自動車保険の相場はどのくらい?年齢条件の設定や走行距離について
自動車保険に加入するにあたって、どのくらいの保険料がかかるのか把握しておきたい人は多いでしょう。とはいえ、保険料はあらゆる要素で決定するため、同じ保険でも個々で全く異なる金額となるのが通常です。年齢もそのうちの一つであり、年齢条件の設定によっては保険料を抑えることができます。今回は、年齢条件による保険料の相場とともに、保険料を決める具体的な要素と仕組みについてご紹介します。
「自動車保険」の保険料は何で決まる?年齢や走行距離でも変わる
自動車保険の保険料は、運転者の年齢や走行距離をはじめとする様々な要素で決まります。
ここでは、それらの具体的な要素と仕組みについて見ていきましょう。
運転者の条件
運転者の年齢は、保険料を大きく左右する要素の一つです。事故のリスクが大きい年齢ほど高く設定され、リスクが小さい年齢ほど低く設定されます。
実際に、10〜20代の事故の割合が突出して高く、その年齢の保険料が最も高く設定されています。
そのため、リスクの高い10〜20代を含め、年齢条件を幅広く設定すれば保険料が高額になるため注意が必要です。
また、運転者の範囲も保険料を決める上で、大事な要素です。多くの保険会社では、「記名被保険者本人限定」「記名被保険者本人と配偶者限定」「記名被保険者本人ろその家族限定」「限定なし」の4つから選ぶことができ、限定する範囲が狭いほど、保険料は安くなります。
走行距離
車両の走行距離も、保険料を決める要素の一つになります。走行距離が多いほど事故のリスクが高いと判断されるためです。
保険会社ごとに区分が設けられ、報告する年間走行距離に応じて保険料が変動する仕組みとなっています。
走行距離が少ないのであれば自ずと保険料は安くなるので、ありのままの数値を申告しましょう。
なお、実際の走行距離よりも少ない数値を申告した場合には、虚偽の報告による契約違反となり強制解約となる可能性があります。
使用目的
使用目的は、車両の利用頻度における事故のリスクを判断する項目になります。
主に、「日常・レジャー」「通勤・通学」「業務使用」の3つの区分が設けられ、例えば「日常・レジャー」を目的とする場合は利用頻度が少なく事故のリスクが低くなるため、保険料を安く抑えることが可能です。
なお、保険料は「業務使用」が最も高く設定されます。
こちらも走行距離と同様に、契約者による自発的な申告が必要です。虚偽の申告で事故を起こした場合には、保険金が受け取れない可能性があるため注意しましょう。
車種・型式
車両保険に加入される場合は、車両の車種・型式も保険料に大きく関係してきます。車種ごとには安全性能や馬力が異なり、その点で利用する車両によっても事故のリスクが変動すると考えられているのです。
なお、保険料の算出には「型式別料率クラス」という区分が用いられます。
型式別料率クラスは、車両の型式ごとに対人・対物・傷害・車両の4つの項目において損害のリスクを数値化したものです。数値が大きいほどリスクが高いとされ、それに伴って保険料も高くなります。
軽自動車には1〜3の数値、普通車・コンパクトカーには1〜17の数値が各項目に割り当てられ、数値が高くなりやすいのは盗難被害に遭いやすい高級車やパワフルなスポーツカーです。
ただし、型式別料率クラスは年に1度改定されます。そのため、現状リスクの低い型式であっても、同じ型式の車両の被害状況によっては、翌年の数値と保険料が上がる可能性があります。
等級
等級は、ノンフリート契約における事故歴に応じた区分のことです。1〜20までの区分が設けられ、該当する区分に応じて保険料が変わる仕組みとなります。
初めて自動車保険に加入する際に6等級が与えられ、1年ごとに1等級ずつ上がり同時に保険料が安くなっていくのが通常です。
ただ、事故を起こし保険を適用させた場合には、1または3等級下がり翌年の保険料はその分だけ割高になります。
また、等級が下がった場合は、その年数分の事故有係数が追加され、同じ等級でも事故を起こさなかった場合よりも保険料が増加します。
通常ならば50%の割引が受けられる等級でも、事故有係数が適用された際には半分ほどの割引しか受けられません。
このように、一度等級が下がれば保険料に大きな影響が与えられるため、常に事故を起こさないように心がけることが大切です。
なお、同居の家族間であれば等級は引き継ぐことができます。保険料の割引率を上げるには時間がかかるため、家族の等級が高く割引率が大きい場合には、相談してみるのも良いでしょう。
地域
保険料には、地域ごとの差も見受けられます。各都道府県で事故率が異なることから、記名被保険者の居住地によっても違いが生じるようです。
なお、これを地域別料率と呼び、安い順に沖縄県・岩手県・島根県、高い順に愛知県・岐阜県・北海道となっています。
最も安い沖縄県と最も高い愛知県では、その保険料に15,000円ほどの差が見られます。
性別
従来は、性別による保険料の違いもあったようです。女性よりも男性のほうが事故の割合が高いことから、男性の保険料が割高となっていました。
ただ、現在は性別の差をなくす動きが強くなり、保険料を決める要素に性別を用いる保険会社はほとんどありません。
「自動車保険」の相場は?月額はいくらぐらい?
