カロッツェリア 楽ナビがフルモデルチェンジ!新型はどう進化した?速攻インプレッション【PR】
インターフェースも大幅刷新!
今回はオンライン機能が目立つ新「楽ナビ」ですが、実はUIも今回すべて刷新されました。それが「Doメニュー」と呼ばれるものです。
元々、目的地検索などの“敷居の低さ”が楽ナビの利点でしたが、「Doメニュー」は前述した「お出かけ検索」だけでなく、使用頻度の高い「駐車場」「ガソリンスタンド」「コンビニ」をワンタッチで周辺検索できるよう、あらかじめ画面にプリセットされています。
またシンプルな画面ですが、下部にはよく使う検索機能やAVソースへのダイレクトアクセスを可能にする「ショートカットキー」も採用されています。キーは4つあり、しかもカスタマイズが可能で、その点でもUIの“ツボ”を捉えた設計となっています。
使ってみてなるほどと感じたのが、「目的地をイメージしてから検索する」までのシームレスな感覚です。特に「お出かけ検索」は、キーワードを入力していく途中で出てくる「候補」が的を射ており、全部文字を入力しなくても候補の中からサクッと選べる場合が多いので、その点でも使い勝手の良さは抜群です。
適合車種は業界最多の548車種! 待望のフローティングタイプが登場
フルモデルチェンジする新「楽ナビ」は、画面サイズ(解像度はすべてHD)や機能で選べる全15種の多彩なラインアップを有しています。その中で特に注目なのが、「AVIC-RF920-DC」と「AVIC-RF720」として設定された「フローティングタイプ」でしょう。
昨今の大画面はカーナビにおけるトレンドのひとつながら、いわゆる「2DIN構造」の取り付けスペースの場合、基本は7V型が上限でした。今回の新「楽ナビ」にはLS(ラージサイズ)の9V型モデルも設定されていますが、これは専用の取り付けスペースやキットが必要です。
しかしフローティングタイプの場合は、2DINスペースでも9V型の大画面環境を作り出すことが可能です。また後述しますが、ディスプレイ自体も前後の角度調整などの機能も備わっています。
そして極めつけは、このモデルの取り付け適合車種の多さです。その数、何と業界最多の548車種以上というから驚きです。(2022年12月現在)
自分のクルマが対応しているかどうかは、下記公式サイトにて確認可能です。
>「楽ナビ フローティングモデル」適合車種
忖度なしで凄い! 走って分かったその実力
では実際、新「楽ナビ」の実力はどのようなものなのでしょうか、実機を見ていきましょう。なお冒頭に述べたように、今回触れるのは発売前のテストモデルであることから、発売モデルとは仕様が異なる場合のあることをあらかじめお断りしておきます。
借り受けたモデルは2機種、トヨタ「ハイエース」には今回の目玉であるフローティングタイプの「AVIC-RF920-DC」、スズキ「ジムニーシエラ」には9V型の「AVIC-RQ920-DC」が装着されています。
まずドアを開けて車内に乗り込むと、両機とも車内のインテリアにうまく溶け込んでいる印象を受けました。理由としては「1枚の板」のようなフルフラットデザインが大きいと感じます。一方、フラットではありますが、ディスプレイ下部に配置された3つのキー周辺には凸状のドット処理を行うことで、手探りでも直感的に操作できます。
そして注目はハイエースの方の「AVIC-RF920-DC」です。このモデルの可動域は大きいのですが、左右の首振り機構には対応していません。これに関しては最初「うーん」と思っていたものの、採用されるIPS液晶方式のHD(1280×720)パネルの表示力を見て納得しました。ズバリ視野角が圧倒的に広いのです。特に左右だけではなく上下の視野角も広いので、車種による見え方の差は極めて少ないはずです。
またこの、左右首振り機構を採用しなかったことによるメリットも感じることができました。取り付け剛性が極めて高いのです。
正直、ハイエースの乗り味は、一般的な乗用タイプのミニバンに比べるとやや落ちます。実際の試乗で段差などを超えた際、路面からのショックはそれなりに発生します。このような場面では、しっかりとした取り付け剛性が確保されていないと、入力時に画面が「ブルッ」と震えることがあるのですが、このモデルはビクともしません。