停電? うちは大丈夫! EVが「走る蓄電池」に大変身! 「V2H」のニチコンがジャパンモビリティショー2025に出展【PR】

家庭用蓄電システムなどを手掛けるニチコン(京都市)が、東京ビッグサイトで10月30日~11月9日(一般公開は10月31日から)に開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2025(ジャパンモビリティショー)」に出展します。コンデンサや蓄電技術で知られるニチコンは、EVを「走る蓄電池」として生かすV2H(Vehicle to Home)システムをはじめ、再生可能エネルギーを最大限活用するソリューションを展示します。

V2H システムを世界で初めて製品化したニチコンがJMSに登場

 家庭用蓄電システムなどを手掛けるニチコン(京都市)が、東京ビッグサイト(東京都江東区)で10月30日~11月9日(一般公開は10月31日から)に開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2025(ジャパンモビリティショー)」に出展します。

 同ブースのテーマは、「クルマのくらしに、エネパ!」。ブースでは次世代モビリティを起点にした理想の暮らしを提示し、その実現のための製品・技術を表現しています。来場者は、次世代モビリティへ新たな価値を提案するニチコンの技術を一堂に見ることができます。

ニチコンがJMS 2025に出展する。ブースのテーマは、「クルマのくらしに、エネパ!」。ブースは東京ビッグサイト東新展示棟1階(東7ホール)、ブース番号E7210で展開される

 電気自動車(以下:EV)が普及し、私たちの生活が大きく変わろうとしている中で、EVをただの移動手段ではなく、家庭の電力源としても活用する仕組みが注目されています。

 その中心にあるのが後述するV2H(Vehicle to Home)という技術です。この革新的な技術を世界で初めて製品投入し、より身近なものにしているのが日本の電子部品メーカーであるニチコンです。

 この記事では、JMS2025に出展するニチコンが、未来の電動化社会に向けてどのようなビジョンを描いているのかを探るとともに、同社からのメッセージを紹介します。

多様化する社会課題に「電気」で貢献する企業がニチコン

 ニチコンは、京都市中京区に本社を置く、1950年創業の電子部品メーカーです。

 特に、電気を蓄えたり放出したりするコンデンサの分野で、世界的に高いシェアを誇ります。

 この技術を応用して、EVの充電器や家庭用蓄電システムなど、電気エネルギーの有効活用に関する製品を幅広く手掛けています。

後述するV2Hの利点。停電が発生してもEVからの自動給電によって家庭へ電力が供給される

 その中でも特筆すべきは、ニチコンが世界で初めてV2Hシステムを製品化したパイオニアであるという点です。

 電力の安定供給に加えて、脱炭素化が求められる今日、生活や産業のあらゆる場面で電気の効率的な活用が重要となっています。

 コンデンサや蓄電技術で社会を支えてきたニチコンは、「くらしに、エネパ!」というブランドコピーのもと、EVや再生可能エネルギーを最大限に生かすための革新的な製品群を開発しています。

「くらしに、エネパ!」がニチコンのブランドコピーだ。エネルギーパフォーマンスという観点で製品を開発している

 この「エネパ」という言葉は、「エネルギーパフォーマンス」の略で、くらしの中のエネルギーパフォーマンスを高めるという新しい価値提案と、市場を創造して業界をリードすることを掲げたブランドコピーと同社は言います。

 では、今回のジャパンモビリティーショーで出展される各製品を見てみましょう。

ニチコンの製品について詳細はこちらから!

ニチコンが世界初製品投入! 災害に備え、賢く電気を使うV2Hと蓄電システム

 近年普及が進むV2Hシステムは、EVの大容量バッテリーを「走る蓄電池」として活用する技術です。

V2Hのイメージ図。太陽光発電で得た電力を家庭やEVに利用できるほか、EVから家庭に電力を供給することも可能になる

 ニチコンのV2HシステムEVパワー・ステーション(R)「VSG3 シリーズ」は、太陽光発電で生み出したクリーンな電気をEVに充電し、電力需要が高まる時間帯に家庭へ供給する「家産家消」を促進するとしています。

 また、停電時にはEVから自動で家庭に電力を供給する機能を備え、防災用としても重要な役割を果たします。200V/3kWの普通充電に対して最大約2倍のスピードである、最大6kW未満の「倍速充電」にも対応し、日々の使い勝手にも配慮しているのが特長です。

ニチコンのV2HシステムEVパワー・ステーション(R)「VSG3 シリーズ」。写真左側がプラグホルダ(操作部) とプラグホルダ用ポール(オプション)、写真右側が本体となるパワーユニットだ

 ニチコンは、この革新的なV2Hシステムを世界で初めて製品化しました。これにより、EVと家庭電力の連携という新しい扉を開いた、この分野のパイオニアです。その高い技術力と実績は、「自宅で発電した電気を自宅で使う」という「家産家消」の社会を実現するための同社の取り組みを示しています。

電気を家で蓄えて停電時などに備える機能とは?

