2日間で免許がとれる原2スクーター その魅力と注目モデルは…!?
AT小型限定普通二輪免許で乗れる車両の中には、個性的なモデルも存在
ホンダなら『スーパーカブC125』も忘れてはいけません。「スーパーカブって、業務用の?」と、疑わしく思うかもしれませんが、C125はホビーバイクとして上質感も追求し開発され、歴代スーパーカブシリーズの誰からも愛される滑らかな曲面で構成されたシルエットをそのままに、走りも安定感あるものとし、新たな価値観をプラスしています。
厳密に言うと、遠心クラッチが採用され、シフトチェンジが必要なので、他のスクーターとは少し構造が異なるのですが、クラッチレバー操作が要らず手軽に乗れるという点と、AT小型限定という免許区分では同じです。ホンダの伝統を感じつつ、オシャレにスーパーカブを楽しむのはいかがでしょうか。■税抜き本体価格37万円
眼光鋭いフロントマスクのヤマハ『NMAX』は、スタイリッシュさで人気となっています。軽快でスポーティな走りが楽しめ、スタイルも今どき。じつは『TMAX530』という兄貴分がいて、ヨーロッパでこれが大人気。これをフラッグシップにした「マックスシリーズ」をヤマハはラインナップで形成していて、『NMAX』はその末弟なのです。
250ccには『XMAX』という人気者の次男坊もいて、ステップアップしていくのもいいでしょう。でも『NMAX』に満足して、ずっと付き合っていく。これもまた悪くありません。■税抜き本体価格32万5000円
「とにかくリーズナブルに。でも走りや機能、快適性は疎かにしたくない」という欲張りな人には、とっておきの1台があります。原2ファンらの間では“通勤快速”と名高い『アドレス125』です。はっきり言って、目を惹く何があるわけではありません。
しかし、長くつきあえる普遍的なデザイン、広くて乗り心地のいいシートやフロアボード、そして先代『アドレスV125S』をも凌ぐ加速性能は、「これ以上、何が欲しい?」と納得させられてしまいます。ロングセラーも頷ける名門の死角なき完成度でありながら、圧倒的な低価格。ライバルを寄せつけぬロープライス、これって驚異的な強みですよね。■税抜き本体価格20万5000円
今回は国産3メーカー2台ずつしか触れることができませんでしたが、外国車も含め原2スクーターはまだまだ沢山あります。目印はピンク(91~125cc)か黄色(51~90cc)のナンバープレート。ぜひ原2スクーターライフ、はじめてみませんか? まずは教習所へ、2日間だけでいいのです。
【了】
Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。