日産「オーラNISMO RS コンセプト」初公開! 1.5リッターターボ×e-POWERで最強のパワーウェイトレシオ実現! 「R32型GT-R」の“伝説的ホイール”装着した「スポーツモデル」の狙いとは!
日産は「東京オートサロン2026」で「オーラNISMO RS コンセプト」の実車を公開しました。市販化を目指して開発が進められているスポーツモデルですが、どのような狙いがあるのでしょうか。開発者に話を聞きました。
「オーラNISMO RS コンセプト」初公開!
日産は、2026年1月9日から11日に開催された「東京オートサロン2026」に「AURA NISMO RS Concept(オーラ ニスモ アールエス コンセプト)」を出展しました。
今回、話を伺ったのは、日産モータースポーツ&カスタマイズの各部門で中心的な役割を担うお二人です。
主管の片倉丈嗣さんは、日産で「e-4ORCE」の制御開発に携わった経歴を持ち、現在はNISMO事業所にて電動パワートレインやレースカーの先行開発を牽引しています。
カスタマイズデザイン部部長を務める森田充儀さんは、キャリア30年を超えるベテランデザイナーであり、電気自動車の「リーフ」や、2022年の東京オートサロンで注目を集めた「フェアレディZ カスタマイズドプロト」など、数多くのアイコニックなモデルを手掛けてきました。

Q:オーラNISMO RSコンセプトはどういう成り立ちで開発されたのでしょうか。
片倉:私はいま、NISMOで電動車のレースカーを作ろうと先行開発やっており、その傍らでこの企画を進めています。レースカーをいきなり作ってしまうと、量産車へのフィードバックには時間がかかってしまいます。
そこで量産にすぐにフィードバックできるような検証車を作りたいという思いがありましたし、どうせ検証車を作るのであれば市販も匂わせたい。そういうことで森田さんに格好良い絵を描いてくださいといってできたのがこのクルマです。
Q:このクルマのパワートレインはどういうものですか。
片倉:実は結構タフなチャレンジをしています。いまe-POWERのラインナップは、「ノートオーラ」に搭載されている1.2リッター、「セレナ」などに搭載されている1.4リッター、「エクストレイル」の1.5リッターVCターボです。
どうせやるなら、この1.5リッターVCターボ(エクストレイルNISMO用)をそのまま搭載しました。車格的には2段階ぐらい大きいエンジンですが、全体のパワーが上げられますし、トルクも大きい。パワーウェイトレシオでいえばいまやり得る中で最大限になりました。
そこまで組み合わせるならばシャシ制御も協調制御しようと、オリジナルのNISMO tuned e-POWER 4WDからe-4ORCEにしています。
現在のレースの規定ではe-4ORCEをレースで使うにはレギュレーションに当てはまらないのですが、開発カテゴリーである「ST-Qクラス」であればチャレンジできます。そこでe-4ORCEすると、これぐらい良くなるとか、プロドライバーでももっと速く走らせられるとか、さらにはエネルギーマネジメントやトルクマネジメントもこの場でチャレンジしたいと考えています。
Q:あえてエクストレイル用のパワートレインを搭載したということは、量産技術で仕上げられていると考えていいですか。
片倉:はい、それもこだわりのひとつです。例えばレース専用部品など尖ったことはやっていません。ここに込めたメッセージは、我々日産がいま出している技術の延長線でこういうものが作れるということをアピールしたかったのです。
いま日産は商品力やモデルの更新のタイミングなどから、必ずしも良い印象だけではない状況で、反省すべき点があります。とはいえ、いま出している技術の集合体でこうした魅力的なものに生まれ変わるということを見せていくと、もうちょっと期待もしていただけるのかな。
こういうものがきっかけになって、期待もいっぱいしてほしいですし、我々ももっとそれに応えられるような開発のやり方にもつながる起爆剤になってほしいと思い、まずはレースで頑張るつもりです。
Q:なぜオーラNISMOをベースにしたのですか。
片倉:まずe-POWERの商品価値を上げたいという思いがあり、e-POWERを積むクルマで一番小さなスポーツモデルであるオーラNISMOをベースにして、そこに一番大きなエンジンを搭載しようと、あえてオーラを選んでいます。
実はこれ以上小さいクルマが存在しないこともあるのですが、1.5リッターVCターボがギリギリ入ったことも理由のひとつです。































































