東京〜埼玉の「地獄の渋滞」回避、さらば「開かずの踏切」! 「新・大動脈」完成で移動が劇変か 「新東京所沢線」26年2月開通へ
東京都は、清瀬市内で整備を進めていた都市計画道路「新東京所沢線」の約1.6キロメートル区間を、2026年2月14日に交通開放すると発表しました。東京都と埼玉県を行き来するドライバーにとって、都県境の「橋」と「踏切」にまつわる渋滞は長年の悩み事でした。この東京と埼玉を結ぶ新たな骨格幹線の開通により、慢性的な渋滞が発生していた小金井街道の混雑緩和や、生活道路への通過交通の流入抑制が期待されています。
悪名高い「開かずの踏切」回避へ
東京都建設局は2025年12月23日、清瀬市内で整備中だった東村山都市計画道路3・4・15の2号「新東京所沢線」について、2026年2月14日15時に交通開放することを明らかにしました。
既存の主要道路である小金井街道のバイパス機能を担うこの新道開通により、周辺の交通事情はどう変わるのでしょうか。

今回開通するのは、清瀬市中清戸一丁目から中里二丁目に至る約1.6kmの区間です。具体的には、西武池袋線をアンダーパスする「新小金井街道」との交差点から、埼玉県所沢市との境にかかる「清瀬橋」までのルートがつながります。
これまで、このエリアの南北移動を担うメインルートは「小金井街道」でした。
しかし、今回の開通に伴い、清瀬橋へのアクセスルートが変わります。これまでの小金井街道の線形が変更され、今回開通する「新東京所沢線」が清瀬橋へ直結する「本線」という扱いになります。
これにより、東京方面から新小金井街道を経由し、スムーズに埼玉県側の「東京狭山線」へと抜けられるネットワークが形成されることになります。
事業費約120億円を投じて整備されたこの区間は、幅員18メートルで設計されています。車道は往復2車線(片側1車線)となりますが、特筆すべきは歩行者と自転車への配慮です。
公開された標準断面図によると、車道(3.0m×2)の両脇には、構造的に分離された「自転車専用通行帯(2.0m)」が整備され、さらにその外側にゆったりとした「歩道(4.0m)」が配置されます。
クルマの流れをスムーズにするだけでなく、地域の歩行者や自転車の安全性も確保された、現代的な道路規格と言えるでしょう。
ドライバーにとって最大の朗報は、西武池袋線「清瀬駅」周辺の渋滞回避ルートが確立されることでしょう。
並行する現道の小金井街道には、西武池袋線の「清瀬1号踏切」が存在します。ここは朝夕のラッシュ時には遮断時間が長くなる、いわゆる「開かずの踏切」として知られ、慢性的な渋滞ポイントとなっていました。
今回開通する新東京所沢線は、すでに鉄道と立体交差(アンダーパス)している新小金井街道と接続します。
これにより、所沢方面と東京方面を行き来するクルマが、踏切のある小金井街道を避けて新ルートへ転換することが予想されます。
東京都も、この整備により「小金井街道の渋滞緩和や住宅地等に流入している通過交通の本路線への転換を促し、地域交通の安全性や快適性などの向上が期待される」としています。
待望の開通となる新東京所沢線ですが、走行時には少し注意が必要な点もあります。それは都県境での「車線数の変化」です。
接続先となる埼玉県側の県道「東京狭山線」は、すでに4車線(片側2車線)の広々とした道路として供用されています。一方で、今回開通する東京側の新東京所沢線は2車線(片側1車線)です。
埼玉方面から4車線で快走してきたクルマが、清瀬橋を越えて東京に入った瞬間に2車線へと絞り込まれる形になるため、開通直後は合流時のマナーや速度管理に十分な注意が必要です。
とはいえ、将来的には関越道や圏央道方面へのアクセス向上にも寄与する重要な「骨格幹線道路」の一部です。
戦後間もない1946年の都市計画決定から約80年。いまだ未開通区間は残るものの、東京と埼玉を結ぶ大動脈の完成に向け、大きな一歩が踏み出されたことは間違いありません。
Writer: くるまのニュース編集部
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