ゴルフ、テニス、そして「グランツーリスモ」!? ダンロップのeスポーツ次世代戦略をGTワールドシリーズファイナルの会場で聞いた

住友ゴム工業が展開するDUNLOP(ダンロップ)ブランドがゴルフ、テニスに続く第3のスポーツ事業の柱として、現在eスポーツ分野への取り組みを強めています。その代表的な事例が、モータースポーツゲーム「グランツーリスモ」とのパートナーシップです。なぜ今ダンロップがeスポーツに力をいれているのか、グランツーリスモ ワールドシリーズが開催された福岡会場にて話を聞きました。

ゴルフ、テニスに続く「3本目の柱」

 住友ゴム工業が展開するDUNLOPブランドは、従来のゴルフ、テニスに続く第3のスポーツ事業の柱として、eスポーツ分野への取り組みを進めています。

 その象徴的な事例のひとつが、1997年の初代発売以来人気を集め、累計販売本数が1億本を超えたことでも知られるモータースポーツゲーム「グランツーリスモ」とのパートナーシップ契約です。

「ダンロップ(DUNLOP)」がグランツーリスモ ワールドシリーズおよび『グランツーリスモ7』のオフィシャルタイヤパートナーに
「ダンロップ(DUNLOP)」がグランツーリスモ ワールドシリーズおよび『グランツーリスモ7』のオフィシャルタイヤパートナーに

 長い歴史を持つグランツーリスモは、最新作「グランツーリスモ7」でも世界中の月間アクティブユーザーが約200万人という高い人気を維持しており、さらにはeモータースポーツ分野においても強い存在感を示し続けています。

 ダンロップとグランツーリスモとの協業は、2025年9月にダンロップが同シリーズの公式タイヤパートナーに就任したことをきっかけに本格化しました。これにより、ダンロップはグランツーリスモ・ワールドシリーズ第2戦「ベルリン」から、オフィシャルタイヤサプライヤーとして参画しています。

 なぜ今、ダンロップはeスポーツに力を入れているのか。今回は2025年12月に開催された「グランツーリスモ ワールドシリーズ 2025 ワールドファイナル 福岡」の会場で、住友ゴム工業株式会社 スポーツ事業本部 事業企画部の安達 利也さんと中村 清美さんに話を伺いました。

「ダンロップ」ブランドのグローバル展開と合わせた戦略

 ダンロップのスポーツ事業は、これまでゴルフやテニスを中心にして、成熟した市場で安定した実績を築いてきました。

 一方で、さらなる競技人口の拡大やより幅広いファン層などを考え、より長期的な成長を見据えた新たな事業領域の開拓が課題となっていたと言います。

住友ゴム工業株式会社 スポーツ事業本部 事業企画部の中村 清美さん(左)と安達 利也さん(右)
住友ゴム工業株式会社 スポーツ事業本部 事業企画部の中村 清美さん(左)と安達 利也さん(右)

 こうした背景のもと、数年前に住友ゴムの社内公募を通じて検討が始まった新規事業のひとつがeスポーツです。

 実際の事業化は2022年末からとなりましたが、実際に話はそれよりも以前から始まっていたといい、成長市場としての可能性を早い段階から見据えた取り組みであったことがうかがえます。

 このパートナーシップは、住友ゴム工業が掲げる長期経営戦略「R.I.S.E. 2035」におけるブランド戦略の一環として位置づけられています。

 2025年1月には、欧州、北米、オセアニア地域における四輪タイヤのDUNLOP商標権などを取得し、これまでは地域別に異なったブランドでの展開となっていたところを、これを機にグローバルに「ダンロップ」ブランドで事業展開が可能となりました。

 こうした環境整備が進んだことも、今回のeスポーツの取り組みやグランツーリスモとのパートナーシップの戦略を後押ししています。

【画像】ダンロップがグランツーリスモのオフィシャルタイヤパートナーに!eスポーツに力を入れる理由とは?

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