 家庭用のV2Hシステムと並行して、同社が推進しているのがトライブリッド蓄電システム(R)です。

トライブリッド蓄電システム(R)「ESS-T5/T6 シリーズ」の図。写真左側からトライブリッドパワコン(R)、V2Hポッド(R)、V2Hスタンド、蓄電池ユニット

 太陽光発電、蓄電池、EVの3つのエネルギーを効率的に制御するトライブリッド蓄電システム(R)「ESS-T5/T6 シリーズ」は、停電時もEVを連携させて電力を供給でき、平常時はピークシフトやピークカットによる電気料金の削減にも貢献します。公共・産業用としては、太陽光発電と蓄電池にEVを組み合わせ、BCP(事業継続計画)を支援する「BSシリーズ」を展開しています。

 非常時にエレベーターやポンプといった三相負荷にも対応できるため、災害時の企業活動維持に欠かせないソリューションとなっています。

 また、発展型太陽光パワーコンディショナ「ESS-E1 シリーズ」も出展します。

 パワーコンディショナは、太陽光発電システムや蓄電池システムにおいて、電気を家庭や電力系統で「使える状態」に整えるための、司令塔のような非常に重要な機器です。

 ニチコンの同製品はコンパクトな太陽光パワコンで、蓄電池、V2H システムとも連携できる発展型太陽光パワーコンディショナです。自宅で環境にも家計にも優しいエコな暮らしが実現できるとしています。

多台数EVの充電を最適化するソリューション

 商用EVの普及に伴い、課題となるのが多数のEVを効率的に充電するインフラです。

 ニチコンの商用EV向け急速充電器「サイクリックマルチ充電器」は、最大6台のEVを制御し、電力ピークを抑えながら循環的に充電するクラウド制御型システムです。

商用EV向け急速充電器「サイクリックマルチ充電器」は複数台のEVを効率よく急速充電するためのシステムだ。1台の急速充電器で最大6台のEVを充電可能となるほか、充電電力ピーク抑制など複数のメリットがある

 これにより、複数台を同時に充電しても受電容量を抑えることができ、電気基本料金や設備投資の負担軽減につながります。

 各充電器は設置場所に応じて壁掛け、ロー、トールの3タイプから選べるため、商業施設や事業所の駐車場など、さまざまな環境に柔軟に対応します。

 このほか、参考出品として従来の急速充電器よりスピーディーな充電により短時間での充電を実現する高出力タイプEV・PHEV(プラグインハイブリッド車)用急速充電器の出展もあります。

社会を支える基盤技術、車載向けコンデンサ

 同社の強みであるコンデンサ技術は、EVの心臓部にも生かされています。

 車載向けコンデンサは、過酷な使用環境に耐えうる、高い信頼性が求められます。同社の高出力タイプEV・PHEV用急速充電器は参考展示ながら、EVのさらなる普及を見据えた技術開発の一端を担うものです。

車載向けコンデンサは、自動車の電子制御化や電動化の進展に伴い、その重要性と搭載数が増している電子部品だ。単に電気を蓄えるだけでなく、過酷な環境下で電気の「質」を安定させるという極めて重要な役割を担っている

 特に駆動用インバータユニットに用いられるフィルムコンデンサは、高周波特性や耐電流性能に優れ、長寿命で高い安全性を実現しています。自動車メーカーからの高い評価を獲得しており、その技術力はEVをはじめとする次世代モビリティの性能向上に不可欠な存在となっています。

 これらの製品は、個々の機器の性能向上だけでなく、システム全体としてエネルギーの自給自足や安定供給を可能にし、持続可能な社会の構築に大きく貢献しています。

ニチコンの製品について詳細はこちらから!

【画像】これが究極の家庭用充電器だ!画像で詳しく見る!

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