マツダの「ピュアスポーツカー RX-7」どこが凄かった? 「長崎の高齢女性」が“マツダ本社”に引き渡したことでも話題に! 日本が誇る「伝説のスポーツカー」を振り返る
長崎県の高齢女性がワンオーナーで所有し、その後マツダの広報車となったことでも話題になった「RX-7」。どのようなクルマなのでしょうか。
「ロータリーエンジン・ベスト・ピュア・スポーツカー」
1991年10月にデビューしたマツダのスポーツカー「RX-7」。
型式でもある「FD3S」と呼ばれることも多い、3代目マツダRX-7について振り返ってみましょう。

初代および2代目のRX-7には「サバンナ」の名称がつけられていました。
しかし、3代目からは「RX-7」となり、当時の販売チャンネルの名を冠した「アンフィニ RX-7」としてデビューします。
奇しくも、同年6月にはマツダ「787B」が「ル・マン24時間耐久レース」で優勝するなど、マツダにとっても劇的な1年であったことは確かです。
RX-7として初の3ナンバーボディを採用し、パワーウェイトレシオ5.0kg/ps以下を達成するべく、654cc×2ローターの「13B」型ロータリーエンジンはシーケンシャルツインターボ化されたほか、ハイスピードEGIシステムを採用。
その結果、従来に比べ50馬力アップの255馬力のハイパワーを実現し、パワーウェイトレシオも4.9kg/psを達成します。
また、曲線を多用したフォルムは誰もがひと目でスポーツカーだと分かる魅力を備えており、ドアノブですらボディデザインの一部にとけ込んでしまうほど独特かつ美しさを兼ね備えていたのです。
その後、1996年のマイナーチェンジ時には、エンジンを265馬力にパワーアップ、テールランプも丸形となり、販売チャンネルの変更にともなって車名も「マツダ RX-7」となったのです。
その後、1999年のマイナーチェンジでは他メーカーのハイパワーモデルと同様に当時の規制値である280馬力に到達。
フロントエアダクトの大型化や、大型リアスポイラーを装備するなど、オリジナルのデザインを活かした仕様変更が行われたのです。
しかし、2002年8月に排ガス規制などを理由とし、惜しまれつつも生産終了。
3代目としては11年、RX-7としては24年の歴史に幕を下ろします。
そんな3代目RX-7ですが、漫画およびアニメ&ゲーム化された「頭文字D」や「湾岸ミッドナイト」をはじめ、映画「ワイルドスピード」にも登場するなど、多くのクルマ好きの目に留まることとなり、同時に憧れの存在として輝きを増していきます。
2024年12月には、長崎県在住のRX-7オーナーだった西本 尚子さんが、25年間所有してきたシルバーの愛車をマツダが引き取り、広報車として第2の人生を歩む模様が紹介され、大きな話題となりました。
そもそものきっかけは、同年9月にNBC長崎放送が西本さんと愛車であるRX-7を取材したYouTubeの動画が多くのユーザーによって拡散され、注目を集めたことにはじまります。
この動画は、当時80歳を目前に控えた西本さんが、運転免許の自主返納のタイミングでRX-7の引き受け先を探しているという内容だったのです。
多くの候補者が名乗りを上げたなかには、RX-7の「生みの親」でもあるマツダも含まれており、まさに理想ともいえる引き受け先が決まったのです。
こうして、西本さんが80歳の誕生日を迎える日にマツダへとRX-7が引き渡されるセレモニーがディーラーで行われ、多くのメディアも取材に駆けつけました。
MAZDA MIRAI BASEで公開した『RX-7と過ごした25年間、最後の3日間~クルマが残してくれたもの~』が、映文連(公益社団法人 映像文化製作者連盟)アワード2025にて経済産業大臣賞を受賞するなど、多くの人の共感を得ています。
西本さんがRX-7と過ごす最後の3日間の模様は、マツダのオフィシャルYouTubeチャンネルでも紹介されており、現在も視聴が可能です。
クルマを大切にしている人であれば、まさに必見のグッとくる映像です。
1台のクルマを長く所有しているオーナーさんを取材することが多い筆者(松村透)も、西本さんの心情を慮ると思わず目頭が熱くなりました。
デビューから34年、生産終了から22年。
時間の経過など関係なく、これからも3代目RX-7は日本が誇る名車として後世に語り継がれていくこととなるのです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。








































