ハイエースユーザー必見! トーヨータイヤのビジネスバン専用オールシーズンタイヤ「セルシアス・カーゴ」で冬道を走ってわかった性能とは【PR】
実際に冬道を走ってみたセルシアス・カーゴの印象とは?
ここから富良野市や美瑛町をとおり、いよいよ大雪山系方面に向かいます。ここは一気に標高1000m以上まで上っていくワインディングで、外気温計はマイナスを指すようになっていきます。
すると路面は目まぐるしく変わっていきます。上りはじめはウエット路、そこから徐々にシャーベット状になり、ワダチだけ黒くほかは白い雪の状態の道、橋の部分では凍結路の上に雪が積もった状態、そして除雪車の入ったきれいな圧雪路と、場所と標高が上がるにつれてさまざまに変化する路面は、まるで冬道のショーケースです。
それまでの道程、セルシアス・カーゴを装着したハイエースで一般道・高速道のドライとウエット路を走っていた際には、冬タイヤを装着しているという感覚がなかったため、いざ目の前に冬道が現れると、夏タイヤのまま突入するかのようで思わず緊張します。
アクセルとブレーキペダル、そしてハンドルを慎重に操作しながらの運転になりましたが、思いのほか難なく上っていきます。とくにトラクションのかかり方は良く、上りではABSやTRC(トラクションコントロール)が作動することはありませんでした。
往復の下りも相当の急勾配なのですが、慎重に運転すればふつうに運転できます。何か所かで一瞬、VSC(横滑り防止装置)作動のランプが点灯しましたが、それでもヒヤッとすることもなく冬道をクリアすることができました。
今回はかなりシビアな冬路面を試しましたが、オールシーズンタイヤのセルシアス・カーゴでも、思っていた以上に走れるということを実感しました。ただし、やはり急ブレーキや急ハンドルなど「急」の付く運転は禁物で、スタッドレスタイヤより安全な速度や無理のないドライビングが求められます。
さらにいえば、同行したスタッドレスタイヤ装着のスタッフ車と同じペースで走ることは難しく、安全と感じる速度、ヒヤッとしない速度が、体感的にはスタッドレスタイヤ装着車には敵わない印象でした。
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前出のとおり、オールシーズンタイヤは冬タイヤに分類されています。欧州や北米で人気のように、冬のスノー路面も安心して走ることが可能です。
オールシーズンタイヤの最大のメリット、それは夏タイヤからスタッドレスタイヤへ、そしてスタッドレスタイヤから夏タイヤへ、年2回のタイヤ交換の必要がなくなることです。スタッドレスタイヤと夏タイヤの2セットを買う必要もなく、さらに年2回のタイヤ交換代も節約できるとなると、それだけでかなりおトクになります。
さらにマンションに住むドライバーを悩ませる、外したタイヤの保管場所に困ることもなくなるため、普段はあまり雪の降らない非降雪地域、たとえば東京や大阪などに住むドライバーならば、メリットの大きい選択肢となります。そのため、ここ数年はタイヤ量販店にも問い合わせが増えているといいます。
ただし、日本の降雪地域の大都市、札幌や旭川の交差点などには、「ミラーバーン」と呼ばれるツルツルのスケートリンクのような路面が現れます。これは昼に溶けた雪が夜に凍り、その凍った路面がタイヤによって磨かれてできる現象で、歩くこともままならないスケートリンクのような状態になります。
オールシーズンタイヤはこうしたミラーバーンには対応していません。一方、スタッドレスタイヤは、こうしたアイス路面でもきちんと止まれるように年々進化を続けてきたという長い歴史があります。
ということで降雪地域に住むドライバーは、冬にはスタッドレスタイヤが必須です。今回の取材で、北海道のタイヤショップのスタッフと話をしましたが、やはり「冬の北海道ではオールシーズンタイヤは見たことがない」とのことでした。
ただ、降雪地域のドライバーも、夏タイヤの代わりにオールシーズンタイヤを有効的に活用する方法があります。そうすると年2回のタイヤ交換が不要、というメリットはなくなりますが、オールシーズンタイヤならばスタッドレスタイヤを履いていない時期外れの降雪にも対応しますし、夏にスタッドレスタイヤを履き続けるよりもより安全で、コスト面でもおトクになります。
とくに商用車の場合、突然の雪で仕事ができなくなるということは信用問題にも発展しかねません。夏タイヤの代わりにセルシアス・カーゴを履いていれば、時期外れの突然の雪でも安心感をもって運転できます。
東京や名古屋、大阪など、非降雪地域でも、突然の大雪が降ったときには1週間ほど雪が解けずに残るような場所があります。そうした地域を通行するドライバーは、夏タイヤのまま1年を過ごすのではなく、オールシーズンタイヤを装着したほうが、より安全なドライブをおこなうことができます。
どんな路面でもベストに対応する万能タイヤは、2021年の現代にはまだ存在しません。自分のカーライフを考えたうえで、より最適なタイヤ選びをおこないたいところです。