日産「リーフe+」はガソリン車と同じ感覚で使える? 東京〜北海道間1000kmを走ってみた【PR】
WLTCモードで航続可能距離458kmをうたう日産 リーフe+。自動車評論家の国沢光宏氏が東京から北海道を往復し、使い心地を試してみました。
EV車で約11年ぶりのロングドライブ 航続距離458kmの「リーフe+」はどれほど進化した?
今から11年前の2008年に北海道の洞爺湖で34回目のG8(世界主要国首脳会議)が開催された。
環境問題も大きな課題になっていたため「日本EVクラブ」を主宰していた舘内端さんは、当時市販を控えていた電気自動車を使い東京から北海道の洞爺湖まで行くイベントを企画。私も岩手県の盛岡からゴールまでのドライバーとして参加しました。
当時、EVの航続距離はカタログデータで160km。東京から青森の八戸まで走り、そこからフェリーに乗せ北海道の苫小牧。
さらに陸路で北海道の洞爺湖まで約850km。急速充電器が少なかったこともあり、昼間は可能な限り急速充電し、夜間に普通充電するという作戦。
東京をお昼に出発し洞爺湖に到着したのは、6日目の15時だった。電気自動車として最速記録です。
「リーフe+」のWLTC航続距離458kmは都内でテストし実証済み
折しも電気自動車レース参戦用として借りた日産 リーフe+が手元にあり、サスペンションやタイヤ、ブレーキなどを変更する前に「このクルマならどのくらいで到着するのか?」と興味が沸いたため、走ってみることにした次第(そんなワケでボディは少し派手)。
コース的には11年前と全く同じ。東京〜八戸〜フェリー〜苫小牧〜洞爺湖です。
リーフe+のWLTC航続距離は458kmとなっており、2日前に東京近郊でテスト。実際に走ることを確認済み。
約650km先の八戸まで12時間もあれば付くと算段。八戸発22時のフェリーを狙い、練馬の自宅を9時過ぎに出発することにした。車速は100km/h制限区間で大型トラックと同等の85km/h。80km/h以下の区間は制限速度とした。
プロパイロットに速度をセットしておけば誰でも同じ走り方が出来ます。ということで順調に東北道を北上。2時間後、180kmほど走った那須高原でお腹が減ったためドライバーの給油。
リーフe+のバッテリー容量は58%ながら(本来は50%を割り込んだくらいが急速充電効率が良い)急速充電をする。驚いたことに30分で18,2kWhも入った。
リーフに詳しくない人だと何で驚いているのか解らないと思うけれど、私が今でも持っている初代リーフだと30分急速充電しても最大で11kWhくらいしか入らない。
大きなバッテリーにすると、充電する速さも違ってくるのねと感心しきり。結果、88%まで入り、さらに北上。やがてトイレ休憩したいということになり、東京から354kmの鶴巣PA。