冬の光景「ワイパー立て」実はダメだった!? 雪国の“定番対策”思わぬ「破損」リスクにも? 立てないほうが良い理由とは

雪の日にワイパーを立てる光景は定番ですが、「立てる」「立てない」と双方の意見があるようです。意外と知らない冬の常識と、状況に応じた正しい対処法について紹介します。

「ワイパーを立てる」のは正解? それとも不正解!?

 雪国やスキー場の駐車場などで、クルマのワイパーが立てられている光景はよく見られます。これは雪の日に駐車する際の「冬の常識」ともいえる対策ですが、一部では立てるべきではないとの声もあります。

 長年の習慣となっているワイパーを立てる行為について、その理由と重要性を解説します。

「ワイパー立てる」は正解? 意外な破損リスクも[イメージPhoto: yamahide/PIXTA(ピクスタ)]
「ワイパー立てる」は正解? 意外な破損リスクも[イメージPhoto: yamahide/PIXTA(ピクスタ)]

 そもそも、なぜ雪の日にワイパーを立てるようになったのでしょうか。

 ロードサービスなどで知られるJAF(日本自動車連盟)では、目的地で駐車する際には積雪に備えてワイパーを立てることを勧めています。

 その主な目的は、ワイパーのゴムがフロントガラスに凍りついて固着するのを防ぐためです。

 日中に降った雨や雪が、夜間の冷え込みによって凍りつくと、ワイパーのゴムがガラス面に張り付いてしまうことがあります。特に、水分を多く含んだ湿った雪やみぞれが降った後に気温が急低下するような状況では、強固に凍りつくリスクが高まります。

 もしワイパーを立て忘れてゴムが張り付いてしまった場合、剥がすのに手間がかかるうえ、無理に動かすことでゴムが破損する原因にもなります。

 さらに深刻なのは、モーターやリンクアームといった駆動系のパーツへの影響です。

 凍結した状態でワイパーを強制的に作動させると、これらの部品に過剰な負荷がかかり、故障を引き起こす可能性があります。こうした問題を回避するための自衛策として、ワイパーを立てる行為が定着しました。

 また、ワイパーを立てておくことには、フロントガラスの雪かきがしやすくなるという利点もあります。

 ワイパーが寝た状態では除雪作業の妨げになりがちですが、あらかじめ立てておくことで、スムーズに作業を進めることが可能です。

 このように凍結対策としては有効な「ワイパー立て」ですが、実はいっぽうで、「雪の降り方や雪質」によっては立てることが「逆効果(破損の原因)」になるケースがあるといいます。

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