそ、エントリーの存在といえど、GRの良さを感じるモデル群に、育てていきたいですね」と笑顔で締めくくってくれました。
新世代GRスポーツの皮切りとなるRAV4 GRスポーツの発売はもうすぐ。今後のGRシリーズに期待する走る好きな人にも、その方向性を知る重要なモデルとなりそうです。
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。



































































