自動車保険の保険料は、様々な要素で決定されます。そのため、一概に相場を表すことはできません。
ただ、一つの要素を主軸にしたものであれば、その相場を確認することができます。例えば、記名被保険者の年代別に見た場合、保険料のおおよその相場は下記の通りです。
年齢 | 車両保険なし | 車両保険あり |
---|---|---|
18歳~20歳 | 13万円~16万円程度 | 30万円~35万円程度 |
21歳~25歳 | 6万円~9万円程度 | 14万円~17万円程度 |
26歳~29歳 | 4万円~5万円程度 | 7万円~10万円程度 |
30歳~39歳 | 3万円~4万円程度 | 5万円~7万円程度 |
40歳~49歳 | 3万円~4万円程度 | 5万円~7万円程度 |
50歳~59歳 | 3万円~4万円程度 | 5万円~7万円程度 |
60歳~69歳 | 2万円~3万円程度 | 4万円~6万円程度 |
70歳以上 | 3万円~4万円程度 | 5万円~7万円程度 |
※上記は、おおよその相場となります。車両保険の有無や等級などで、大きく変わるのでご注意ください。
やはり、若い年代ほど保険料が高く、特に18〜20歳は21〜25歳の倍近くもの金額となっています。
26〜29歳からは一気に下がり、60代で保険料は最も安くなります。70歳以上で再び上昇しますが、これは事故の割合が増加するためです。
実際には、ほかの要素も加味されますが、年齢だけで見てもこれだけの差が確認できます。
保険料を抑えるにあたって、年齢条件の設定がいかに重要なのかが把握できるでしょう。
保険料を安くしたいなら一括比較見積もりで、しっかり確認!
保険料の算出に用いられる要素は、保険会社ごとに異なります。そのため、同じ条件であっても、保険会社が違えば保険料も変わる場合があります。
なお、それを確認する方法として、一括見積もりサイトが便利です。
一括見積もりサイトは条件を入力することで、複数の保険会社からの見積もりが受けられる仕組みになります。
保険会社ごとの保険料を簡単に比較できるほか、サービス自体は無料で利用することができます。中には、一括見積もりサイトを利用したことで、数万円の保険料を抑えられた人もいるようです。
また、一括見積もりサイトでは、各種プレゼントキャンペーンも実施されています。便利な上に特典まで受け取れるのであれば、利用しない手はないでしょう。
保険会社を選ぶ際には、ぜひ活用してみてください。
まとめ
自動車保険の保険料が決まる要素には様々なものがありますが、突き詰めれば事故のリスクの大きさで決まります。
年齢や地域などの避けられないリスクもあるものの、走行距離や使用目的などの抑えられるリスクも存在します。
抑えられるリスクをあらかじめ減らしておくことで、保険料を削減することが可能です。
もちろん、一括見積もりによる保険会社の選定も重要ですので、こちらも忘れないようにしましょう。
※契約の詳細や支払い条件などは、保険会社によって異なる部分があります。詳細については、契約中・契約予定の保険商品の必ず「パンフレット」、「契約概要」、「注意喚起情報」、「ご契約のしおり・約款」等を必ずご確認下さい。
以前加入していた大手保険会社よりも3割くらい安かったのと、事故時の対応の早さに利点を感じました。後ろからぶつけられた事故があったのですが、私も走行していた為2:8の過失になると警察の方からも想定されましたが、結果1.5:8.5に割合が減りました。お相手の方への連絡も早かったようで、ストレスなく終えることが出来ました。
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