スズキのインド法人であるマルチスズキは2024年11月11日、新型コンパクトセダン「ディザイア」を現地で発売しました。

　ディザイアは、2008年3月に販売を開始して以来、インド国内で累計270万台以上を記録した主力モデルのひとつ。コンパクトハッチモデルの「スイフト」をベースにトランクスペースを追加した、いわばスイフトのセダン版です。

　これまでフロントフェイスはスイフト譲りのデザインを採用していましたが、今回発表された新型はセダンらしいフォーマルなデザインを採用。

　スイフトとは似ても似つかない落ち着いた雰囲気で、コンパクトながらクラスを超えた車格感を表現しています。

　伝統的なデザインを求める従来のセダンユーザーに加えて、先進的なものに関心が高い若年層にも選んでもらえるように開発したといいます。

　ボディサイズは全長3995mm×全幅1735mm×全高1525mm、ホイールベース2450mm。トランク容量は382リッターで、スイフトと比べて117リッター広くなっています。

　コックピットは基本的にスイフトと同様のデザインとなっており、淡いベージュカラーと相まって明るい雰囲気となっています。

　インパネ中央上部には7インチまたは9インチディスプレイを配置。グレードに応じてスマートフォン連携機能やワイヤレス充電、電動サンルーフ、360度ビューカメラを設定します。

　パワートレインはスイフトと同様、ガソリンまたは圧縮天然ガス（CNG）の1.2リッターエンジンを搭載。最高出力82ps・最大トルク112Nｍ（圧縮天然ガス仕様は最高出力70ps・最大トルク108Nｍ）を発生します。

　ギアボックスは5速MTまたは5速AGS（オートギアシフト）です。1リッター当たりの燃費はガソリン仕様（MT車）が24.79km、圧縮天然ガス仕様（MT車）が33.73kmで、先代と比べてそれぞれ11％、8%向上しています。

　装備の違いによるグレードは4種類。ボディカラーは全7色。価格は67万9000ルピー（約120万円）からとなっています。今後、中近東やアフリカ、中南米、アセアン市場への輸出を始める計画です。